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※症例は患者様の同医済み.

“鍼灸の神様”がおりてくる!

2013-03-09 00:00:00 | ブレイク
 「篠山紀信展 写真力」が4月14日まで三次市の奥田元宋・小由女美術館で開催されています。
篠山紀信がすごいのは、テクニックもさることながら
万が一も現れないシャッターチャンスが現れてしまうということです。
まさに"写真の神様"がおりてくるという感じです。
それに関して、「まぐれだけど、まぐれが起きるシチュエーションを意図的に作る
努力が必要」と言ってます。

鍼灸治療でも一本の針や一壮の灸で驚くような効果を出すことを経験しますがそれが同じような症状で来られた患者さんに再現できなかったとき、まぐれだったのかと思うこともあります。
しかしこれも経験と努力によって意図的にまぐれが起せるはずです。
例えば鍼の最初の一刺しがわかりやすいと思います。
鍼を皮膚に入れるのを"切皮"といい、このときに痛みが出る場合がありますがこれも経験によって痛みを引き起こす率が減ってきます。


「心を開いてくれると、神様が僕と撮影相手にポンッと降りてきて、何枚かに1枚、びっくりするような写真が撮れる」とも言ってます。
やはり患者さんが心を開いてくれないといい鍼灸治療はできません
初対面で心を開くというのは難しいですが、これも経験と努力で安心感を与えることができます。
腕のいいベテラン鍼灸師は初めから安心させるようなオーラで包み込んでくれます。

 同じ写真家のハービー山口も"写真の神様"がおりてきたようによくいい場面に遭遇します。
その理由を「偶然は写真家を選んで起こる。そうするためには人間力を鍛えなければならない。人間力を鍛えるためには見返りを期待しないで世の中の役に立つことをすることだ」と言ってます。

 こういうのは努力しても狙ってできるようなものではないと思います。狙うこと自体が邪念ですね。


 一時、写真の神様がおりてくるのを信じてカメラをずっと持ち歩いていた時期があります。
ある日へんな犬の鳴き声が聞こえてきました。
それは怯えてるような怒っているようななんとも言えないものでした。
何だろうとふと上を見ると屋根の上に犬がいるのです。
けっこう珍しい光景だったので、
「おっ!写真の神様がきたきた!」と思ってしまいました。
飼い主も外出中らしくどうすることもできないようです。普通ならガンガン吠えてくるのでしょうが、屋根から降りれないという状況に困惑していました。
「おいっ!悔しかったら飛び降りてこいよ!」と思わず口に出してしまいました。
別に犬には恨みはありませんが鎖に繋いでない犬と間近に向き合うというのはめったにありません。
それでその滑稽な様子を写真に撮りました。
まあぼくのところにおりてくれる写真の神様はこんなもんでしょう。

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