夕方、5時半過ぎに
ホテルを出ました。
演奏会場の
紀尾井ホールは
目の前で
2分です。
何度か弾かせて頂いた
ホールですが
客席に座らせて
頂くのは初めて!
すでにお客様は
到着されていて
2階席は一杯に
なっていました。
今夜は25年以上
ご一緒に演奏をさせて
頂いている指揮者の方の
「バリトン・リサイタル」
なのです。
グルック・モーツァルト
べートーヴェン・
レーヴェのあとに
シューベルトの歌曲。
休憩のあとは
髙田三郎の
「啄木短歌集」でした。
26歳で世を去った
石川啄木
「一握の砂」より6首
「悲しき玩具」より2首の
計8首に美しい旋律を
つけた曲で
男声合唱でよく
弾かせて頂いた曲ですが
ソロの美しさは
又、格別でした。
ピアノも
素晴らしいのです。
涙が溢れそうで
天井を見つめながら
息をつめて
味わっていましたら
お隣の方は
ずっと涙を
拭っておられました。
最後は一変して
R・シュトラウスの
世界を堪能です。
アンコール3曲のあとは
脱兎の如くホテルに
逃げ帰り
「久兵衛」へ。
食欲が無いのですが
お鮨だと
頂けそうなのです。
カウンターに
座った途端に
ラインが入り
仙台の友達が
やってくることに……。
鰈やイカなどを
少し切ってもらい
シマアジ、マグロ、
穴子などを握って
もらいました。
フワフワ・ヌクヌクの
穴子に元気を
貰いました。
その後は
バーに席を
移しました。
程よいアルコールと
美しい音楽の余韻の
おかげで
夢も見ずに
グッスリ熟睡でした。