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朝刊フジ

本やテレビ雑記に加え、英語で身を立てようと奮闘中の筆者が読者と自分に(笑)エールを贈る。

大速報!スターウォーズ3・シスの復讐

2005-07-04 02:35:02 | 映画
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、未だに興奮冷めやらぬフジでございます。
(*^-゜)vィェィ♪
なあに、いいじゃん!30過ぎたって絵文字使ってもいいじゃん!

さて、もうお気づきのことと思いますが、私こと編集長フジは先週の土曜日の夜、『スターウォーズ3 シスの復讐』の先行ロードショーを見に行ってきました!まだエピ2すら見ていないのに話が分かるのか、という心配はあったものの「ええい!お祭りじゃい!」の精神で行ってしまいました。
劇場は老若男女で満杯!良く考えれば、エピソード4(第1作)が公開されたのは今から28年前。小学生の時に見た方は、今や子持ちの中間管理職ですからね。親子2代でスターウォーズ世代なのです。
私の席は最前列から2列目の、もっとも右側。トホホ・・・でもそのおかげで、超大画面を堪能できました。

私こと編集長フジは、記者精神に則り、何とか映画の詳細を皆さまにお伝えしようと、小さなカセットレコーダーを持参したのです。ところが、スターウォーズではありませんが、同じ劇場内でやっている『宇宙戦争』で「録音・録画禁止の御願い」という看板が!知的所有権の問題で、場合によっては身体測定、じゃなかった、身体検査をする場合もあると書いてあります!!
これでは違う映画でも録音は出来ません。仕方なくフジは映画を見ながらせっせとメモ書きすることに!
これが無理なんだ(笑)何せ劇場は真っ暗。それでも感覚を頼りにメモしましたが、映画が終わって読み返してみると、何のアルファベットか象形文字か全く分からない状態に!
というわけで、判読に1時間をかけたメモを頼りに、ストーリーを超ダイジェストで(笑)お届けします。

(エピソード4に繋がるネタバレの部分に入る前に、*編集長フジの眼*がございます。ネタバレを知りたくない方は、そこまでをお読み下さい。また、ストーリーを全く知りたくない方は、*編集長フジの眼*だけをお読み下さい。でも、文章と映画は全く別物ですから、あまり気にしすぎず、気楽に読んでいただければと思います)

ちなみに、私が見たのは『吹き替え版』です。これを知り合いに言ったら「お前もそこまで落ちたか」といわれてしまいました(笑)。でも声優さんの演技は素晴らしく、全く違和感がありません。ただ、皆さんがご覧になるときは、子供が多くてうるさいかも。注意です。

先行ロードショーなのに予告編が長ッ!昔『ランボー3』の先行を見に行ったときにはすぐ始まったんだけどなあ・・・と思っていたら『容疑者・室井慎次』の予告編が!面白そう。田中麗奈ちゃんが記者役で重要な役回りになっているようです。シリアスな人間ドラマに、期待大です!

そして、20世紀フォックスのテーマ曲が流れ・・・
__________

最高議長パルパティーン(エピソード1で既出)が誘拐されてしまいました。
奪回作戦を決行するため、オビ=ワンとアナキンが戦闘機で向かいます。
耳を聾する大バトル!2艘の戦闘機の飛んでいく動きについていく画面。旋回、激突、爆発!をすり抜けていく2人を追ううちに、自分も映画に参加しているような気分に自然となっていきます。
「シールドが張られているのを忘れるな!」とオビ=ワン。
「楽しくなってきました」とアナキン。
敵が取り付いてきます。
アナキンの乗る戦闘機では、R2がその敵を狙い打ちして、撃破。
惑星コンサルトの上空、グリーバス将軍のシップの扉が閉まる寸前に滑り込みして入ります。
「R2、議長を探せ!」とオビ=ワン。
格納庫に2人。敵ドロイドとの壮絶な戦い。
R2がドロイドの仕掛けた炎にまみれて大奮闘です。
オビ=ワンとアナキンが議長の元へやってきます。そこにはドゥークー伯爵の姿が。伯爵はシスです。強大なフォースを持っています!
2対1のセーバーでの戦い。伯爵はもう80を過ぎているのに華麗な宙返りを見せます(本当はスタントらしいです)。しかしジェダイの執拗な攻撃に伯爵の手がもげてしまいます。
自分の負けだと観念する伯爵。
「奴を殺せ!」とパルパティーン議長がアナキンを促します。
「・・・出来ません!」とアナキン。

しかし、最終的に伯爵を倒すアナキン。
「それでよい」と議長。
「復讐しただけだ」とオビ=ワン。

そして、全ての悪の根源、グリーバス将軍のところへ。
一斉射撃の中、滑り込み。
戦闘機は緊急用ブースターで、止まります。
超高速エレベーター内外での死闘。ドロイドが乗り込んできたり、エレベーターが止まらなくなったり、辛くも天井に穴を開けて脱出したはいいものの突然エレベーターがものすごい速さで上昇してしまったり、次から次へと困難が襲います。大迫力です!
防御シールドをR2が破ります。
2人はグリーバス将軍を追い詰めました。ライトセーバーを構えます。
セーバーを振り回して窓ガラスが粉々になるチャンバラシーン。
将軍は、脱出ポッドにのって逃げてしまいます。
シップを運転する者がいなくなり、代わりにアナキンが操縦することに。
大気圏突入!
高度5000。
「速すぎる!」
しかし・・・コルサントに着陸成功!
「スムーズだったな」とオビ=ワン。
帰還した3人。
「あなたを助けたのは今回が10回目ですよ」とアナキン。
「いや、9回目だ」とオビ=ワン。仲がいいです。

そして、パドメと再会するアナキン。
人目をはばからず、キスを・・・
パドメは、お腹に赤ちゃんが育っていることを明かします。
幸せな2人。

「子供だけナブーに帰って生みたいわ」
つれないアナキン。ちょっとやきもちを焼くパドメに。
「一段ときれい」
おのろけですね。
しかし・・・
アナキンはパドメが苦しんで出産し、そして死ぬという悪夢を見てしまいます。上半身裸のアナキン。右腕が義手です。

ヨーダに話すアナキン。「夢?」とヨーダ。
「激しい苦痛・・・死です」とアナキン。
「人を失う恐れは、暗黒面に繋がる・・・執着を捨てよ!」
(東洋的ですね)

パルパティーン議長が「君をジェダイの評議員の私的代理人にしたい」
言葉巧みに、アナキンを誘惑していきます。

しかし、評議会ではアナキンにマスターの称号を与えないことに。
作戦会議は続きます。グリーバス将軍がどうしても見つかりません。
前線に救援を送ることに。
「わしが行こう」とヨーダ自ら言います。
惑星キャッシークへ。

怒るアナキン。評議員なのにで称号が与えられないなんて・・・
オビ=ワンに「パルパティーンを見張ってほしい」
「スパイですか?」
議長と仲が良いアナキンを利用しようというわけです。
「評議会の意向だ」とオビ=ワン。

オビ=ワンはアナキンが任務を遂行できるか心配です。
評議員、ウィンドゥが「彼は信用できない」。
オビ=ワンは「彼は”選ばれし者”では?」。
ヨーダが「間違いはある」。

戦争に意味は?と問うパドメ。
民主主義がなかったら?
共和国が悪だったら?
パドメの問いに、怒りを隠せないアナキン。
「・・・抱いて」とパドメ。

アナキンとパルパティーン議長。
「グリーバス将軍の居場所を突き止めた」と議長。
議長はジェダイを信頼していません。
「評議会は私を裏切る」
元老院も共和国も信じきれない議長。
アナキンは不安な心を見透かされます。
善と悪。
シスとジェダイは似ている、より力を求める、と。
「ジェダイは・・・自分より他者を考える」とアナキン。
議長はシスの伝説を話します。ダース・ブレイガスという男がいました。フォースでミディクロリアムへ作用し、命を作ったというのです。
「人を・・・死から救えたのですか?」パドメが頭を掠めるアナキン。
無敵となった彼は、力の弱ることを恐れます。
結局、彼は弟子に殺されたのだそうです。
「その力は、学べるのですか?」とアナキン。
「ジェダイからは、無理だ」と議長。

グリーバス将軍を倒せば、戦争は終わります。将軍のいる惑星ウータパウへ向かう先鋒は、オビ=ワンに決まります。自分が役に立つと言い張ったアナキンでしたが、聞き入れてもらえませんでした。

チュウ・バッカ軍団対ドロイドの闘いが始まります。

「僕は反抗的で傲慢です」とアナキン。
オビ=ワンは「いや、お前はいまや立派なジェダイだ・・・しかし、我慢を覚えろ」

作戦開始!

「オビ=ワンが来なかったか?」とアナキン。
「あなたが心配」とパドメ。「イラだちが募ってるんだわ」
マスターは僕を信じていない、とアナキン。
力がほしい・・・

惑星に下りるオビ=ワン。ここをグリーバス捜索の拠点としたいと話すとと住民が。
「10階にいる。何千のドロイドたちと一緒に」

グリーバスに近づくオビ=ワン。
ついに、2人の一騎打ちです。
ところがグリーバスは左右の腕が分かれて計4本になり、それを円く振り回して、付け入る隙を与えません。
ですがオビ=ワンの圧倒的な強さで腕が1本切れて3本に。
そして2本に。
それでも追い詰められるオビ=ワン。
しかし、ドラゴンのような生物に乗って難を逃れます・・・

「議長の狙いはジェダイの破壊」とヨーダ。「細心の注意が必要だ」

議長がアナキンに「君は信頼されていない」。
手を貸そう。暗黒面への導き!
力は広い視野で捕らえなければならない、と議長。「私に従え」
「(あなたは)シスの暗黒卿だ!」全てを悟ったアナキン。

一方オビ=ワンと将軍。一騎打ちが続きます。
オビ=ワンが投げ飛ばされてしまいますが、銃で応戦し・・・将軍は息絶えます。

議長「(暗黒面を学べば)パドメを救える!」
迷うアナキン。

しかしマスター・ウィンドゥが議長を追い詰め「議長を逮捕する」と言います。
反逆だ、と議長。
2人のセーバーによる対決です。
そこへアナキンが来てしまいます!ここから見れば、まるで議長が不当に攻撃されているかのように見えてしまいます。
ウィンドゥが「お前を逮捕する、シス閣下」。
その時、議長の反撃が始まります。議長の手から光線がウィンドウを直撃!
顔が衰弱のため、みるみる内にしわしわになっていく議長。(エピソード6での皇帝と繋がっています)
ウィンドゥの片腕が飛ぶ!
そして吹き飛ばされる!
「何と言うことを・・・」とアナキン。
しかし「暗黒面を学べ」とパルパティーン。
アナキンはもう心を決めていた。もう十分力は見せ付けられた。暗黒面を学べば、パドメが救えるのだ。「・・・従います」
「名前を変えるが良い・・・ダース・ベーダー」
シスは復讐する!

__________

*編集長フジの眼*

わー、実に濃い。濃いですわ。
いいとか悪いとか、面白いとかつまらない以前に、スゴイとしか言いようがない。
もう「どこがCG?」とか言ってる場合じゃないです。全て見せ場!
冒頭のパルパティーン議長奪回作戦成功までの30分はアクション満載!宇宙酔いしそうなカメラワークで、見る者を戦闘機のコクピットにいるかの如く錯覚させます。
画像はものすごいリアルさです。エピソード4~6にはない、画面の細かなブレがあるのですが、それが返って本物らしく見えます。

オビ=ワン役のユワン・マクレガーは、ひげをたくわえ、まさにエピソード4に出てくるオビ=ワン・ケノービそのもの。当時演じたアレック・ギネスを意識しています。このように、『シスの復讐』はエピソード4に繋がるように留意されています。

そして何と言っても、目の前で数々の悲劇が繰り返される様は、過去のエピソードにはなかったことです。
パドメのためと言いながら、暗黒面に魅了されていくアナキンの様はリアルな感情描写で、人間の業を感じさせます。これほどダークなスターウォーズが今まであったでしょうか?フォース、フォースといいながら、その強大さゆえに使いこなせない様子を描くのは今回が初めて。まるで軍事力をもてあそぶ現代の我々を彷彿とさせます。「力をもてあます」という側面の恐れに気付き、描ききったルーカスは偉い!

今までのスターウォーズは、かわいいぬいぐるみのようなイウォークや、エピソード1のジャージャーのような笑いを誘うキャラクターが戦っていましたので、切実感がなかったと思います。でも今回は(この後をお読み頂ければ分かるように)人が人を殺したり、無機質なドロイドが人を殺めたりします。笑いどころか、冷たさすら感じます。
殺戮を目の当たりにするため、今回はシリーズ初のPG-13指定(13歳未満は保護者の同伴が必要)になっているのもうなずけます。

とにかくエピソード2と4は見てから3を見ると楽しさ倍増です。前後のつながりが良く分かりますから。私は2は見ていませんでしたが、4は見ていたのでラストの惑星一つを使った壮大な”辻褄あわせ”がパズルのピースの如く繋がって、実に堪能しました!

ちなみにこの後の展開は・・・(ネタバレですので、読みたくない方は、最後の星印採点のところまで飛んでください)

オーダー66という命令が発動されます。クローンが反乱を起こし、ジェダイたちを次々と殺していきます。
混迷!
あのやさしかったアナキン(今のベーダー)が子供まで殺してしまう様子が映像記録に残っています・・・パドメはこれをみて愕然とします。
これも全てはパルパティーン議長の仕業というオビ=ワン。
しかし信じられないパドメ。
人間ドラマが濃いです。かつ複雑でもあります。

パドメは3-POと共にベーダー(アナキン)のところへ。
ベーダー(アナキン)と抱き合う。
「力が全てなんだ!君のためだ!」
しかし、全ては裏目に出てしまいました。
「あなたが、分からない」とパドメ。

火山惑星、ムスタファー。
オビ=ワン対ベーダー。真っ赤な溶岩が流れる上、橋梁での戦い。マグマが飛沫をあげる中の闘いです。
ミイラ取りがミイラになったベーダー。
一方、議長対ヨーダはついに直接対決!
この2対戦が交互に描かれ、合わせて10分以上の壮絶なる一騎打ちが展開されます。ジョージ・ルーカスが言うところの「映画史上最も長い一騎打ちシーン(チャンバラ)」です。

マグマが噴火しています。「遠い星へ逃げる」とヨーダ。

そしてマグマに飲みこまれ、全身が燃えるベーダー。
しかし、這い上がってきた・・・全身火傷!手足がもげたまま!

パドメは子供を生みます。双子。名前はルークとレイア。そして・・・息絶えてしまいます。

ベーダーは手術(まるで仮面ライダーが悪の組織に改造されてるみたい)。そして黒い甲冑を身にまとい・・・あの、黒いダース・ベーダーが誕生!!(ちなみに、予告編やCMであった、ダースベーダーが座ったままゆっくりこちらに回るシーンは、ありませんでした)

双子は遠くに引き離したほうがいい。
ルークは辺境の惑星、タトゥーインへ。
レイアはジェダイの騎士、オーガナの元へ預けられます。

ルークが預けられます。
新しい両親は、遠く西の地平線に浮かぶ、2つの太陽をみている・・・

*私的採点*

★★★★★(満点)

先にも書きましたが、これは良いとか悪いとか、面白いとかつまらないの問題ではなくて、ただスゴイ!!
これを見ないと、21世紀に生きた意味がありません!
採点なんか全く無意味ですが、一応載せておきました。

皆さんも宇宙酔いを体験してください。
酔っ払っちゃいましょう、お祭りですから!

それでは今日はこの辺で、
フジでした。

スターウォーズ・エピソード1~最終回~

2005-06-28 00:01:30 | 映画
おはようございます!『朝刊フジ』です。今週もキーソードを打つ指が痛くなるまで書き続けます!
それにしても暑いですね。今日は太平洋沿岸にお住まいの方、雨はお預けですよ。梅雨なのにねえ。
そして日本海側の皆さん、そちらは逆にかなりの雨が降りそうですよ。お気をつけて!

さて、本当は今日、書きたいことが山ほどあるのです。皆さまは昨日のドラマ『エンジン』をご覧になりましたか?最終回でしたね。次郎の挑戦はまだ続くのですね。しみじみ・・・
また、ニュースでは、大学がいわゆる”楽勝科目”追放に向けて動き出したという記事が飛び込んできています。記事によれば、私の出た大学の、私の学部が特に熱心に取り組んでるのだそうで。私なんて、楽勝科目がなければ卒業できなかったですよ、本当に。

本当は色々特集したいけど・・・今『朝刊フジ』は『スターウォーズ・キャンペーン』の真っ只中。今日で『ファントム・メナス』を完結させなければなりません。どうかご容赦を・・・

さあ、お待たせいたしました。7月9日のスターウォーズ全国公開まであと2週間を切り、もう気持ちはカウントダウン状態です!!う~ん、楽しみ!でもその前に、『ファントム・メナス』を最後まで一気にご紹介しましょう。今日はアクション満載ですよ!

パドメが明かした大作戦の実行の時間が近づいています・・・
__________

ナス陛下とジャージャー・ビンクスを中心に、沼地に集結したグンガンの大軍。
防御シールドを張った途端に、敵が激しいミサイル攻撃を仕掛けてきます!
一方、パドメたちは宮殿への入り口に差し掛かっていました。
「どこか安全な所に避難するんだ」とアナキンに優しく言うクワイ=ガン。うなずくアナキン。
ジリッジリっとにじり寄ります。しかし、そこへ敵兵が銃で攻撃を仕掛けてきました!
セーバー一本で見事に交わすクワイ=ガンとオビ=ワン。ドロイド兵を真っ二つに切り裂いていきます。扉が開きました。侵入する一行。
そこは戦闘機の泊まるドック。「アナキン、隠れろ!」とクワイ=ガン。
「みんな、船に乗って!」とパドメ。敵のドロイドがここでも攻撃してきます。夫々が近くにある船に乗って空へ飛んでいきます。アナキンもR2-D2と共に船の中へ隠れます。

宇宙に出た船の、連合軍との熾烈な戦い。

そして、地上ではシールド越しに戦いが続きます。連合は大量の兵士を投入。シールドが破られてしまいます!白兵戦の様相を呈してきた戦い。最新鋭のドロイドのミサイル攻撃に、砲丸投げのような原始的な方法ながらも確実に反撃するグンガン軍。

玉座の間へと進むクワイ=ガンたち。
しかし待ち受けていたのは・・・ダース・モール!
クワイ=ガンとオビ=ワンがダース・モールに相対します。その間に、パドメたちは回り道へと急ぎます。
モールは持ち手の両側にセーバーを付けた、バトンのようなセーバーを抜きます。
2対1の戦い。しかしダース・モールの動きは余りにもすばやい・・・

戦闘機に隠れていたアナキンは自分の勘とR2-D2からの助けを借り、戦闘機を動かし始めます(初めてなのに!)。隠れた力が発揮されたのでしょうか?見方に加勢し、ドックの中の敵兵を打ち倒していきます。
成功!しかし・・・「これ、オートパイロットになってる!」勝手に動き出すアナキンの船。宇宙へ飛び立ってしまいます!

クワイ=ガンとオビ=ワンが、ダース・モールを巨大な吹き抜けの淵まで追い詰めます。落ちたら死ぬのは確実・・・しかしモールは回転しながら跳躍し、橋梁へ。2人も飛びつきます。戦いは続きます。

玉座の間へ急ぐパドメたち。しかし敵は強力なドロイドを大勢投入して攻撃してきます。
「これではキリがありません!」とパドメ。

アナキンの乗った戦闘機は勝手に宇宙へと飛び出し、見えてきたのは巨大な戦艦。「あれだ、あそこに行くようにセットされてるんだ!」それは、ドロイドのコントロール艦でした。
強力なシールドに阻まれてしまう見方の戦闘機。1つが打ち落とされてしまいます。
「ヤバかった!」とアナキン。「R2、早くオートパイロットを切らないと、2人とも死んじゃう!」
辛くもオートを解除するR2。
「よし、左旋回!」
危険な戦場に深く入り込むアナキン機。R2が警告を発しますが、「戻れって?マスターはコックピットから出るなと言ったんだ・・・スピンを試してみる」
警告するR2.しかしアナキンは「危ないのは、分かってる」

パドメたち。通路の窓ガラスを銃で粉々に割り、外へ。
窓の縁に足をかけると、ロープを上階に向けて放ち、それに引っ張られながら上階へ辿り着きます。侵入成功。

2対1のセーバーの対決が続きます。
ダース・モールに蹴落とされたオビ=ワン。吹き抜けを真っ逆さま。ギリギリで手をつくところを発見。両手でぶら下がります。
ダースモールも離れたところに落ちてきました。それを追って来たクワイ=ガン。2人の攻防は熾烈を極めます。
はるか上方での2人の戦いを見るオビ=ワン。驚異的なジャンプで2人の元へ。橋梁を端へと進むクワイ=ガンとダース・モール。それを追ってくるオビ=ワン。しかしシールドが張られ、近づけません!
2人の戦いは膠着し、互いにセーバーを仕舞います。
クワイ=ガンが、まるで座禅を組むように座り込んで、深く息をします・・・

地上では、シールドが完全に破られ、敵の猛攻が始まっています。
しかしグンガン軍は青いボール爆弾を敵陣に投げつけ、反撃に出ます。
ジャージャー・ビンクスは、この戦いの将軍に抜擢されていましたが、逃げ惑いあちらこちらに飛び回ります。そして自分の持っていた小さい青のボール爆弾を、自分が乗っている戦車に投げてしまう・・・

パドメたち。
うまく潜入したと思いきや、敵兵に囲まれてしまいます。
「(皆のもの)武器を捨てなさい」と降伏するパドメ。

アナキンとR2-D2の戦闘機は、ドロイドコントロール艦に侵入成功!しかし、止め方が分からない!
「分かってるよ、R2、止めようとしてんだ!」
低空飛行し、床に自機をこすりつけるようにしてなんとか止まったアナキン。
しかし、エンストを起こしたアナキンを、敵兵が取り囲んでしまいます。

クワイ=ガンとダース・モールが見合っています。
クワイ=ガンのフォースの力で、シールドが解けました!
オビ=ワンがセーバーを抜きます。クワイ=ガンとダース・モールの再度の戦い。
高所での危険な戦いに、再びシールドが引かれ、オビ=ワンはまた蚊帳の外へ。
2人の一騎打ち。
すると、ダース・モールのセーバーがクワイ=ガンの腹に直撃!
「マスターーーー!」とオビ=ワン。
倒れ込むクワイ=ガン。

地上では、敵兵に占領されるグンガン軍。
「あきらめるな」とナン陛下。「ジャージャー将軍」

パドメたちが総督のところへ連行されます。
「反乱ごっこもこれまでですな」と総督。「女王・・・ご署名を」
署名することは出来ません。
その時!
「総督!」と女性の声・・・本物のアミダラ女王がやってきたのです!
「あの女を追え!こいつは偽者だ!」
敵兵が迫ってきますが、アミダラの側近たちは銃で応戦。不意を突かれた総督は包囲されてしまいます。
「では総督」とパドメ。「話し合いと参りましょうか?」

シールド越しに睨み合うオビ=ワンとダース・モール。
シールドが解かれます。一戦交える2人。双方が軽業のように宙返りの連発で相手の裏をかきます。
ダース・モールがオビ=ワンのことを蹴った拍子に、オビ=ワンはセーバーを落とし、自らも吹き抜けへ落とされます。
辛くもつかむ場所を見つけたオビ=ワン。しかしモールにセーバーを蹴り落とされてしまいます。もはや取り戻すことは不可能・・・

アナキン、敵兵をやっつけ、攻撃を開始!
原子炉を直撃します。敵のパワーが明らかに減少していきます。
爆発は艦のいたるところに次々と広がります。
アナキンが「これがポッドレースさ!」
ウォオオオーと叫び声を上げながら脱出したアナキン。爆破は艦を飲み込み、さらなる大爆発。
コントロールシップが、全滅です。

コントロール艦が破壊され、地上ではドロイドが自滅していきます。
「勝ったあああ!」とジャージャーの喝采。
グンガン軍の勝ち名乗りです!

オビ=ワンは摑まったまま動けません。モールと睨み合います。
オビ=ワンはクワイ=ガンの傍らにあるセーバーに気付き、フォースの力でそれを自分の下へ取り戻そうとします。
彼の強力なフォースは、セーバーをビュンと飛ばして、自分に引き寄せました!
飛び上がるオビ=ワン。セーバーを手に取り、一回転してモールの背後に回りこみます。
モールを一気に切りつけ、モールは奈落の底へ・・・
オビ=ワンはクワイ=ガンの元へ。
起こそうとするも、クワイ=ガンはもう事切れる寸前。
「一つだけ、約束してくれ」とクワイ=ガン。
「はい」
「彼は・・・選ばれし者だ」
そういうと、クワイ=ガンは息絶えます。
悲しむオビ=ワン。

戦いは終わりました。
女王は総督に「では総督、元老院に事の顛末を説明してください」と勝ち誇ったように言います。
側近が総督に「連合の貿易特権とやらと、おさらばだな」
「君たちには」と新議長。「借りが出来たな・・・オビ=ワン。そして、スカイウォーカー」

オビ=ワンはヨーダと接触します。
「あの子を見習いにすることは賛成できん」とヨーダ。
「我々は信じたのです」とオビ=ワン。
「うーん、あの子は選ばれし者かも。しかし・・・」
「クワイ=ガンと約束したのです・・・彼を育てると」

クワイ=ガンの火葬が行われます。
「謎の戦士は、やはりシスの者かと」と、評議員。
「うん」とうなづくヨーダ。

全てが終わって、街はパレードです。軽快な音楽にのって、マーチングバンドが行進します。それはそれは、盛大なパレードです。
「平和を、バンザイ!」
__________

さて、『ファントム・メナス』いかがだったでしょうか。エピソード6「ジェダイの復讐」と同じく、最後はお祭りで終わりましたね。まるでこのあと平和が永遠に続くかのように・・・一体、エピソード2ではどんな展開が待っているのでしょうか?
アナキン少年が戦闘機を初めて操るシーンは、まるで『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイが迷い込んだガンダムのコクピットで右往左往しながら操縦するところとそっくりでした。こういうシーン、世界共通ですね(笑)。

さあ、スターウォーズの世界を堪能できたでしょうか?
来週の土曜日にいよいよエピソード3~シスの復讐」がロードショーされます。それに先立ち、前日に日本テレビでエピソード2の放送がありますので、ご期待下さい。もちろん『朝刊フジ』でもフォローして行きます!

それでは今日はこの辺で。
フジでした。

スターウォーズ・エピソード1~その2~

2005-06-27 00:01:48 | 映画
おはようございます。『朝刊フジ』編集長フジがまたまた皆さまの生活に土足で侵入します(笑)。
昨日は熱かったですね!全国で軒並み30℃を超える夏日となりました。東京都心では観測史上最も早く、アブラゼミが鳴いたそうですよ。暑さ対策に、水分の補給などをお忘れなく!

さて『朝刊フジ』では、ただいま『スターウォーズ・キャンペーン』の真っ最中です!
昨日の『スターウォーズ・エピソード1~ファントム・メナス』いかがだったでしょうか。映画公開時にご覧になった方は「懐かしい」と思われたでしょうね。また初めて読まれた方は、アナキンとあのダースベイダーを比べて「何で!?」と思われたかもしれません。
いずれにせよ、スターウォーズはお祭り(しかも最後の!)ですから、盛り上がっていきましょう!

今日は前回の続きからお読み頂きます。
ポッドレースに出たアナキン少年ですが・・・
__________

「スカイウォーカー、エンストです!!」
クワイ=ガンたちが絶望的なまなざしで見つめます。
やっとスタート出来たアナキン。
「スカイウォーカー、遅れを取り戻せるか!?」
荒野を浮いたまま滑るように走るポッドたち。アナキンはグイグイ他のポッドに接近し、抜き去っていきます・・・ものすごい速さ!地面が見えないくらいのスピードです!
鍾乳洞など、地形を活かしたコースに苦しみながらも、どんどん加速するアナキン。砂漠の強盗に襲撃を受けながらも、辛くも逃れます。
一周目。一位は皆の予想通りセブルバというドロイド。しかし「スカイウォーカー、猛烈な追い上げです!」
あの”デス・スター”での攻防を髣髴とさせる切り立った崖に囲まれた狭い道を縫うように走るポッド。次々と脱落者が出てきます。
残ったのは、セブルバとアナキン!
あと一周。セブルバがアナキンのポッドに横付けし、ぶつけてきます。コースから大きく外れ、空へ飛んでいってしまうアナキン。しかし一気に降下して・・・トップへ!
しかし、アナキンのポッドの部品が、一つ取れそうになっています!
「スカイウォーカー、トラブル!」
スイッチを押したり、レバーを引いたりするものの、全く反応せず。しかし、彼の執念が実ったのか、エンジンが一気に火を噴きます!
セブルバと並ぶアナキン。
しかし、セブルバのポッドが大きすぎます!
「どちらも譲らない!」
最後にアナキンが機転を利かせ、セブルバのポッドを叩き壊して・・・ゴール!!
場内は賞賛の嵐・・・

みんなあなたのおかげよ、というパドメ。
奴隷仲間に希望を与えたよ、という母、シミ。
クワイ=ガンは今後、一緒にアナキンを連れて行くことに。もう奴隷ではありません。
「お前は自由よ」とシミ。
「ジェダイへの訓練は、楽じゃないぞ」とクワイ=ガン。
「それでも行く」とアナキン。
母子の別れです。悲しい・・・
抱き合う二人。
「僕がママを自由にするからね」とアナキン。
シミを残したまま、去っていくアナキンたち。

船の前まで戻ったクワイ=ガンとアナキン。
しかし、突然現れたダース・モールが攻撃を仕掛けて来ます!
クワイ=ガンが巧みにセーバーで交わします。
ダース・モールとクワイ=ガンの闘い。アナキンは船の中へ。

オビ=ワンが戦う二人のすれすれに船を飛ばし、クワイ=ガンが飛びつけるようにしたおかげで、クワイ=ガンは逃げ切ります。
皆と再会したクワイ=ガン。「(あいつは)多分女王を追ってきたんだ」

パドメは知事から3D連絡を受けます。
「街は餓死したものたちであふれかえっております。もう屈するしかありません」
連絡を聞いたパドメは、ふとそこに座っていたアナキンに気付きます。
2人の別れも、迫っていました・・・

銀河共和国、コルサント。
星全体が、一つの街になっている、珍しい星。
クワイ=ガンたちの船が着陸します。
「ほら、議員のお迎えだぞ」とクワイ=ガン。オビ=ワンと共に、一礼。
女王が無事と知って、安堵をしてみせる議員。
バローラム最高議長と女王が対面します。
「ようこそ、陛下」と、冷たく言う議長。

「元老院に正義を期待するのは無理というもの」と言う議員。「議会は争いの場と化した」
「望みを持っておられるか?」と聞く女王。
「実権を握っているのは官僚です・・・より力のある議長を選挙で選ぶべきです」バローラム議長への不信任を表明してほしい、と頼まれる女王。
「しばらくは、連合の支配に屈するしかありません」と議員。
「それだけは」と、女王。「承知できません」

ジェダイ評議会が開かれます。
クワイ=ガンが「私を襲ったのは、シスの暗黒卿です」。
「ありえない、シスは1000年も前に滅びたはずだ」
「さーて」と、乗り出したのはマスター・ヨーダ。「暗黒面は見づらいからな」
「私は」とクワイ=ガン。「フォースの集中に出会いました」
「人の周りにか?」
「その子の身体から、おびただしい数のミディクロリアムを発見しました」
「ジェダイの訓練を受けさせようと?」と、ヨーダ。「その子を連れて来い!」

女王の下へ来るアナキン。パドメを探しに来たのです。しかしパドメはいません。
お別れに来た、と言うアナキン。女王は「心はいつも共にあるでしょう」。
「感謝します、陛下」とアナキン。

銀河共和国、元老院議会。
議員が「ナブーは死の星と化しました」。
「銀河共和国の代表の皆さま・・・」とアミダラ女王。しかし話そうとしても通商連合の代表議員が異議を連発。議長も官僚に何か耳打ちされている。これでは・・・
議長が「動議は延期して下さい」。
「出来ません」という女王。「この議会が行動しないなら・・・新しい議会を求めます!」
最高議長への、不信任を表明したのです。

一方、ジェダイ評議会。
アナキンが呼ばれ、テストされています。
「今、何を考えている?」と聞かれ「・・・寒いです」。
「お母さんのことで頭がいっぱいのようだな」
「・・・会いたいです」
「その恐れは怒りに・・・怒りは憎しみ、憎しみは苦痛へと繋がる」とヨーダ。「お前には恐れがある」

女王の取り巻きの議員が最高議長に推薦されます。しかし女王は「官僚をコントロールするまでに、この星は滅びているでしょう」。
ナブーに帰るという女王。
「お気は確かですか?」
「議会に思いやりと健やかさが戻ることを望みます」

ジェダイ評議会。
「彼には修行を受けさせない」と評議員。
「なぜです?」とクワイ=ガン。
「この子の未来はよく見えんのじゃ」とヨーダ。
「私が鍛えます」とクワイ=ガン。
話題を変えてしまうヨーダ「女王と共にナブーに渡り、謎の戦士の主体を暴け・・・シスの手がかりになる」

アナキンは「マスター・クワイ=ガン、僕のことでもめないで」と懇願します。
「私の傍にいろ。安全だから」
「ミディクロリアムがどうのって言ったけど・・・」
「あれは、あらゆる生物の細胞にいる」そして、フォースの力を授けてくれるというクワイ=ガン。
「よく分からないや」
2人は女王と合流し、ナブーへと急ぐ・・・

シディアス卿と総督。
「気になるのは、元老院の動きだ」シディアス卿は言います。「ダース・モールを行かせよう」

女王は、ナブーに戻れば署名を強要される。でも「ナブーは私の星なのです」。
「兵士がいません。女王一人は守れても、勝つことは出来ません」とクワイ=ガン。
「ジャージャー・ビンクス」
「はい」
「助けがほしいのです」
一行はナブーへ到着。
「ジャージャーは水中都市に向かいました」とオビ=ワン。「それに、私を騎士に推して下さり、ありがとうございます」
「お前は優秀だ」とクワイ=ガン。「きっと立派なジェダイの騎士になれる」
その頃、ジャージャーが湖から戻ってきます。「誰もいないよ。荒らされてメチャクチャ」
「皆殺しにあったか?」
「いや・・・聖なる場所に行くね。案内するよ」

一行はジャージャーに案内されて、グンガンのリーダー、ボス・ナスのところへ。
「ナス陛下、ナブーのアミダラ女王が見えました」
「ジャージャー・ビンクス、その者たちは誰だ?」
「ナブーの女王、アミダラ」と自ら名乗ります。
「ユーのせい、ナブー悪いね」とグンガン。
言い争いになりそうな予感を察知して、突然パドメが「私が女王です・・・この者は影武者です」
ニヤリとするクワイ=ガンとオビ=ワン。
「私たちの平和を、連合軍が壊しています。今戦わなければ、平和は戻りません。力を貸して下さい」とひざまずくパドメ。オビ=ワンも倣います。
「気に入った!」とグンガン。「ユーとミーは友達だ!」
囲むみんなの大歓声!

シディアス卿の総督への連絡。
総督は「船が沼地に降りたことは確認済みです」
「女王の動きは予想外だ・・・モール卿、心してかかれ」
「はい」とダース・モール。

「連合軍の威力は予想以上に強力だ!」との側近の言葉にパドメが「陽動作戦を取りましょう。グンガン軍は主力を街から締め出して下さい。私たちは別ルートから宮殿に入り、総督を捕獲します・・・敵も崩れるはずです」
「玉座の間に入ってしまえば、問題ありません」
そしてパドメは言います「考えがあります。ドロイドを無力に出来るかも・・・ナブーの軌道上のドロイドコントロール艦を破壊するのです!」

__________

さあ、いかがでしたか。一番盛り上がっているところで止めるのが、私の好みなのです(笑)。
エピソード4からのシリーズは、戦いの動機がはっきりしていないところもあったように思うのですが(もう小学生くらいに見に行ったので忘れましたけど)、このエピソード1はリアルに描かれていると感じました。
また、アナキン少年が話に巻き込まれていく様が実に自然に描かれており、無理のない展開に好感が持てます。ジョージ・ルーカスはこの物語を作るに当たって、たくさんの神話や昔話を研究したそうで、それが万人に受ける物語作りにうまく貢献をしていると思いました。

大作戦は成功するのか?
そして、アナキン少年はどこに?

明日は最終回です。ご期待下さい!
フジでした。

スターウォーズ・エピソード1

2005-06-26 05:29:25 | 映画
おはようございます。『朝刊フジ』日曜版です。

さて、一昨日の夜9:00から、日本テレビで『スターウォーズ・エピソード1~ファントム・メナス」が放送されました。ご覧になりましたか?
『朝刊フジ』では、来る7月の『エピソード3~シスの復讐』に先立ち、エピソード1と2のテレビ放送を振り返り、3への予習と気構えを作るため、ストーリーのご紹介をさせていただきます。
だた、何ぶんポテンシャルの高い画面と言いますか、非常に情報量が多い作品のため、3日に分けてのご紹介となります。読む方も、そのほうが楽でしょ?

では、ご覧になれなかった方には予習のため。
ご覧になった方はまた気合を入れるため。
三日あわせて30分で分かるスターウォーズ!!
お読み下さい、どうぞ!

*ストーリー*

A long time ago in a galaxy far, far away...

銀河共和国は混乱の極みにあった。惑星間の貿易関税率を巡る争いが泥沼に陥っていたのだ。強欲な通商連合は、武力で事態の解決を図ろうと強力な宇宙船艦を出動させて封鎖線を張り、小惑星ナブーへのあらゆる船舶の通行を阻止した。
この非常事態に際し、ひたすら無意味な議論を繰り返す共和国議会に業を煮やした最高議長は、密かに銀河系の平和と正義の守護者、ジェダイの騎士と連絡を取り、波乱の収拾を求めた・・・

宇宙船が特使を乗せて滑るように進んで来ます。
「こちら、連合艦隊・・・共和国の最高議長の特使が乗艦を希望しています」
「許可する。ナブー封鎖は法に則ったもの。特使のおいでとあれば喜んで迎えよう」

乗艦する特使2人。
3PO型ロボが女性の声で「すぐに主人が参ります」。
特使は二人。クワイ=ガン・シンとオビ=ワン・ケノービ。オビ=ワンは「嫌な予感がします」。しかしクワイ=ガンは、「今に集中しろ」。
「マスター・ヨーダは未来に心を向けろと」
「今をおろそかにしてはいかんな」
「総督は、最高議長の要求にどう答えるのでしょう?」
「交渉は・・・長くはかからん」

3POが「二人は、ジェダイの騎士と思われます」と言うと、誰も会おうとしません。
いらだつクワイ=ガンとオビ=ワン。

「シディアス卿、すぐ封鎖を解きます」と報告するのは、総督のヌート・ガンレイ。「ジェダイには、逆らえません」
「総督」とシディアス卿「ジェダイを始末しろ!」

ジェダイの乗った船にミサイルが打ちこまれます。驚いた二人は、ライトセーバーを抜きます。
「毒ガスだ!」
シディアス卿のジェダイ抹殺命令で動く兵たちに、必死で応戦する二人。セーバーとセーバーが火花を散らし、鋭い音を奏でます。ジェダイはその力により敵を次々と倒し、ヌートらに近づいていきます。クワイ=ガンは、セーバーでヌートらのいる管制室へのトビラを焼き、穴を開けていきます。
「奴らはナブーに戦闘を?」とオビ=ワン。
「ああ、議長に知らせないと」
通信システムのありかを探す2人。

総督の室内。3Dで共和国のアミダラ女王が映し出されます。
「何のことかな?」
「封鎖の解除を」と願う女王。
「特使など、参っておりませんが」と嘯く総督。「何事も元老院の許可を得ております」
アミダラの画面が消えます。
総督は部下に「直ちに通信システムの破壊にかかれ!」

惑星ナブー。シード宮殿。
元老院議員のパルパティーンは、特使の未到着など信じられません。
その時、3D通信システムの破壊で、浮かんでいたパルパティーンはフッとアミダラの前から姿を消してしまいます。
通信も途絶え、特使の行方も分からない。
「戦争を招く行動は、謹んで下さい」と、アミダラ女王。

小惑星ナブーに逃げ延びたクワイ=ガンとオビ=ワン。通商連合のドロイド(ロボットのようなもの)に追われてしまいます。
ひょんなことからボディーガードになったここの生物、ジャージャー・ビンクスに街まで案内されます。街は水中にあり、湖にもぐるとまるで竜宮城のような都市、オータ・グンガン。
ジャージャー・ビンクスが「やっぱ、我が家はいい」。
3人は建物の中に入っていきます。
連れてこられた先には、グンガン族の長、ボス・ナスが。
「ユーたちはナブーの仲間か?」と聞かれます。
「ドロイドがナブーを攻撃しています」とクワイ=ガン。
「地表が占拠されれば、次はここ」と警鐘を鳴らすオビ=ワン。
ボンゴという船を与えられた2人。この星の核を通ってナブーに行け、それが近道だ、と言われます。
ジャージャーを案内に、核へと向かう2人。しかしボンゴは謎の魚に食べられそうになり・・・辛くも逃げ出し、あとはひたすらフォースの導く方向へ進みます。

一方総督らは、シディアス卿に戦況報告。
シディアス卿は「元老院にはしかるべき手を回した。アミダラはまだ子供。どうにでもなる」
総督たちは船でアミダラのいるナブーへ。
降り立った総督は「これで勝った・・・」

そこへ、クワイ=ガンたちが辿り着きます。
アミダラ女王らを連行しようとする総督。「戦闘を合法化する協定に承諾を頂きます」
「私は署名しません!」
そこへ、追ってきたクワイ=ガンたち。上の橋から飛び降り、ライトセーバーで次々と総督の側近や護衛を倒します。
「われわれが特使です」とクワイ=ガン。「交渉などなされていません。至急共和国に連絡を!」船で元老院の元へ行こうとする一行。しかしアミダラは残るといって聞きません。
結局女王は残していくことに。
しかし、新たな敵兵が銃撃を仕掛けてきます。せーバーで戦うクワイ=ガンとオビ=ワン。銃撃を一本のセーバーで巧みに跳ね返していきます。
そして、残した女王を連れ戻し、皆は脱出します。しかし、前方に封鎖線が!
爆破を受けた船。ダメージをR2-D2型が直しています。
「燃料が持ちません!」
「どこかへ立ち寄り、燃料と修理を」とクワイ=ガン。
見つけた場所は、辺境の惑星タトゥーイン。

「女王は署名をしたか?」とシディアス卿。
「それが・・・行方不明でして」と総督。
「シスに不可能はない」と、自分の弟子、ダース・モールを呼び「この男が女王を探し出す」。
ダース・モールの赤い仮面のような顔が、ギラリと光を放ちます。

タトゥーインに降り立った一行。
「優秀なメカドロイドなんです」と女王に説明するクワイ=ガン。「ありがとう」と女王。「きれいに磨いてやりなさい」
クワイ=ガンとジャージャー・ビンクスは、R2-D2の世話をしてくれた女性、パドメを連れて砂漠を歩きます。
港町へ辿り着きます。「ミー、ここ、好きじゃない」とジャージャー。
船の損傷した部分の部品を買いに店へ。
店主は「小僧、来い!」と言います。
すると奥から一人の少年が。
一向は部品を見に奥へ行き、残されたのはパドメと少年。
「お姉ちゃんは天使だね」と目を輝かせて言う少年の名前は、アナキン・スカイウォーカー。
利口そうなアナキンを見て興味がわくパドメ。
「僕もパイロットなんだ。いつかここを飛び出す」とアナキン。
母とアナキンはガーデュラという人に売られたが、ガーデュラはポッドレースの賭けに負けて、アナキンたちを追い払ったと言います。アナキンと母は奴隷だったのです。
そこへ、クワイ=ガンらが奥から戻ってきます。「行くぞ」
交渉は決裂。お金がないのです。
別れる、アナキンとパドメ。

一方、オビ=ワンたちの方は「この砂嵐じゃ帰れない」。しかしナブーからのメッセージを受けて、船に戻ります。

砂嵐が来る予感。クワイ=ガンたちはアナキンに「船までもどるのは無理」と言われます。
「おいでよ!僕んちがすぐそこだ」

「ママ」と、アナキンが呼びかけます。
母のシミに挨拶するクワイ=ガン。パドメはアナキンに作成中の3POを見せてもらうことに。
ここで、R2-D2とC-3POが出会います。
「砂嵐が終わったら、レーサーを見せてあげるよ。作ってるんだ」とアナキン。

オビ=ワンたちは、ナブーからのメッセージは逆探知が目的の罠だと見破ります。我々の居場所を探しているのだ・・・

シディアス卿は「ジェダイを始末しろ。女王に署名させることなど簡単だ」とダース・モールに言います「弟子としてお前には全てを授けた。敵ではない」。

砂嵐が激しくなります。
アナキンの家で食事を取る、クワイ=ガンたち。
「奴隷は発信機を埋め込まれるのよ」とシミ。
「僕はセンサーで見つけたよ」
「銀河系にまだ奴隷制があるなんて」とパドメ。
そして話はポッドレースへ。
「あれは速くて危険だ」とクワイ=ガン。
「人間で出来るのは、僕だけ」とアナキン。
「ジェダイ並だ」
「僕ジェダイになる夢を見たよ」
港町でのいきさつを話すクワイ=ガン。
ポッドレースが全てね、とシミ。
「明日のレースで僕のポッドに賭けてよ」と、レースに出ることを明かすアナキン。
しかし止める母。心配なのです。でも、ポッドレースで優勝すれば、賞金が出る。お金は何とかなる。
「ママが正しいな」というクワイ=ガン。しかし母のシミは意を決して言います「・・・定めでしょう」。

「本当にいいんですか」と女王。「見ず知らずの人に運命を託すなんて」
クワイ=ガンと女王らは、あの店に再びやってきます。店に入っていく一行。店主はクワイ=ガンがポッドを担保に金を借りたいという話に同意します。
これらのことをオビ=ワンに連絡するクワイ=ガン。「失敗したらどうするんです?」とオビ=ワン。
大丈夫、とクワイ=ガンは言います「あの子は・・・普通じゃない」
これを見ていたシミ。「あの子は欲を知らないんです。そして・・・」
「特別な力がある?」
「そうです・・・いつまでも奴隷でいる子ではありません」
「あの子のフォースは、桁外れです」

夜。
ポッドの調子を見るために乗ってみたアナキンは、傷を負ってしまいます。
手当てをしてやったクワイ=ガンは、オビ=ワンに連絡をして血液の成分をチェックしてもらうことに。
ある成分の数値が桁外れ「マスター・ヨーダでもこんなに上がらない・・・」。

タトゥーインに、ダース・モールがやってきます。彼は何かを双眼鏡で確かめると、明かりかあるのを見つけて、偵察機を3機飛ばします。

さて、次の日。
ポッドレースがある日です。
店主が「アナキンには賭けない」と言います。レースの完走すらおぼつかなかった、という事実を知って、不安になるパドメ。
レースが始まります。満員のスタンドは大歓声です。
一番のライバルのレーサー(人間ではありません)にイヤミを言われるアナキン。
「感じるんだ・・・本能に従え」とクワイ=ガン。
VIP席にジャバ・ザ・ハットが登場すると、場内割れんばかりの大歓声。
「エンジン、スタート!」
ドロイドに混じって一人人間のアナキン。ジリッジリッとその瞬間が近づいてきます。
「スタート!」
ポッドが一斉に走り出す・・・筈が、何故かアナキンのポッドは動き出そうとしません。
「スカイウォーカー、エンストです!!」

さあ、アナキン少年はレースに勝つことが出来るのか?
賞金を手に入れないと、クワイ=ガンたちはタトゥーインに残されたまま・・・
__________

いやあ、楽しかったですねえ。
この話、映画が公開されたときには「物足りない」という声が多かったと聞きます。でも、私はテレビの小さな画面でもかなり楽しめましたよ。スピード感、たっぷり。
ジョージ・ルーカスは黒澤映画が大好きだそうで、この映画もチャンバラといっていいシーンがたくさん出てきました。また師弟関係やフォースといういわば”気”のようなものなど、東洋などからインスパイアされたものが多かったのではないでしょうか?
それにしても全編CGだらけですねえ(笑)。昔のスターウォーズは、マットペインティングと言って、背景や巨大な建造物、また大勢の兵士が並んでいるところなどは実は絵だったのです。でも今ではCGでどうにでもなりますからね。画面の完成度は相当高いですが、少し寂しい気もします。

続きは明日のお楽しみ。
それでは。フジでした。

『電車男』見てきました!

2005-06-19 02:33:00 | 映画
おはようございます。『朝刊フジ』日曜版です。

さて、私は昨日、今大変に話題になっている映画『電車男』を見に行ってきました!
何でも、聞くところによるとこの映画、近々観客動員数が100万人を突破する見込みだとか。これは乗り遅れる手はありません!
インターネット発信で、本が出版され、今回映画化された『電車男』、夏には舞台とテレビドラマが待っているという、”究極のメデイアミックス”。ここまで人を惹き付ける魅力が知りたくて、朝も早よから私も、電車に揺られて劇場へ。

劇場では、小学生くらいの子供から、かなり年配の方まで、幅広い年齢層の観客がいっぱいいましたよ。

*ストーリー*

スクリーンに”A true love story”と浮かびます。

東京、秋葉原。”電気”と”萌え”、そして”オタク”の街。
一人の青年が歩いていきます。
流行らない緑のジャンパーにナップザック。腰には万歩計のように付けた携帯電話。
そして何よりも、一体何ヶ月理髪店に行っていないのかという、髪型。
ダースベーダーのような髪の中から覗くのは、メガネの裏のオドオドした目。

電車に乗る青年。周囲から「怖い」「ちょっと、ヤバクない!?」などと言われる始末。
ドアが閉まりかけた時、走りこむ女性が。
ドアは閉まります。
しかし、再び開いて、女性はなんとか乗車します。

車内に「うるせえんだよ!」と、大きな男の声。
ペチャクチャ喋っていた女性たちに、酒気帯びのような男性が絡んでいます。
男は次第に、さっきギリギリで乗った女性に近づいていきます。
ちらりと見る青年。わざとヘッドフォンの音を大きくして、見ぬ振りを。
男は、女性に「何読んでるんですかあ、答えなさいよお!」と絡みます。

男にぶつかっていったのは、青年でした。

『まずは自己紹介』と、彼はパソコンに向かって打ち込みます。『年齢22歳・・・彼女いない歴22年。アニヲタ、ゲーオタの秋葉ちゃんです』。

『こんな俺に、大チャンス到来!』と、思ったが・・・

彼のハンドルネームは”電車男”。彼の書き込みに、ふと興味を示した見知らぬ人の応答が。
彼は、今日あったことを打ち込んでいきます。
電車で男が女性に絡んできたこと、自分が結果的に女性を助ける形になったこと。
女性と電車男が、警察に事情を聞かれたこと。
そして、女性に名前と連絡先を尋ねられたこと。「ぜひ今度、お礼をさせてくださいね」と夢のようなことをいわれた電車男。

この話に、パソコンを見ていた人たちが関心を示します。
引きこもりの少年が『まあ、何百人とあるその女の男アドレスに加わっただけだ』。
インターネット喫茶にいた3人組の男性。一人が『何!電車の中で女子と出会えた!?』。と、別の男が『隊長!われわれモテない男のために、威嚇射撃でありまあす!』。
ちょっと元気のなさそうな看護婦さん。『ちゃんと連絡先、教えたんでしょ?だったら相手がお礼を送ってくれると思うから大丈夫だよ』。
キッチンらしきところでパソコンを開く、落ち着いた女性。『酔っ払いに立ち向かったのはエライ。でもお礼は社交辞令でしかないんじゃない?』。
サラリーマン風の男『世の中そんなに甘くない。これで男偏差値が0.01上がっただけのこと』。

『みんな、聞いてくれてありがとう』と電車男。『何かあったら、必ず報告します』。

街で男性用化粧品の試供品を配っている人にも無視される、風采の上がらない電車男。しかし、数日後、あの女性から宅配便が届きます。
興奮する電車男『いいにおいがする!』。
3人組が『落ち着け、とりあえずにおいは錯覚だ。宅配便なら、電話番号もゲット!』。
『だったら今すぐ電話しろ』とサラリーマン。
だめだ!女の人に電話なんか、かけられん!と電車男。
看護婦が『(もらった)カップがどういうものかで、相手の本気度がわかるのでは?どこの?』。
電車男はブランド名を見て『ハーメス、って』。

『それはエルメスだ!!』

『お礼に食事に誘え』とサラリーマン。
何だかわかんねえ!と身悶えする電車男。
『みんな最初は震えるんだよ』と看護婦。『ここで電話をかけたら、電車男の今後が変わると思う・・・大事なものを手に入れると思う』

『一つだけ言っておく』とサラリーマン。『相手の女性は一人だが・・・お前には、俺たちがついている!』

エルメスに電話をする電車男。
『頼むう、うまく行ってくれえ!』と3人組。

エルメスが電話に出てくれました。「もしもし」。
「あっ」と電車男。「あっは、あっは、こ、こ、こ、こんばんは」。
「お礼なんていいんです・・・たまたま安く手に入ったので」
「す、すみません」
「あの後みんなで噂してたんですよ・・・勇気ある青年だね、今時珍しいねって」

「お礼と言っては何ですが、しょ、食#%@&*・・・(爆)」
「・・・・・」
「あの・・・食事はどうでしょう」
「そんなに気を使って頂かなくても結構です・・・それでは・・・」

電話をかけただけで喜んではいけない、と電車男のレスを待つ応援者たち。
『やりました!』とキーボードを叩く電車男。『食事の約束、取り付けました!』

電車男は、メガネを捨てコンタクトレンズに。そして髪を切り服をおしゃれに変え、ナップザックを置いていきます。
エルメスと電車男のデートはうまく行くのか?
二人の関係は発展するのか!?
応援するネットの向こうの味方をバックに、電車男は彼女いない歴22年にピリオドを打つことが出来るのか!?


*編集長フジの眼*

私、本当にものっすごく期待して見に行ったのです!
だからでしょうか、上映開始から1時間ほど経った時「この映画、2時間ももたないんじゃないの?」と思ってしまいました。

まず、主人公の電車男。外見が変身するのが早すぎて、2枚目の顔が覗いた途端に”オタク”像を描ききれなくなっていたと思います。最後になるにつれ、彼が(いろんな意味で)積極的になっていく様は、ちょっとみていて「ホントかよ!」と突っ込んでしまいます。
私は、「電車男」の本は未読なのですが、実際に彼があのように変化したとしたら、大したものと言うか、人によっては「オイ!調子にのるな」と言ってしまいそうです(言い過ぎかな?)。
でも、山田孝之さんの演技は秀逸で、彼の演技力があったからこそ、身なりを変えてもオタクっぽく見えたのでしょう。

つづいてエルメス。何だか思春期の中学生が夢見る若い女性の英語の先生、といった感じで、偶像すぎました。演じる中谷美紀さんはエルメスをとても暖かく演じるので見入ってしまうのですが、どうせ偶像にするなら徹底的に、彼氏がいるのかいないのか全く分からないようにするとか、電車男がもっと「ああ、あの人、俺のことどうおもってるんだろう?」と悶々と悩むような展開にしたほうが良かったと思います。初めから最後まで、ずっと私は・・・的な運びが私にとって2時間興味を持続させてくれなかった原因でした。

2人の関係が進展しているのか元々大して変わっていなかったのかはっきりしないので、電車男とエルメスのどちらに感情移入したらいいのか分からなくなってしまいました。もしかしたら自分が”オタク”でないとこの映画は分からないのかも・・・と思ってしまいました。

そして電車男を応援する人たち。私、分かるんですよ、あの方たちの気持ち。私がこの『朝刊フジ』を皆さまに引き立てて頂くと、とてもありがたいですので、それと同じく電車男と応援団の関係は、うまく描ければとても素敵だと思います。実際、私はそこのところが見たくてこの『電車男』をとても期待して見に行ったのです。
でも、いかんせん応援団のキャラの立たせ方が十分でないために「なぜこの人たちはこんなに他人の恋愛に熱くなれるんだろう?」と思えてしまいます。唯一電車男を応援する理由がはっきりしているのは、自らモテないと称するインターネット喫茶でたむろする3人組ですが、彼らだけ描き方が妙に漫画チックなので(ご覧になれば分かります)共感するに至りません。
ただ、彼らが電車男と出会ってからの変化については、予想していなかったというか、とてもいい話だなあ、と思いました。
また、キッチンらしきところでパソコンを見ている女性は、多分今テレビで「うつ」についてのCMをされている方だと思います。名前を存じ上げずに申し訳ないのですが、CMの「これ以上、我慢しないで下さい」という言葉がなんとなく今回の役にもオーバーラップしているようで、素敵でした。

今までのところは、人によって見方が違うので、私と同じ意見の方ばかりではないと思います。ただ、どうしても私が解せないのはラスト。「エッ、何!?」と一瞬驚くラストですが、ここは皆さんのご意見がぜひ聞きたいところです。未見の方のために詳しくいえないのが残念ですが、あくまでも”私の気持ち”としては、肩透かしを食ったというか、見終わった後思わず隣の席の人に「どうなのよ!」と訴えたくなってしまいました。

そして、この映画には”ラストのラスト”が存在します。これが、情報を持っていない人が見たら全く意味が分からないラストになってしまっています。実はフジテレビと非常に深い関わりがある
終わり方です。山田孝之さんも出てきますが、”ラスト”の部分と整合性が取れていません。もう勘の良い方は気付いていらっしゃるはず。「そこまでしてフジテレビは○○をしたいのか」と絶句してしまいました。

*私的採点*

★★☆☆☆(★が5個で満点)

あくまでも、とても期待して朝早くから繰り出して見に行った、という私の強い思いを満たしたか満たさなかったか、という採点です。100万人もの人が見に行っているのですから、きっと他の方がご覧になればもっと面白く感じる可能性がありますことは、どうぞご承知下さい。
★2個のうち1個プラス1/2個分は山田さんと中谷さんの演技が素晴らしかったこと。そのおかげで、とりあえず良い”おとぎ話”が見られたな、と自分を納得させられました。残りの1/2個分は当日私は極端な寝不足の状態で見に行ったために、もしかしたら自分が思うよりいい映画なのかも、という可能性を加味して付けました。
正直言って、私は辛口評論家ではありません。自分が長男ですので”褒められると伸びる”タイプだからでしょうか、もうちょっと褒めて良い点をつけてあげたい・・・でも、ここは心を鬼にして、この採点!
映画をご覧になった方、いかがでしょうか。
あなたの採点は、★何個ですか?

これからご覧になる方は、公式ホームページを開いてからにして下さい。
大人なら300円割引になるチケットが手に入りますよ!

それではこの辺で。
編集長のフジでした。

『ローマの休日』から、また一人去って行く

2005-05-30 16:29:37 | 映画
おはようございます。『朝刊フジ』始まりました。
本日は都合により、通常より1時間ほど早く投稿致しております。
『朝刊フジ』早刷り版です。

ところで。
最近は、売れっ子タレントを吹き替えに使ったDVDが多く出回っていますね。この間も、SMAPの草薙剛さんと矢田亜希子さんがドラマ「僕の生きる道」以来の声の競演をしたそうです。
それが悪いとは思いません。
しかし私には、やはり本職の声優さんの力は凄いと見せ付けられた作品があります。
有名すぎる作品。
オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックの『ローマの休日』。

『ローマの休日』の内容について、今更私ごときが語る必要があるでしょうか?
ヨーロッパを来訪するアン王女(オードリー・ヘップバーン)が、ふとしたことから新聞記者のジョー・ブラッドリー(グレゴリー・ペック)に助けられます。王女のスクープを狙うジョーと、そうとは知らないアン王女は、いつの間にか互いに惹かれあっていきます。
王女の無邪気な声。テレビでは”すずきまゆみ”さんとおっしゃる声優さんが演じていました。

最後の有名な記者会見のシーン。
席に着いたアン王女は、目の前に一日を楽しく過ごしたジョーが入るのを見て動揺します。
しかし、側近の合図で質疑応答に入った途端、見ている私たちはハッとします。
声です。声が違うのです。
記者が「諸国間の友好関係の展望について、どうお考えでしょうか」と尋ねた時、王女はこう答えます。
「諸国の友情を信じます・・・人と人との、友情を固く信じるように」
そこにいるのは、美容院で髪をカットしてもらってはしゃぐアンでも、ジェラートを頬張るアンでもありません。
王女としての公務を取った、毅然とした声が、全てを物語っているのです。
ジョーの後ろから、記者が質問します。
「ご訪問された都市で、何処が一番お気に召されましたか?」
アンには、胸に思うところがあったのでありましょう。でも、側近に耳打ちされ、
「何処の地も夫々に、素晴らしく、何処とは決めかね・・・」
しかし、アンはこう言います。
「・・・ローマです」

側近の許可で、写真撮影が始まります。
記者がアン王女に群がります。
一人のカメラマンが、王女にライターを向けます。これが小型カメラなのです。整ったひげと意表をつくカメラで、見る人の印象に残ります。

王女は言います「皆様方と、親しく言葉を交わしたいと思います」。
そして王女は、記者の列へ向かいます。

記者の一人一人と挨拶する王女。
「CRフォトサービスの、アーヴィング・ラドビッチです」
あの、王女にライターを向けた記者です。
「失礼ながら、ローマの記念写真を、どうぞ」
記者に渡された封筒の中には、"休日”を楽しむアンの姿が。
実は彼、ジョーに頼まれ、アン王女のスクープ写真を取っていたのです。
しかし、王女は静かに「本当に有り難う御座います」と答えます。
そして。
「ジョー・ブラッドリー。アメリカン・ニュース・サービスです」
王女は、他の記者と同じように挨拶します。
切ないです。

王女が戻っていくと、記者から拍手が起こります。
後ろを向く王女は、何か胸につかえているよう。しかし振り向くと、つぶらな目の王女の笑顔に。
そして、ジョーとアンの目が合います。
お別れです。
王女が去っていきます。見えなくなります。
記者たちも去り、残されたのはジョー1人。
振り返ると、ゆっくりと歩き始めます。コツ、コツ、と宮殿に足音が響きます。
そしてもう一度、王女のいた場所を確かめるのです。

名画ですね。
胸のうちを抑えて別れていくのが、日本人には特に美しく感じるのかもしれません。

ジョーと共に王女のスクープ写真を狙った、ライターカメラが印象的だったラドビッチ。
演じたのは、本作品でアカデミー賞助演男優賞にノミネートするなど、軽妙な演技が人気を呼んだ、エデイ・アルバート。
氏が今月26日、カリフォルニアで肺炎のため亡くなりました。99歳でした。

それでは、また次回。

交渉人・真下正義

2005-05-21 17:29:01 | 映画
またまたやって参りました『夕刊フジヌマ』!
今日は、今話題の映画『交渉人・真下正義』を見に行ってきましたので、早速ご報告したいと思います!

まず、予告編が終わってから、ある衝撃的なシーンがありますので、ご注意を!

ストーリーをかいつまんでご紹介。
2004年12月24日。クリスマスイブの1日が一転したのは、首都・東京の交通網の要、地下鉄で、最新鋭実験車両(クモ、と呼ばれる)が何者かに乗っ取られ、地下鉄線路を暴走し始めたのである。列車追突の危機を皮切りに、次々と起こる爆破事件。事件解決のために、警視庁室井管理官(柳葉敏郎)が呼び寄せたのは、日本で始めての交渉人、真下正義(ユースケ・サンタマリア)だった・・・

(詳細はhttp://www.odoru-legend.com/negotiator/introduction/story.php)

*フジヌマの眼!*
とにかく、楽しめること請け合い!
クモを操る犯人と、地下鉄側との「ゲーム」ではなく「戦争」と言うにふさわしい攻防。
ユースケ扮する真下は、驚くほど冷静に犯人の出すキーワードの意味を探り出そうとします。
舞台となる地下鉄指令室は、ネタをばらすと本物ではなく、セットです。是非とも皆さんご自身の目で、確かめてください。

見ている間は、俳優さんたちの熱演に負けず、耳の穴をかっぽじって、せりふをよーく聞いてくださいね。重要な鍵を早口で言っていたりします。特に中盤以降は、ハイテクを駆使して犯人を割り出す緻密なやり取りが続きますから。

この映画、名脇役に支えられて、味のあるムービーに仕上がっています。地下鉄司令室の指令長には國村隼。彼と、突然呼び出される地下鉄職人(金田龍之介)が、男の仕事人としての厳しさを見せつけ、最後には少しホッとする場面もあります。

パニック映画なのに、無理なく笑いも盛り込まれていますよ。とくに「こんな刑事、いるのかよ」と思わせる破天荒な暴走野郎、木島(寺島進)には、私、ホレ込んでしまいました。

そして、真下とくればやはり柏木雪乃(水野美紀)。彼女が画面に登場するあたりから、物語はクライマックスを迎えます。脚本家の十川誠志さんは、あのヒッチコックの名作をイメージしたのではないかなあ、と想像させるような見せ場を用意してくれていますよ。

*評価*
★★★★☆(5つ星で満点)

私は十分楽しみましたので、本当ならば5つ星としたいところなのですが、4つ星。
理由は、ご覧になると分かりますが、ラストについて絶対意見が分かれると思うこと。
あとは、やはりユースケは日本アカデミー賞主演男優賞はとれないだろうなあ、というのがあって、4つ星でした。

皆さんはいくつ星をつけますか?まだ見ていない人は、急いで劇場にGO!

それでは、また。

<お知らせ>
 当ブログ『夕刊フジヌマ』は、明日はお休みを頂きます。
 そして、夕方からの公開よりもさらに多くの方にご覧頂きたいことから、
 月曜日より『朝刊フジ』と名前を一新し、午前中から公開いたします。
 内容もさらに充実させて参りますので、どうぞご期待下さい!