先日の三つ池公園でのお花見の折の出来事です。
ピクニック広場で大枝垂れ桜を堪能して、
さあ、帰ろうかと言う時の事である。
中の池の端に、コウホネや水芭蕉が植えてある湿地に、
2歳くらいの小さな坊やが、
柵を越えて、入っている。
「危ない!」と思って、
慌てて、「戻りなさ~~い!!」と叫んだが、
坊やはお構いなく、
池の水を触ろうと進んで行ってしまう。
更に、戻れもどれと、叫んだが、
いっこうに戻る気配は無い。
すると、親子連れのお父さんが、
見かねて、柵を越え、坊やにそっと近づいて、
後ろから、抱上げて、柵の外に連れ戻してくれた。
ほっとするよりも、親はどこに居るのか、腹が立って、
近くの子ども連れのグループに、
坊やの親御さんが居ないか、訪ねてみたが、
皆違うという。
ややあって、坊やの右手に、
なにやら書いてあるのに気が付いた。
なんと携帯の番号ではないか!!
電話してみようと思ったそのときに、
「あら、〇〇ちゃん」と、女性の声。
「お母さん?」と思ったが、
坊やを知っている方だというので、
坊やをお願いする事にした。
それにしても、まだおしめも取れていない坊やを、
一人でほっぽって置くなんて、
なんて親だろうか。
手に携帯の番号なんか書いておいたって、
もし、池にはまってしまったら、
なんの役に立つというのだ!!
もし、あのお父さんが、助けてくれなかったら・・・、
もし池に落ちてしまったら・・・、
だんだん腹が立ってきて、
今時の親に、あきれ果ててしまった。
道々、
「坊やは預かった。返して欲しかったら、
垂れ桜のところまで来い!!」って、
電話してやればよかったかしら?と言ったら、
友人が、
「どうぞ、お好きに!!」で終わりよ、と言う。
なんともやりきれない思いで、
歩いていた時に、目に入ったスミレ。
優しい色合いが、ひとしお、目に染みた。
池に落ちなくて、本当に良かったです。
助けてくれたお父さん、大手柄ですね。
世の中、捨てたもんじゃないと、感謝です。
そんな事も知らずに居る親って、どうなってるんでしょう!!
知り合いと言う女性、事の顛末を、親にちゃんと伝えてくれているかしら?
お節介ばあさんは、今も釈然としません。
本当に良いお父さんが救ってくれてほっとしましたけど、親はそんなこと知らないしいまどきの若い親はあんな風なのかしら。
私知り合いの者ですと言って坊や引き取りにきた人、すごすごと謝りもせず帰って行ったけど
周りで心配していた方々にもう少しきちんとお礼すればと思いましたよ。ほんとにね~
あの育ち方をした坊やは、どんな大人になるのだろうかと、暗澹たる思いです。
大きなお世話かもしれませんが、どの子も大切に、幸せに育って欲しいですね。
本当に驚きでしたね、もう少しで、どろに足をとられそうになっているのに、もう、びっくり、びっくりでしたね。
いくら時代の流れとはいえ、手の甲に携帯電話番号が書いてあるなんて、親の顔が見たい、
そんな親ばかりでない事を願うのみです。
これからの日本を背負っていく大事な子供たち、過保護ではなくて、もうすこし大切に育てて欲しいと思います、事故で死なせるなんていうことのないように。