畔田のいのちを見守る会 坂本文雄さんより
スッポンタケ 五反目谷津にて 12/16
梅雨から秋のキノコが12月の季節外れになっても落ち葉の中から出ていた。
面白いネーミング。
(仮)西部自然公園内 五反目谷津はキノコの宝庫。
議会質問第2弾
化学物質過敏症問題も継続して取り組んできたテーマ。
3年前、岐阜市、岐阜県に市民ネットで視察に行った。
CS患者で積極的に行政に声を上げてきた小沢祐子さん、そして岐阜市議(故)高橋寛さんから話を聞き、岐阜市の担当課の積極的な対応に手ごたえを感じ、佐倉市でも同じことができるはずと議会質問に継続して取り上げてきた。
議会質問より
化学物質過敏症問題についてです。
現在、日本には化学物質過敏症患者は大人で70万人、子供も入れると100万人いるといわれ、平成21年10月病名登録されました。
先日「いのちの林檎」の上映会が行われました。
健康な子どもだった主人公は、新築住宅への入居が発症のきっかけとなり、隣接地のゴルフ場で散布される大量の農薬によって重症化して普通の生活ができなくなります。
息のできる環境を求めて、車で逃げまわる状況を記録した実話です。
窓から入ってくる微量の煙草の煙で、筋肉が硬直する発作、呼吸を止め、苦しむ様子は映像でなければ、実感がわきません。
隣接地のゴルフ場でも発作のビデオを示され、やっと農薬散布を改善したとのことでした。
環境中にあふれる化学物質で影響を受け、子どもたちが健康を損なわないためにも、「学校等で使用する農薬、化学物質をできるだけ使用しない管理方法による指針」が佐倉市にも必要であると策定を求めてきました。
昨年11月議会で基本指針に沿って、各施設の管理マニュアルを作り管理すると答弁がありました。
先進的な岐阜市の指針、マニュアルを下敷きにして策定したということで、化学物質過敏症患者にとって大変心強いことですし、これ以上の健康被害を出さないためにもこの取り組みは重要なことです。
初めに、この「佐倉市有施設における農薬、殺虫剤等の薬剤使用に関する基本指針」等についてです。
1点目、佐倉市と岐阜市の指針の違いは、シロアリに関して例外規定となっていることです。
シロアリ防除に使う薬品は建築物の基礎部分に使用し、長年防虫効果を持続させるものです。
しかし、このシロアリ防除処理の農薬で化学物質過敏症を発症した例も報告されており、子どもたちへの影響が心配されます。
新築された佐倉保育園、また、木造建築物の馬渡保育園のシロアリ防除は具体的にはどのように処理しましたか、伺います。
答、佐倉保育園は鉄骨構造のためシロアリ対策は不要な構造である。
馬渡保育園は自然由来のホウ酸系の防除剤を使用しているので園児の安全に考慮している。
2点目、「佐倉市庁舎病害虫等対応マニュアル」についてです。
ゴキブリの防除作業に空間噴霧という表記があります。使用する基準をお尋ねします。
答、「市有施設における農薬、殺虫剤等の薬剤使用に関する基本指針」により各施設の管理マニュアルを作成している
薬剤等を使用しないことで病害虫を防除する事を前提にしているが、緊急的にやむなく使用する場合、人的被害を出さないため、空間噴霧の方法を定めている。
3点目、建物管理マニュアルの中、保育園の管理マニュアルについてです。
おもちゃや床など塩素剤で毎日拭いていますが、大量の塩素系薬剤使用は問題です。マニュアルに示されていないがどのように対応しますか。
答、おもちゃや床には次亜塩素酸ナトリウムを使用している。
感染症予防のため使用している。
消毒後は水洗いや水ぶきを必ず行っている。
子ども達にとって塩素系漂白剤を毎日使われれる事が問題である。改善を求めます。
次に、この指針には、「その他の薬剤」について人の健康や環境への影響を配慮して使用するものとする、とあります。
この「その他の薬剤」はワックス、洗剤、トイレの芳香剤、消毒剤、手洗い用せっけんなどが挙げられています。
可能な限りシックハウス対応のものや、無香料のものを使用するものとする。
また、トイレの芳香剤、消臭剤などは原則として使用しないこととする。
消毒剤についての使用は最低限度とし、薬剤に準じた掲示をすることとする、とあります。
これは非常に画期的なことです。
4点目として、学校、幼稚園、保育園で使用している手洗い石鹸についてです。
手洗い石けん調査では、香料や着色料、殺菌剤など有害な化学物質が添加されている手洗い石鹸が使用されていました。
そのため皮膚から化学物質が吸収され蓄積していく恐れがあります。
また香料などを吸入することにより喘息、アレルギーなどを悪化させる恐れがあります。
使用リストにある無添加せっけんのみでの対応が望ましいと考えますが、対応を伺います。
答、公立保育園8園中5園で無添化石けんを使用している。
年齢に合わせた指導が必要で、液体せっけんを使用する事もある。
アレルギー児等の保護者には確認している。
答、小・中学校、幼稚園37施設中、無添加石鹸使用は小学校16校、中学校6校、幼稚園1園、計23施設。
使用していない14施設では、アレルギー、ぜんそくを起す児童が在籍していないことを確認して使用している。
基本指針の今後とも無添加せっけんの普及に努めていく
マニュアルの「その他の薬剤」について理解がされていない節がある。
5点目、建物管理者がいかに理解するかが、重要なポイントです。
今後の啓発活動をどのように進めるか伺います。
答、10/27施設財産担当者説明会で、全施設対象に基本指針管理・管理マニュアルを説明し、害虫防除の方法の理解と遵守するよう指導を行った。
説明会を開催し、啓発活動を行っていく。
6点目、指定管理者へはどのように対応しますか。
答、市の施設であるので市の基本指針、管理マニュアルを遵守し、適正な害虫防除に努めるよう徹底していく。
2項目目、化学物質過敏症啓発ポスターについてです。
このポスターが張り出されてから3年がたちました。
化学物質過敏症について質問し、いち早く対応していただいたものです。
私の当初の意図は、学校等で香水や整髪料の香料の自粛をお願いするものでした。
化学物質過敏症患者にとって香水等が苦しいものであると、理解してもらいたかったからです。
現在残念ながら、この化学物質過敏症啓発ポスターは色あせたまま貼られています。
リニューアルの時期かと考えますが、ご見解を伺います。
答、化学物質過敏症を理解してもらうためポスターを張り出し、平成20年12月からHPに掲載した。
毎年化学物質過敏症の勉強会時で掲示している団体もある。
使用されているので効果があった。
基本指針が定められ、化学物質過敏症について検討できる庁内連絡会が設置された。
啓発用ポスターを適宜見直していく。
この3年間、佐倉市の進んだ取り組みには、感謝しています。