で、続き。
2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その86
薄ぼんやりした 長い昼は
だらだら色を落とし 夜へと移った
さやかさんは 手早く片づけ
会社の外へと 飛び出した
今日こそ あの庭に行かなくちゃ
<つづき>
静かな住宅地 雨続きの夜に
庭木たちが ひんやり沈んでいた
このハッカ水のような 空気は
どこかやたらと のどが渇く
さやかさんは頭を振って 生垣を覗いた
この前と同じ 何も見えない
今晩はー と軽く声をかけ
裏木戸から 中に入った
一気に 光の世界に変わる
さやかさんは 小道を歩きだした
昨日の雷 どうだったんだろ
目を凝らして 花を見る
光ってはいても 真昼のように
細部まで 見えるわけじゃない
日光ってすごいなと さやかさんは思った
所々 花がよれたり倒れたりしてた
よし ちゃんと荷物をおいてこよう
さやかさんは 足早に家屋に向かった
こないだのテーブルでもいいけど
ふと思い出し 小道をそれた
おいていった傘が 転がっていた
あーやっぱりねと 傘を閉じる
カエル君たちは 大丈夫だったのかな
と思っていると テーブルの下から
ギターの音が 聴こえた
あっここかと 覗きこむ
丸いギターを抱えた 紅いカエルと
小さな緑のカエルが 座り込んでた
紅いカエルは さやかさんに気づき
嬉しそうに 手を振った
<つづく>

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2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その86
薄ぼんやりした 長い昼は
だらだら色を落とし 夜へと移った
さやかさんは 手早く片づけ
会社の外へと 飛び出した
今日こそ あの庭に行かなくちゃ
<つづき>
静かな住宅地 雨続きの夜に
庭木たちが ひんやり沈んでいた
このハッカ水のような 空気は
どこかやたらと のどが渇く
さやかさんは頭を振って 生垣を覗いた
この前と同じ 何も見えない
今晩はー と軽く声をかけ
裏木戸から 中に入った
一気に 光の世界に変わる
さやかさんは 小道を歩きだした
昨日の雷 どうだったんだろ
目を凝らして 花を見る
光ってはいても 真昼のように
細部まで 見えるわけじゃない
日光ってすごいなと さやかさんは思った
所々 花がよれたり倒れたりしてた
よし ちゃんと荷物をおいてこよう
さやかさんは 足早に家屋に向かった
こないだのテーブルでもいいけど
ふと思い出し 小道をそれた
おいていった傘が 転がっていた
あーやっぱりねと 傘を閉じる
カエル君たちは 大丈夫だったのかな
と思っていると テーブルの下から
ギターの音が 聴こえた
あっここかと 覗きこむ
丸いギターを抱えた 紅いカエルと
小さな緑のカエルが 座り込んでた
紅いカエルは さやかさんに気づき
嬉しそうに 手を振った
<つづく>

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