SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

あっと言う間の半世紀。

2023-03-06 22:20:00 | 日記
朝の買物は気分を変えて
いつもと違うスーパーへ。
新鮮な野菜や果物をGET。
目新しい品物が一杯でした。








   ✨✨✨✨✨


「動物の謝肉祭」は
サン•サーンスの円熟期の
51歳の時の作品で
最も人気が高いものかも
しれません。
副題は
「動物園の大幻想曲」と
スコアに書かれています。


しかし「白鳥」は別として
生前にこの組曲を演奏する
ことを許しませんでした。




友人のチェリストの
シャルル•ルブークの
家に宿泊していたときに
私的な演奏会のために
書いてほしいと
頼まれます。
そこで
この音楽会に来た人達を
驚かしてやろうと
筆をとったのがこの曲です。

色々な動物の音楽的な
イメージにことよせて
お祭り気分を
堪能させる一方、
世俗や堅苦しい批評家どもを
皮肉ってやろうという気分に
あふれた奇抜な曲でした。

この初演以後は、
演奏することを許さず
全曲の演奏は
サン•サーンスの生前は
非公開で3回のみです。

そして第13曲の「白鳥」
以外、楽譜の出版を
自分が生きている間は
絶対に許しませんでした。

第11曲「ピアニスト」

優れたピアニストが
弾いても初心者のように
下手に聞こえるようにと
スコアには注意書きが
ついています。
煩い練習をする
ピアニストを
動物園の檻に入れ(笑)
凡俗なピアノ教師を
この曲で存分に翻弄し、
形式主義の
批評家たちにも
はらいせしたようです。

12曲「化石」

自作の交響詩
「死の舞踏」や
ロッシーニのオペラ
「セビリアの理髪師」が
使われていますが、
それらの曲が化石のように
古びた音楽であるとの
意味が込められています。

自作はともかく
ピアニストや
ロッシーニを
揶揄したような
楽譜の出版を
躊躇しました。

第4曲「かめ」

オッフェンバックの
「天国と地獄」をわざと
のっそり演奏させて
います。

第5曲「ぞう」

これはベルリオーズ
「ファウストの劫罰」の
"空気の精"のワルツを
引用。(笑)

「終曲」

オッフェンバックの
「天国と地獄」の有名な
フィナーレの旋律の
パロディーを用い、
全ての動物達が出揃い
うかれ、騒いで、
馬鹿騒ぎが
頂点に達します。
自由で綿密に
組み立てられた
フィナーレ。
皮肉、ユーモア、
抒情と変化に満ちた組曲は
華やかに幕を閉じます。

一般の初演は
彼の死の翌年で
これをきっかけとして
たびたび演奏されて
現在では彼の作品の中で
最もポピュラーなものに
なりました。

終曲
(1'48")




  ✨✨✨✨✨✨


半生紀前に
朝比奈先生と大フィルで
共演させて頂きましたが、
終演後、
調律師さんが
お茶を飲みに連れて
行ってくれた場所は
カフェではなく
主人の家でした。(*_*)

それから瞬く間に
ときが過ぎてしまいました。