極楽とんぼは風まかせ

東は東、西は西。交わることなき二つとはいえ、
広い太平洋、東の風が吹き、西の風が吹き・・・

ついでにスポーツニュース

2007年09月02日 | 今日の風の吹きまわし
これ、スポーツニュースの写真、それともメンズ何とか?MSN-Mainichi Daily NewsのPhotojournal
(http://mdn.mainichi-msn.co.jp/photospecials/graph/photojournal/index.html)に載っていた世界陸上
のひとコマ。

キャプションには「女子1500メートル」とあるけど、何だ、これ?走っている選手たちの後姿を撮ったもの。
それも下半身だけ写したものじゃないか。カメラマンの私的な視線だとしたら、品格と良識のある新聞は
採用しないと思うけどなあ。これが「男子1500メートル」だったら、こんな構図を思いついただろうか。

女子選手の後姿にコーフンしちゃったのかな。それとも、日本人男の女性を見る目線はここまで低くなった
ということ?

ふ~ん、どうりで分別盛りのいい年をして、スカートの中を盗撮したり、女子高生を買ったりして人生を棒に
振るアホが多いはずだよなあ。このオヤジ、いったい何を考えてたんだろうといつも思ってたけど。大人の
理性も相手の人格尊重もきっと教えられていないんだろうなあ。どんなに尊敬される職業であろうと、高い
偏差値が要求される専門職であろうと、理性や自制心が発達していないことではみ~んな5才児と同じ。
じゃあ、30になっても幼児的な「かわいさ」を追求する女は何なんだろう?う~ん、もうようわからんわ・・・


昔と今・・・

2007年09月02日 | 今日の風の吹きまわし
今日から9月。夏休み最後の三連休の初日でもある。別に関係はないけども、何となく改まった気分で、
さあ、仕事にかかろうかと思ってしまう。ま、今日はまずトライアルを済ませなくちゃ。

市役所ストは7週目。新聞の調査によると、最初は組合の肩を持つ市民が多かったのが、今では激減した
そうだ。あたりまえだよなあ。賃上げの方は雇用者側の提案で不足はないが、委託などでポジションがなく
なってもレイオフはしないという一文を入れろといっているらしい。要するに、仕事はなくても雇って給料を
払えということだけど、委託でポジションがなくなれば組合員が減る、組合員が減ると組合費の収入も減る。
組合にとってはそっちの方が困るのだ。もちろん、市役所は冗談じゃないと突っぱねる。彼らの給料を払う
市民だって冗談じゃない、いい加減しろという気持になる。

ツレアイ君はかって市役所職員だったから内部の「風土」みたいなものを良く知っている。きっかけは高校
時代の夏休みのアルバイトだったそうで、そのままドロップアウトしようと考えたのが上司に卒業して来いと
いわれて学校に戻り、翌年卒業して正式に就職した。仕事は測量の助手みたいなものだったそうだけど、
そんなに毎日測量する道路や歩道があるわけではない。雨の多い冬は事務所で仲間たちとポーカー三昧。
晴れた夏の日は上司が「今日は遊んどれ」とテニスコートに置いてけぼりでテニス三昧。退屈してデスク
ワークの仕事に移動したら上司に「テニスできなくなってもいいのか」といわれ、デスクワークも単純だった
ので、大学へ行こうと決めて辞めたら「どうして大学なんか行きたいのか」といわれたそうだ。まあ、当時は
まだ大学卒よりも「たたき上げ」の方が尊重されていた時代だったらしいけど、「英国病」的な職場なのだ。

9月7日はバンクーバーでアジア人排斥の暴動が起こってちょうど100年になるそうだ。まだ小都市に過ぎ
なかったバンクーバーで、9千人もの白人市民が市役所にデモをかけ、アジア人移民阻止の集会を開き、
その一部が暴徒と化して中華街や日本町を襲撃したという。集会には労働組合の有力者や政治家も参加
していた。労働組合の指導者は「アジア人に職場を奪われる」と煽り、政治家や聖職者は当時の大英帝国
の優越感丸出しで差別を煽った。それが1907年のカナダ、百年前の世界だった。だけど、ここで「白人は
人種差別者」と決め付ける前に、1923年の大震災直後の日本で何が起きたかを考えてみるといいだろう。
驕れる者は内心で常にしっぺ返しに恐れ戦いているから、どんなきっかけも攻撃の口実にするということを。

来週は暴動から百周年を記念する集まりがあるそうだけど、「You’ve come a long way, Vancouver」と
多民族都市バンクーバーへの百年の歩みを祝うものになるらしい。一世紀を経て、メトロバンクーバーでは
人口の5人に2人がアジア系。異人種カップルの割合は100組に7組とカナダ全国平均の二倍以上だし、
異人種婚を容認する人の割合は95%にもなっているという。差別した方も、差別された方も、共に世代を
重ねながら100年かけてここまで来たのだ。だからこそ、何百年経とうが変わりそうにない島国の単一民族
国家の驕り高ぶりを多民族都市バンクーバーに持ち込まないでほしい。