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まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その102

2014-07-26 21:27:58 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その102

  それであの・・明日ですけど
  妖精が ふわふわ飛びながら言った
  例のお酒・・持ってきてくれるんでしょう?
  あーそんな話もあったと
  さやかさんは うなずいた

<つづき>

妖精は 心配そうに覗きこんだ
ごめんなさい・・力をあげたいけど
明日までは どうしても・・・
あー大丈夫大丈夫 と
さやかさんは 手を振ってみせた

梅酒ね どうしよっか
貴女たちが 集まらない内に
持ってきた方が いいよね?
そのことですが と妖精が言いだした
ぜひ 貴女も参加してほしいのです

ええええ~? と
さやかさんは 目を見開いた
人間は 加わっちゃマズいんじゃ?
ええ普通はそうですが と妖精は言った
貴女の“水”は 心地よい味がします

はあ とさやかさんはもごもご言った
人間は地の力が強いのです と
妖精は さやかさんの目の前に浮かんだ
それは毒にもなれば 助けにもなります
裡に含む “水”次第で

さやかさんの耳に“水”という言葉は
水とも聴こえ “心”とも聴こえた
ふーん・・ とさやかさんは言った
しかしかつて我らは・・ と妖精は言った
人間の・・毒 に・・

妖精は空中で ぐらりとよろめいた
慌ててさやかさんは 手で受け止めた
妖精は顔をしかめ 頭をかかえた
かつて・・? 何のことかしら・・
分からない・・分からないわ・・・


<つづく>



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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その101

2014-07-26 21:25:27 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
どもども、続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その101

  舌を出して と妖精は言った
  こう・・口を開けて できるだけ外に
  訳分からないまま さやかさんは舌を出した
  私を助けたいと心で言って と妖精は言った
  私に力を与えたいと・・いいですね?

<つづき>

舌を出したままという お馬鹿な
格好だったけど さやかさんはうなずいた
私は 青花さんを助けたい
妖精はふらっと 飛び上がり
出した舌を なめ始めた

ひんやりかさかさした 感触がした
痛くはないけど 舌を動かせないのが苦しい
早く終わらないかなと つい思う
何か感じるのか 妖精はさやかさんの口を
小さな手で ぺちぺちとたたいた

あーはいはい 助け・・助けね・・
舌を固定しながら 妖精を想い続ける
慣れないことに 頭がくらくらしてきた
もうダメだっと思ったとき
ようやっと 妖精が舌から離れた

息をつめてたので 息が苦しい
はあはあぜいぜい 息を整える
見やった妖精は 幾分つややかに見えた
お・・役に立ちました か・・?
くらくらしながら 聞いてみた

妖精は うるんだ青い目で微笑んだ
ええ本当に ありがとう
さやかさんは 微笑み返した
ならいいかと へたりながら思う
明日会社なくて ホントに良かった

それであの・・明日ですけど
妖精が ふわふわ飛びながら言った
例のお酒・・持ってきてくれるんでしょう?
あーそんな話もあったと
さやかさんは うなずいた


<つづく>



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