ヒーリングノート[東洋医学 漢方薬 中医学 手技療法(接骨 整骨 整体 カイロプラクティックを除く) 鍼灸(針灸)]

真実は一つ!自然の理にかなった健康情報.
施術所 鍼灸院 治療院 趣味の話題.
※症例は患者様の同医済み.

尿路結石の痛みを癒す

2012-07-20 19:35:18 | 泌尿生殖器
「サンド富澤を尿路結石が襲う」という記事がありました。
本人曰く、「ずっと右睾丸を強めにつかまれているような感じ」と言ってます。
尿路結石という病名は総称で、いろいろとありますが大半が"腎結石"か"尿路結石"です。 この場合、痛む部位が下方なので尿管結石のようです。ちなみに腰や背中も痛む場合は腎結石です。
発症ピークは夏場で、これは発汗により尿が濃縮され結石ができやすくなるからと言われてます。夏場のこまめな水分補給は別の意味でも大切なので心がけなくてはいけません。

尿路結石は昭和の半ばから比べると倍以上になっているらしいのです。とは言っても、大昔からあったわけなので現代病とは言えませんが、増えていることから、発症しやすくなる原因が増えたはずです。
結石の成分から原因を考えてみますと、まずシュウ酸結石ですが、成分である"シュウ酸"は、緑黄色野菜とお茶に多く含まれています。近年増加した理由に対しては現代の食生活を考えると逆なので、これを原因として論じるには無理があります。

尿酸結石の場合、成分である尿酸はプリン体の代謝産物で、中性脂肪が増えるとプリン体は肝臓内に蓄積されます。現代人の食生活からみても動物性自暴や糖分の摂取量が増えたことにより中性脂肪が増えています。尿酸が関係している"通風"も近年増加していることからも頷けます。

他の原因としてストレスはよく言われてますが、逆に内蔵の病気でストレスと関係ない病気のほうが少ないと思います。ストレスは自律神経に大きな影響を与えるので、内臓全てに影響するとも言えます。
ストレスを原因として考えた場合、現代よりも昔のほうが大きいはずです。大きいどころか死ぬか生きるかという今では想像を絶することがあったわけです。なのになぜストレスが原因かと言うと、これは現代人がストレスに弱くなっただけだと思います。もちろん弱くしたのは、社会やマスコミです。このへんを書きはじめると本論からはずれてしまうのでまたの機会に書きます。

鍼灸治療で対応できる尿路結石の大きさは体格にもよりだいたい5~10mmとなります。
臨床では足に出る反応点を治療点とします。これだけで痛みが即座に和らぐ場合があります。
治療点の例としては、湧泉.然谷.太谿.三陰交.陰谷.曲泉..などの中から反応を確実にとらえて刺激します。
局所としては、横骨.大赫.気穴.四満.中注.曲骨.中極.帰来.などがありますが、ドーゼを間違えると逆に痛みは強くなりますので慎重に!

結石のような物理的痛みが鍼灸で緩和するというのは未だに理解できません。

初めて尿路結石の鍼灸治療をした時に、患者さんは痛みが和らいだことに"えっ?"と驚かれましたが、一番驚いたのは自分自身で平然を装うのにぎこちなかったと思います。

比較的、女性の場合が著効ですが、妊娠中で安定期に入ってない方は避けた方がよいです。
泌尿器科での治療と併用しても問題ないので是非ともお勧めしますが、やはり経験のある鍼灸院がよいと思います。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。