あん餅
2007-01-22 | 食
昨日娘達が、来ると言うので、新年会に出かける前に、
漉し餡を作った。
この漉し餡には、少々思い入れがあって、
作りながら、教えてくださった方が偲ばれてならない。
その方は、小唄の師匠にして、甘味処「はぎの」の女主人。
そして、母の長年のお友達だった。
上手に作れるようになったら、お呼びして、
お味見をしてもらおうと思っていた矢先に、亡くなられたのだ。
だから、漉し餡を作るたびに、仏壇にお供えして、
父とその方に、お味見してもらっている。
「今年の、あんこのお味はいかがですか。」
餡餅大好きです、 長崎のほうは丸餅ですが昔は近所何軒家で餅つきをしてました、
必ずあんころ餅を作ってました、硬くなって火鉢で焼くと焼け目からあんこが出てくるのをこぼさないようにアツアツをフウフウしながら食べてた事を思い出しました。
お母様もお父様とその方のことを思いながら美味しく召し上がれたでしょうね。
本当に1度召し上がっていただきたかったです。
母も、漉し餡を作るたび、その方の名を口にして、旅行や観劇、お食事会のことなど、延々と話します。
聞き役もその方への、供養と思って、お付き合いしてます。
「はぎの」の女主人のおば様もさぞ喜んでくださっているとおもいます。
つやがあってとても美味しそうです!
昔手抜きで、小豆つぶすのに、ミキサーにかけたら、出来上がったあんこがざらついて、舌ざわりの悪い事!
やっぱり、竹ざるで、すりこ木でつぶして、毛ぶるいにかけて、晒しの袋で、何回も水を通して、晒してから絞り上げると、美味しいあんこが出来上がります。
砂糖も1回で無く、3回に分けて入れます。
いつかご馳走しますね。