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伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

保育園卒園式ではいつも感動

2024-03-16 11:31:32 | 政治
久しぶりの保育園卒園式に来賓として参列させていただきました。
赤ちゃんで入園し、6年間通ったお子さんもいます。
保護者の方も後ろ髪を引かれながら、仕事に行きます。
保育園はその貴重な子どもの成長の時間を保護者から預けられ、
大事に保育してきた重みを感じます。
保護者からの悩みを聞いたり、アドバイスをしたり、そんな役割を果たすのも保育園です。

ご挨拶から************
ゆりぐみの皆さん、卒園おめでとうございます。
4月からは小学生です。
大勢のお友達と一緒に、元気に通ってくださいね。
楽しいことがたくさん待っています。
園のお給食もおいしかったけど、学校の給食もおいしいですよ。
それから、けがをしないようくれぐれも気を付けてくださいね。

今日までお子様を愛情深く育んでこられました、保護者の皆様。
本日は誠におめでとうございます。
この晴れの日を、心待ちにしてこられたことと思います。
心よりお祝い申し上げます。
保育園の卒園式でいつも感慨深く思うのが、
一人ひとりの卒園生が保育園に通った年数です。
赤ちゃんで入園したお子さんは6年間も通いました。
子どもたちの成長と保護者の皆様の日々の積み重ねで、
今日にいたっていることの重みを感じます。

子どもたちの成長を支えてきた先生方に感謝申し上げます。
この4年間は新型コロナ対応で大変だったことと思います。
5類になった現在も、神経を使っています。
私たち市議会も、子どもたちが健やかに成長できる環境づくり
に努めてまいりたいと決意を新たにいたしました。

子育ては親育てと申しますが、それを実感するのは
子どもが成長してからです。
真っ最中の時はそのような余裕はありません。
私も3人の子どもがいますが、今となっては悩んだことも
楽しい思い出になっています。
どうぞ子育てを、貴重な毎日を、楽しんでください。

ご臨席の皆様のますますのご健勝を御祈念申し上げて、
お祝いの言葉とさせていただきます。
本日は誠におめでとうございます。



卒園生作成のフォトフレーム


2年目の垂れ下がるデンドロデューム Jan Orinstein 
芳香ありとあるので、クンクンしたらほのかな香りがありました。
11月初めから水やりしたのは3回ほど。驚きの生態


3月は胡蝶蘭が最盛期
きれいな色が出せないなあ




「戸籍の広域化」の議案に反対しました

2024-02-29 00:24:04 | 政治
3月1日から戸籍謄本が全国の役所の窓口で申請できます。
本来なら12月議会に上程されるべき案件でしたが、
2月議会にずれ込んだのは、事務量を慎重に判断し、
受け付けられる窓口を志津出張所と市役所本庁窓口だけ
と判断した、という事でした。
一見どこでも戸籍が取れるというのは便利なようですが、
不正取得されたら大問題です。
私たちのプライバシー権の侵害につながりかねない、
戸籍の広域化の問題点を指摘し、反対しました。

議案20号 佐倉市手数料条例の一部を改正する条例
の制定について反対の立場から討論します。
戸籍法の改正に伴い本籍地以外での戸籍謄本等の広域交付
が可能になることから、手数料を改正するもので、
3月1日施行のため開会日に先議決するものです。

2019年5月に改正された戸籍法により、戸籍の原本は
市区町村が、副本を法務省が管理するようになりました。
戸籍は高度の個人情報を含むことから、自治体間や
年金事務所などとの間で戸籍情報は共有ができなかった
ものを、副本を法務省の管理システムネットワークで
つなぐことで、本籍地以外の自治体も戸籍データを
利用できるようにしたためです。

改正の主な内容は、戸籍証明書の広域交付、
戸籍電子証明書提供用識別符号の交付、
届書等情報内容証明書の交付及び閲覧です。
今後、各種社会保障手続きの際、申請書と併せて
申請人等のマイナンバーを提示する事で、
行政窓口で親子関係や婚姻関係等の戸籍関係情報
を確認することができるようになるため、
戸籍証明書等の添付が不要となる、との事です。

戸籍には極めてプライバシーの高い情報がつまっています。
情報は集積されるほど利用価値が高まり、
攻撃されやすくなります。
情報漏洩を防ぐことなど到底不可能であり、
これまでのマイナンバー情報の漏洩問題を
見ても明らかです。

今回の事務手数料改正に関わる戸籍事務で
マイナンバーは利用しないとしていますが、
マイナンバー制度の活用を前提に制度設計を
行っており、一体化したものです。
マイナンバー制度は国が国民の情報を一元管理
するためのシステムです。
更に戸籍法改正で戸籍情報も組み込んで管理する
システムが構築されました。
私たちのプライバシー権を侵害する恐れがある
ことから、この条例改正に反対します。



2月はランたちが次々に咲き出しました。
デンドロビウム、胡蝶蘭(ハッピービビアンチューンリー)
うーん ピンクがきれいに出なくて残念

新しく仲間入りした

デンドロビウムのエンジェルベイビーグリーン愛とギンギアナム キャンドルライト




千葉県誕生150周年記念事業とは?大盤振る舞いの事業にびっくり

2024-01-19 22:29:45 | 政治
昨年6月15日で千葉県が誕生150周年を迎えました。
今年の6月15日までの1年間、誕生150周年記念事業として
県全体で総額15億円以上(その内県補助金は4億円以上)
のイベントが進行中です。
しかも、事業を行った市町村は計画書と報告書を提出するだけで、
ナント!領収書の添付もいらないという、大盤振る舞いの事業です。
税金を使っているという自覚はあるのでしょうか。

その中でも「100年後の芸術祭」というのがあります。
コンセプトは「千葉県を舞台とした百年後を考える誰もが参加できる芸術祭」です。

目を引くのは内房5市(市原市、木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市)
の「環境と欲望 内房総アートフェス」は驚くことに総額7億6千万円で
補助金は1億3千5百万円。

詳細は現在資料を請求中ですが、
昨年10月の総合ディレクターの小林武史氏と関連アーティスとのライブ、
ドローン飛行、ダンスパフォーマンスのイベント。
他、小林武史氏のクルックフィールズを会場とした食のイベント。

何と言っても一番は、「百年後芸術祭-内房総アートフェス-」かもしれません。
2024 年 3 月 23 日(土)〜5 月 26 日(日)のアート作品展示では、
現代アート作家約70組を国内外から招聘して、内房総5市の各所で、
アート作品を展示します。

佐倉市の場合
佐倉市では総額4千万円超のイベントが進行中です。
県の補助率は50%なので市の持ち出しは2千万円以上。 
内訳は、昨年開催された佐倉市の陶芸家「和田的展」951万円を皮切りに、
桜まつり期間中6日間のライトアップに737万円。

メインは3月30日の城址公園ライブです。
観客数1千人。
会場設営に1千万円、ドローン300台で15分間のイベントに9百万円など
合計2千350万円です。
佐倉市を知ってもらい、魅力発信が目的との事ですが、一過性の事業に
どれだけの効果があるのか、疑問です。
又、交通渋滞の激しい桜の時期と重なるので、対応策が取れるか、
懸念されます。

市川市の場合
1月21日「万博への一歩、その先の未来へ」が市川市で開催されます。
テーマは「百年後芸術祭と2025年大阪・関西万博が思い描く未来」を
題材としたトークセッションです。
登壇者3人のうちのひとりが 吉村大阪府知事。
万博が思い描く未来は、跡地にカジノを作る未来と言われており、
しかも、会場整備と周辺インフラ整備を含めると、1兆円を超えると言うから、驚きです。

能登半島地震以前から、無駄遣いの大阪万博には批判の声が上がっていますが、
千葉県は大阪万博に加担するイベントを打ち出したのです。

大盤振る舞いの千葉県誕生150周年記念事業、究極の無駄遣いの大阪万博事業。
市民生活とはかけ離れたところで繰り広げられている150周年事業は、
百年後ではなく、来年には忘れ去られている税金の無駄遣いかもしれません。


「さくらネットギャラリー」では「Pyrography(パイログラフィー)」を展示中です。
1/15~2/15
ふなばしネットのまきさんがお手伝いに来てくれました。
忙しいのにありがとう。


いわゆる、「焼き絵」や「ウッドバーニング」と呼ばれる技法で、
ウッドボードのような木材などの表面に、高温のコテのようなものをあて、
絵や文字を描いていきます。
船橋在住の佐藤さん 画号は「希翔」さんの作品です。
素晴らしい作品を、ぜひ鑑賞にいらしてください。(大野博美さんのFBから)

本年もどうぞよろしくお願いいたします 能登半島地震について

2024-01-07 09:22:10 | 政治
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

元旦の能登半島地震、2日のJAL機と海保機の事故と立て続けに起こった惨事に、
新年を祝う言葉も出ませんでしたが、新しい年が始まり7日となりました。
2024年を有意義な年とするため、活動していきます。

元旦に発生した能登半島地震は、時間を追うごとに深刻さが分かってきました。

1月6日時点での石川県内の死者は126人、安否不明者210人(氏名公表)

亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、一刻も早い復興を願います。 
輪島の商店街の大規模火災、5階建ての鉄筋のビルが横倒し、1階部分がつぶされた木造家屋、山崩れで家屋が押し流される等など、映像から伝わってくる危機感は、2011年3.11の記憶を蘇えらせました。

そのような中、千葉県熊谷知事のFB投稿から千葉県の動き、自身の阪神淡路震災の体験、4年前の房総台風対応から災害対応に強くなった自治体として、今回の震災対応への提言へとつながっているようです。
後々のために転用し、記録します。

2024年1月5日 熊谷俊人千葉県知事FBから***************

能登半島地震への支援について、被害が甚大な7市町に対して都道府県が直接支援に入る対口支援の強化が決定し、千葉県は珠洲市を担当することに昨日決定しました。このような局面に備え、防災部門では人選をしていたため、昨日のうちに先遣隊として職員を派遣しました。

珠洲市は家屋の被害も深刻で、役場機能も甚大な影響を受けています。水道・下水道・電気も殆ど機能せず、仮設トイレの糞尿処理すらままならない、過酷な状況と聞いています。既に対口支援を行っている福井県・浜松市と連携して復旧復興を支援します。

能登半島への支援は千葉県では既に千葉県警が広域緊急援助隊の要請を受けて現地で活動中ですが、他にも日本医科大学千葉北総病院から現地の航空搬送調整支援のためDMATチーム派遣が決定しています。さらに県からは保健師等の派遣も要請に基づき調整中です。

①避難所運営に被災市町の貴重な職員が割かれている状況を早期に解消するため、他県の職員を一気に派遣すること、
②住家被害認定・罹災証明書の発行事務なども早めに全国に要請するべき、
③石川県で取りまとめる時間が惜しいので、各都道府県が直接、各市町を支援する対口支援をより強化していくべき、
等々、私や様々な知事が関係者に提言してきた動きも具体化しつつあります。今後も地方自治体と政府が連携して、物的・人的支援をさらに強化していきます。

被災地に物資が行き届かない報道を接し、「どうして」と思う方も多いと思いますが、既に物資も給水車もすさまじい物量規模で石川県に入っています。能登半島への道路が寸断され、物資の輸送が滞っていることが要因です。また、津波で港が被害を受け、海路での輸送も難航しています。
現在、国・石川県等が総力を挙げて道路復旧を急いでいるほか、港も復旧も進められており、近いうちに今以上に物資を能登半島の先まで送ることが可能となります。

これはいつも災害の度にSNSでも投稿するのですが、日本はうまくいっていない所を中心に報道し、関係機関が過去の教訓を元にうまく対処した部分の報道量が圧倒的に少ない(一方で個人やNPO等の活躍は報じる)ため、災害の度に日本人が日本の行政や関係機関への信頼を失う傾向にあります。
羽田の事故も海外メディアの方がJALの対応を賞賛するのが早かったですね。

私が経験した阪神淡路大震災時は緊急消防援助隊などの制度はありませんでした。阪神淡路大震災を受けて、耐震基準が変更され、また水道等のインフラの耐震化などの取組が無ければ、もっと被害は大きかったでしょう。
また、能登半島では通信基地局の非常電源が底をつき、通信途絶地帯が生まれ始めましたが、4年前の房総半島台風までは24時間しか非常電源がない基地局も多く、千葉市を始め各地で24時間後に通信途絶地帯が多発しました。
こうした災害を教訓に、この4年間で通信会社は原則48時間持つ、重要な基地局はさらにそれ以上持つ増強を行っており、これまで通信が繋がっていたことが前進なのです。こうした点を日本の報道機関は全く報道しません。
間違いなく、日本は災害の度に、行政も民間も災害に強くなっています。

今回は能登半島という地理的に交通ルートが限定されている地域で、強い余震が続き復旧作業の中断が続き、様々な支援が滞っている点で非常に厳しい状況ではあります。全ての関係機関が総力を挙げて何ができるか、模索し、実行しています。
報道に触れて、もどかしい思いから他責の感情が沸き上がるのは理解しますが、災害を教訓に、関係機関の人々が積み上げてきた取組に目を向け、自分に何ができるか、社会はさらに何を進化させるか、建設的に考えていくことが大事だと、震災経験者として私は考えます。
今が被災地が物資的に一番厳しい時だと思います。政府、知事会を始めとする地方自治体、民間が力を合わせて被災地を支えていく必要があります。



千葉県HPより 令和6年能登半島地震への千葉県の対応について
1月4日、千葉県職員3名を石川県珠洲市に先遣隊として派遣。
珠洲市役所の災害対応業務の支援や今後の応援体制の調整を実施。
1月5日、先遣隊に加え、県職員17名を石川県珠洲市に派遣することを決定。


発災と同時に
1月1日、千葉県警察本部から、救助部隊を派遣。
1月4日、日本医科大学千葉北総病院から、DMAT(災害派遣医療チーム)1チーム(5名)を派遣。

議会質問から「八千代市清掃センターのダイオキシン濃度問題」

2023-12-10 13:36:15 | 政治
議会質問 清掃センター第2弾 八千代市清掃センターについてです。

こちらの方が大きな問題を抱えていることが、議会質問を作っていく中で判明。

八千代市清掃センターは、佐倉市西ユーカリが丘の住宅地からはわずか500mの距離にあります。
1号炉・2号炉は、1989年3月竣工の60トン流動床炉で、築34年です。
他に2001年3月竣工の3号炉100トンのストーカ炉があります。

厚労省が1997年4月に公表した「ダイオキシン濃度が80ナノグラム越えの対策が必要な施設」リストに入っていました。
その時は、隣接の佐倉市で大騒ぎになったと聞いています。
その後、再度、2012年に焼却灰のダイオキシンの基準値越えを起こし、1号炉、2号炉はともに操業停止となっていたのです。
ちょうど、東日本大震災・福島原発事故直後とあって、こちらも気が付かなかったのはうかつでした。

さて、本題です。
八千代市清掃センターの排ガス測定値を検証して驚いたことは、ダイオキシン濃度が佐倉市の関連している酒々井リサイクルセンターと比べてもけた違いに高いことです。
資料をご覧ください。



1号炉、2号炉共に年々高くなってきていますが、本年になって1号炉は1.4ナノグラムとなりました。(図 赤字)

ちなみに、酒々井リサイクルセンターの1987年竣工の60トン流動床炉は、八千代市よりも2年古いものですが、2001年(平成13年3月)に、排ガスの高度処理施設整備工事を行い、本年7月のダイオキシン濃度は0.00093ナノグラムでした。
八千代市清掃センターのダイオキシン濃度がけた違いに高いことが分かります。

そこで、酒々井リサイクルセンターと比較して八千代市清掃センターのけた違いに高いダイオキシン濃度が、さらに上昇している原因について、八千代市に問い合わせたか。
と質問しました。

環境部長の答弁は
「八千代市に確認いたしましたところ、1 号炉のダイオキシン類の濃度の測定値が、4 月に 1.4 ナノグラムに上昇したが、8 月には 0.4 ナノグラムまで下がっている法令で定める基準値の 5 ナノグラム以下ではあるが、引き続き監視をしていくとの見解でございました。このため佐倉市からは上昇原因の調査について要望をいたしております。」
とのこと。

なぜ高くなったのかは分からないとのことです。
気象の状況とか諸条件が異なると数値にばらつきがあるというのが理由とか。
そんなことがあるのでしょうか?
排気筒の所で測るのに、そんな理由で、ハイそうですか、で引き下がったとしたら、素人ですが、そんなはずはありません。
また、そんな答弁でこちらが納得すると考えたら、大間違いです。

そもそも、八千代市は佐倉市のようにプラスチックごみを分別していないのです。
ペットボトル以外は可燃ごみとして焼却しているのです。
人口が増え、ゴミも増え、炉が古く、分別もされていなければ、ダイオキシン濃度も高くなると素人でも想像がつきます。

そこで、市長に、
「西風にのって八千代市清掃センターの排ガスは常時佐倉市民の頭上に流れてきています。
八千代市のプラゴミはペットボトル以外は可燃ごみとして焼却しています。
市境にある迷惑施設であるごみの焼却場の、排ガス中のダイオキシン濃度が高い問題は、改善を求めていかなければならない事案であると考えます。
佐倉市民の健康を守る立場にある佐倉市としての見解を伺います。」
と答弁を求めました。

西田市長からは
「印西も含めて、八千代市に対しても、深刻な問題でありますので、千葉県はもとより、八千代市の市長にも直接、話合いを持つようにしたいと思います。」
との答弁がありました。

今後の対応を見守っていきます。

青の円が八千代市清掃センターからの距離。1㎞、3㎞。
ユーカリが丘の新しい住宅地、イオンタウンに500m~1㎞の距離です。


議会質問から「印西クリーンセンターが近所にやって来る」

2023-12-09 13:58:18 | 政治
佐倉市議会一般質問では、近隣市の清掃工場の問題も取り上げました。

佐倉市のお隣、印西市のクリーンセンターについて、と八千代市清掃センターです。

まずは印西クリーンセンターからです。
佐倉市との市境に建設予定の印西クリーンセンターは、印西市、白井市、栄町の2市1町の家庭からのゴミを焼却している施設です。
現在のクリーンセンターの周辺に人口が増えてきたため市境に建て替えるというのです。
11月、環境影響評価準備書が公表され、私も意見を出しました。

これから建設される印西クリーンセンターの場所は、佐倉市でも人口の密集しているユーカリが丘、宮ノ台地区から3㎞~5㎞のところです。
3㎞~5㎞圏内の人口は2万人にも上ります。
万が一事故でも起これば一大事です。

赤い円の真ん中が印西クリーンセンターです。
クリーンセンターから1㎞、3㎞、5㎞の同心円です。
ユーカリが丘駅を見れば、すっぽりと入っていることが分かります。
(ちなみに、青円は八千代市清掃センターからの距離 こちらの方が問題ですが)



現在の印西クリーンセンターは周辺自治会と公害防止協定を結んでいます。
内容は、排ガスに関する協定値、異常時に対する措置、必要に応じて工場内への立ち入り調査、苦情の処理、被害補償、協定違反に対する措置等などです。

また、船橋市の清掃工場と同様の問題を抱えている白井市の住民の会「船橋市北部清掃工場問題対策会議」も、船橋市と協定を結んでいます。

両方とも、定期的に工場内の見学、排ガスの測定値の報告をして、意見交換の場を持っているとの事です。
そこで、佐倉市には、市民からの意見、要望等を伝える場として佐倉市と印西クリーンセンターは定期的に意見交換の場を設ける必要があるのでは、と質問しました。

環境生活部部長答弁は、
「廃棄物処理施設につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、ダイオキシン類対策特別措置法大気汚染防止法などの関係法令に基づき、千葉県が指導監督を行っており、排ガスの監視や規制、施設の立入り検査などを行うことから協定の締結までは必要ないものと考えております。しかしながら、佐倉市といたしましては、問題等が発生した場合には、協定の有無にかかわらず、千葉県と連携し、印西クリーンセンターを運営する印西地区環境整備事業組合に対し、必要な措置の申入れや要請等を行ってまいりたいと考えております。」
と言うもので、
「法律もあるし、県の仕事だから、佐倉市として積極的に協定書は必要ないけど、何かあったら県から言ってもらうから」という後ろ向きのものでした。

ナントふがいない、ナント事なかれ主義でしょうか。

特記すべきは、白井市の住民の会の取組です。
2017年に白井市の住民の会が船橋市と結んだ協定は、ダイオキシン濃度の基準値0.1ナノグラムよりも厳しい0.05ナノグラムを操業規制値として設けたことです。

実際、佐倉市・酒々井町リサイクルセンターの炉は34年前の古いものなので、基準値は5ナノグラムという緩い基準値ですが、それに甘んじることなく、操業規制値を0.1ナノグラムとして、稼働させています。
迷惑施設であるという認識の下、周辺住民にご迷惑をかけないためにも、酒々井リサイクルセンターは頑張っているな、と今回改めて確認しました。
ちなみに、私は酒々井リサイクルセンターの組合議員でもあります。

議会質問から「校庭の釘問題」

2023-12-08 00:49:44 | 政治
11月20日に始まった11月佐倉市議会も終盤に差し掛かりました。

今回は総合計画という市の重要な計画を審議する委員会もあったため、丸2週間休みなしできましたが、明日12月8日、急遽、低所得世帯へ7万円支給する「物価高騰対策臨時給付金」を年内に支給できるように、本会議が開催されます。

さて、議会質問から「校庭の釘問題」です。

 今年4月、杉並区立の小学校で、校庭から突き出たくぎで転倒した児童が左脚に十数針を縫う裂傷を負いました。
 この問題を受けて、杉並区では全ての区立小中学校、保育施設69カ所の一斉調査をしたところ、地中に埋まっていたくぎやペグ(くい)等が計1万5024点も見つかりました。
 当初、目視で約3000点だったのが、金属探知機を使って再調査をしたところ約5倍に増えたそうです。
最多は1校で957もありました。
 杉並区教育委員会は7月5日、校庭でくぎを使わないよう各校に通知しました。
地表に露出する部分が「逆U字」のペグは危険性が少ないとして認めるが、事前に数量を記録し、使用後に取り除くよう徹底させる。
毎月の施設点検の確認事項にも、校庭の「危険物の有無」を追記した、と報道されています。
 
 文科省は5月と9月に「安全点検」を指示し、これを受けて県教育委員会も2度通知を出しています。

 佐倉市では5月に安全点検の調査を各学校に依頼して、目視で危険物やブロック塀等の安全点検を行っていますが、毎月行っている安全点検の一環としてであり、都内の学校のような危機感は薄かったようです。

 さくらネットに、8月、ある学校の学校開放管理指導員の方から相談が寄せられました。
学校開放管理指導員とは、土日の校庭開放日に利用者が安全に校庭を利用できるよう管理するのが役目です。
 その土日勤務の時、校庭の地表から釘の頭が出ていたものを引き抜いたのが、50m走のコース内で305本も見つかったというものです。
 杉並区のように一斉に金属探知機を使って、点検しないと地中に沢山釘が残っているのでは、と心配してのものでした。
 特に危険なのは錆びた太い釘で、たくさん見つかっています。



 その場所は保育園の運動会にも使われていて、園児たちが裸足でダンスを披露していたという事でした。それまでも、教頭先生や指導員の方が安全点検を行って危険物を取り除いてきたのですが、実は、その日も釘は見つかっていた、とのことでした。


 
 指導員の方が、まだ地中にはたくさんの釘が残っているはずだからと、杉並区のように金属探知機で探すことを提案し、教育委員会も1台購入したということでした。

 ところが、なんと、とんでもないものが見つかりました。
11月18日に発見されたものです。
強風が吹いた翌日、地面から目印のヒゲのようなものが飛び出していたため、



たどったらこのような逆U字ペグが長いロープにつながって出てきました。何に使われたのかは不明ですが、まだ錆びていない長い逆U字ペグが22本もついていました。



 議会質問で、せっかくの金属探知機はどのように使われているのか、聞いたところ、なんとその学校でしか使っていないという答弁で、驚きました。
他の学校では、この釘問題はあまり問題視されていないようです。
杉並と同じ事故が起こったら、知らなかったでは済まないはず、と議会では声を大きくして、訴えました。

提案事項
〇 安全対策(マニュアル)を策定する。
 釘の使用を禁止する。
 行事が終わったらペグやグラウンドマークを撤去する。
 毎月行う学校施設点検の際に、釘、ガラス等が無いか、ペグやグラウンドマーク等の状態の確 認を行う。
 できるだけペグを使わずに校庭管理ができるような見直しを検討することで、地中にペグを残すことがないようにすべき。

〇 千葉県に、外部委託による除去費用や金属探知機の購入費などの予算的措置を要望する。

議場配布資料



【10月13日修正】市立佐倉幼稚園閉園問題は回避したけれど「あり方」を検討すべき

2023-10-13 11:05:09 | 政治
9月26日佐倉市議会閉会日。
会派代表者会議で突然、公立幼稚園を閉園する議案に対する代案が出されました。

代表者会議直前に決定したとする代案は、1年を目途として3園中佐倉幼稚園のみの閉園を延期するものでした。

市民ネットワークはこれを機会に公立幼稚園のあり方を外部学識者を交えて検討すべき、と要望。

教育委員会会議で決定後、8月1日「広報さくら」で佐倉幼稚園が閉園すると発表したことは、議会軽視も甚だしい問題でした。
8月議会で公立幼稚園3園を閉園とする議案が出されたのは8月28日。
教育委員会、市長サイドが決定すれば、議会なんかいらない、ともとれる一連の動きは、市民軽視、議会軽視、民主主義を蔑ろにすることでした。
市長、教育長は猛省しなければなりません。

そこで、閉会直後、広報課に確認したところ、
議案が覆ることは想定もしていなかったようで、10月1日広報は間に合わないから、10月15日に記事を載せられるように準備をしている、とあわてていました。

佐倉市HPには10月1日付で、佐倉幼稚園の募集が掲載されました。

令和6年度市立幼稚園進入園児募集のお知らせ

こちらは園が作った入園のお知らせ


佐倉幼稚園児募集のポスター 


レアもので、予算の関係でたった8枚しか作らなかったとの事です。
⇒ 10月11日教育委員会に確認したところ、公共施設19か所に張り出したとのでした。

更に、レイクピア臼井 子育て支援センターには別のポスターが貼ってありました。
中央公民館と2か所のみに貼られたレアものとのこと。
合計21カ所に貼りだしたことになります。




パンフレットも8か所の内、了解を得たところだけ置かせてもらう、との事。
⇒ これも確認する必要があります。

一番近くの公共施設「夢さくら館」子育て交流センターにもパンフレット一枚置いてなかったのですが、やっと置きました。
佐倉市のHPに載せるべきですが。
⇒ ポスターを10月11日 HPにアップ!!

教育委員会のやる気はどこに?
担当課として教育委員会の積極的な更なる取り組みに期待します。

7月16日 ファソン市議会との懇談 

2023-08-21 12:46:59 | 政治
韓国視察3日目の続き。
今回のメインイベントの一つ、ファソン市議会との懇談についてです。
ファソン市の先進的取り組みとして親環境農業と給食、給食の無償化について話を伺いました。

ファソン市議会のキム議長をはじめ経済環境委員長、副委員長他 計5名の議員が参加してくださいました。
さらに、行政側も事務局長と経済環境局長、担当課長をはじめ職員数名と市の幹部職員が参加されたため、
日曜日の午後なのに、会場の配送センターは大変なことになりました。

私たちは今回のメンバー13人中9人が県議、市議、議員経験者という構成です。

ファソン市は100万人都市で、平均年齢が36歳。
驚くとともに、うらやましい。

キム議長のあいさつから
「子どもたちに安心安全な給食を食べさせるために、いくつかの学校から決めてやってきた。
児童センターや保育園にも広げてほしいと議会からも声が上がった。
子どもの食べるものなので、議会も頑張っている、
議会と行政が一致した考え方を持っている。
無償給食の予算はファソン市として440億ウォン、市の補助金は45億ウォン。
慣行農業から親環境農業への移行が増えている。」

経済環境委員長からは
「給食常任委員会で新環境農業の条例を作った。」
「共同発議での条例づくりは、本当に大変だった」

こちら側から「補助金が高くなって大変ではないか」と聞いたところ、
答弁を振られた市の職員から、
「経済的側面を言ってはダメ」との回答が来たことに驚くやら、
更に、行政職員から出た答弁だったのに感激!!
当たり前のように、「いいことは進める」と職員の言葉が返ってきたことに、モラルの高さを実感。

「親環境農業の農産物の値段をどう決めるか?」との問いには、
「価格決定委員会で決定。差額はファソン市が持つ。まだ足りないとは思うが、予算的なものがある。」

最後にキム議長から
「市議会は市民の安全・安心を考えている。
食べ物で安心・安全を実現していく。
未来のための投資と考えたらいいというのが、議員の考えである」

議会も行政サイドも、子どもたちの未来を作るための投資として親環境農業を取り入れていること、
それがすでに当たり前の事になっていることに、私たちも頑張らなければと、決意も新たにしたのでした。


ファソン市議会キム議長。
他の参加議員も女性。
「経済的側面と言ってはダメ」と答えたのも女性職員



視察団代表としてあいさつ。
日曜日にもかかわらず大勢の議員、職員に対応してもらったお礼を述べました。

7月16日 ファソン市視察3日目 メロン農家ときのこ農家を訪問

2023-08-20 10:16:42 | 政治
韓国視察3日目報告。
午前中はメロン農家のペクさんときのこ生産者のパクさんを訪問。

学校給食用にマスクメロン、キュウリ、トマトを納入してい70歳のペクさんは夫婦2人で栽培しています。
マスクメロン作りは5年目。
きっかけは、給食に市販品を使っていると聞いて、取り組みを開始しました。



マスクメロンが給食に出ます。



きれいにマルチングされた畝。
9月収穫苗が蔓を伸ばし始めています。

500坪のビニールハウスで6~7月と9月に収穫できるように作付けします。
連作障害を防ぐためトマト、キュウリも栽培しています。
土には藁をすき込み、肥料は畜糞と胡麻搾りかす、
親環境農業では化学肥料は3分の1までは使用は可です。
補助金は親環境農業用の薬剤には出ます。
果物の補助金は5割、野菜は3割です。

親環境農業のメロンは1kg当たり8500ウォンで、通常のメロンの2倍です。
学校給食用に1日当たり500kg納入しています。





坪当たりの所得は高いのですが、それでも後継者がいません。
京畿道で親環境農業でメロン栽培しているのは30人。
内5人が親環境農業連合会メンバーとなって学校に納めています。

キノコ生産者パクさんは18歳からキノコ栽培始めて50年。
キノコに魅せられて、楽しそうに話してくれました。



LEDに照らされたキノコ。





親環境栽培の学校給食用だけでなく、キノコパッケージ販売、直売も行っています。
市場で2倍の価格で取引されている高額所得者です。
日本で農業研修を受け、中国からも学び、1974年から栽培開始しました。

親環境農業キノコは農薬を使わない培地で育てる必要があるため韓国でのキノコ栽培は難しい、とのこと。
培地の材料はオーガニックのインド製コットンシードの油カス、ウクライナとうもろこしとビートのパルプ、
韓国のポプラのおがくず、などです。



平茸、シメジ、山伏茸や変わったキノコも栽培しています。



まじめにメモメモ

後継者問題は課題で、ベトナムからの人材を育てています。



沢山のお土産をいただき、早速昼食の「部隊鍋」に入れていただきました。
部隊鍋とは朝鮮戦争の時、米軍の残飯を鍋にして食べてしのいだという曰くのある鍋。
現在は、ソーセージなどが主でマカロニサラダまで入った、どちらかというと肉体を使う若い人たちが好む、
カロリーの高そうな鍋で、マッチョな客で満席でした。



ジャンク風の鍋なのに、雑穀のごはんに海苔がかかり、キムチなどのサイドディッシュがお替り可で出てくるところがいいなあ。
何回か韓国を訪問していますが、初めて食べたもので、そこに大量のキノコを投入。
おいしかった。



ラーメンが〆。クロレラ入りの緑の麺を選択。