ヒーリングノート[東洋医学 漢方薬 中医学 手技療法(接骨 整骨 整体 カイロプラクティックを除く) 鍼灸(針灸)]

真実は一つ!自然の理にかなった健康情報.
施術所 鍼灸院 治療院 趣味の話題.
※症例は患者様の同医済み.

女性の過活動膀胱炎に対しての東洋医学的物理療法

2013-04-14 00:06:33 | 泌尿生殖器
 トイレが異常に近くなったり、失禁したりする病気に過活動膀胱「もしくは
過活動膀胱炎」があります。
 昔から高齢者にありがちな症状ですが、病名としてはここ10年からなので聞き慣れない方もおられると思います。
 しかし若い方もけっこう罹患されているようです。もちろん高齢になると有病率が高まるので日本の高齢者人口が増えると患者さんも多くなります。「尿漏れパッド」とか、尿のトラブルに対しての商品が増えていることからもわかります。逆に考えてみると、尿パッドが売られているということは一般的に、なかなか治らない病気とも言えます。
 実際に原因不明で決定的な治療法がないのが現状のようです。

 高齢者はあきらめムードですが若い方は仕事や家庭生活においても深刻な問題のはずです。
毎晩何回も尿意で目が覚めて
睡眠不足になると生活のリズムは狂い体調もメチャメチャです。
日頃 薬をあまり飲みたくない方でも、治るのならどんな薬でも飲みたいという気になると思います。
 ですが鍼灸治療が非常に有効な病気なのです。
とくに年が若ければ若いほど効果はよいので是非お勧めします。

鍼灸治療は膀胱容量の増加とともに自律神経を整えることを目的とします。
 基本的には体表に現れた反応点に治療し全身状態を改善することから始めますが、原因不明の尿のトラブルは、背骨と骨盤を繋ぐ「仙腸関節」の亜脱臼が原因している場合があります。
「おいおいそこは解剖的に脱臼なんかおこさないよ」と思われた鍼灸師はもとより
医療従事者もおられたはずです。
確かに脱臼を起こしにくい関節なので実際には脱臼してないかもしれませんが、整復するような要領で施術します。

 同じ過活動膀胱炎でも東洋医学ではさらに分類します。
難治な場合、頻尿や失禁以外の症状をみてタイプを分けます。
たとえば、す。

・冷え腰や膝のだるさや痛みがあるタイプ。

・体の熱感、めまい、耳鳴り、不眠寝汗があるタイプ。

・排尿にさいしの灼熱感、血尿、結石があるタイプ。

・長引く咳や痰、息切れ、食欲不振、下痢、疲れやすくちょっと動くと汗をかくタイプ。

・顔が赤い、鼻血、口内炎、口が渇く、胸に熱感がある、精神的に不安定なタイプ。

・イライラ、怒りっぽい、憂鬱などの精神症状と胸苦しさがあるタイプ。
など。
この病気の患者さんは症状が頻尿、失禁だけということはほとんどありません。他に何かしらの症状をもっておられます。

ただ降圧剤や風邪薬、漢方薬など一部の薬物には副作用として「頻尿」が明記されています。自分の服用している薬を調べてみて専門医への相談が必要です。

最後に頻尿に対して用いられる一般的な経穴を列記しておきます。
選穴は反応をみながら以下の中から選択します。
背部...腎兪、命門、膀胱兪、次りょう。
腹部...太乙、関元、気海、箕門、衝門、横骨、大赫、曲骨。
下肢...陰陵泉、陰谷、曲泉、委陽、三陰交。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。