波士敦謾録

岩倉使節団ヨリ百三十余年ヲ経テ

NY Times掲載竹島反日広告,共産主義革命エヴァンゲリオン杉井奈美子による転び沖鮎要の折伏・帰服

2005-07-28 00:33:11 | 雑感
 昨日27日(水),NY Times(New England Final版)を捲っていると,国内欄の下の余り目立たない一角に半島系団体(www.koreandokdo.com)の意見広告"DOKDO IS KOREAN TERRITORY"が掲載されていた(同網站に同広告のgif版が掲載).一面の十分の一程度の面積で,しかも両脇を同じ広さの商業広告に挟まれていたので,口を出す割には財布の紐が硬いという中途半端な調略結果に終わっている.昨今の熱烈的反日振りからすると,政府の機密費や民族資本の肩入れで,NY Times, Washington Post, Wall Street Journalの三主要米紙上で一面広告を同日揃い踏みで沙烏地荒火屋的金満広告を打つ,という対米調略も十分考えられるが,当該広告を打った団体は多分俄仕立てのものに違いない.同じ面積で勝負なら,OP-ED(open-editorial)頁の一角を買う方がまだ効果的に読者の注目を浴びる筈だが,予算不足であのような結果になったのであろう.
 保守系網誌上では,ここ数日漫画『嫌韓流』が色々注目を集めているようだ.小林よしのりの『戦争論』にしても今回の『嫌韓流』にしても,文字だけの硬派の情報伝達では駄目で,画像に頼っているところが何と無く気にかかる.映像・画像や図解でしか伝えられない「百聞は一見に如かず」のものも此の世には沢山あるが,今の人間社会の根本を仕切っている約束事(憲法,法律,契約等)は原則的に文字で表現されて,画像や図解は補助的に使われているに過ぎない.厳しい国際環境で日本を守るのも最終的には条約等に書かれた文字であることを考えると,音に聞く日本の学校教科書での漫画の多用というのも,文章の読解・言葉選びの訓練を疎かにして,将来における平均的日本人の文字による表現力=交渉力の低下をもたらすのではないか.米国の印刷媒体の場合,日本のそれとは比較にならない程,詳細な図解に空間・金をかけているが,「話の筋」又は「伝えるべき情報の『展開』」を一連の画像が主で文字が従という形式の説得・伝達方法は,大人向けの媒体では殆ど御目に掛かることがない.即ち,日本の絵巻物の長い伝統とは異なり,絵巻物形式の情報伝達系が歴史的に余り試みられてこなかったものによるのか,それとも,飲酒・喫煙等に顕著な子供と大人の世界の峻別傾向に基づく二分法「大人=文字,子供=絵」に由来するのかも知れない.
 ところで,『嫌韓流』に関する読者の意見を色々読んでいて,一ヶ月余り前網誌「ヒロさん日記」に「共産主義革命のエヴァンゲリオン:杉井奈美子」(6月13日付)という記入(http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1080426)があったことをふと思い出した.今回の『嫌韓流』の売り上げに危機感を抱いた左巻き系が一矢を報いんと,東京都は杉並区の地元密着系キャラ杉井奈美子を全国区debutさせ,沖鮎要的な「転び」キャラに対して破邪の折伏に挑み,再び左巻き信者として帰服させる,というような漫画を田宮龍一に急遽依頼ということになるのかも,というような白昼夢をつい見てしまったのだった.
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