2012/7/21ー11/11(島根・古代出雲歴史博物館周辺特設会場)
先月京博で〈大出雲展〉を見て、これはご本家へ行かねばと出雲大社へ出かけた。
すぐ隣に〈古代出雲歴史博物館〉があり、周辺が神話博特設会場になっている。
朝10時頃現地入りし、参拝を含めて結局午後6時頃までうろうろしていた(@o@;)
そんなに長いこと何をしていたのだろう、会場は決して広くはないのに。
まず最初に出雲大社に御挨拶。
平成の大遷宮ということで、ご本殿は修造中。来年5月まで、神様は仮殿にいらっしゃる。
ここでの参拝は、2礼4拍手1礼。
背後にはすでに新しいご本殿の美しい屋根と破風が見えていた。
遷宮後にもまたお詣りしたくなる。
御朱印をいただき、島根博特設会場へ。
ちょうどステージで出雲神楽「四方剣」が始まったところで、それを拝見。
このステージでは、平日は2回、土日祝日は4回郷土芸能の舞台がある。
今日は11:00に「四方剣」、14:00に「荒神」があった(別項にレポート)。
11:30から〈神話映像館〉へ。
ここでは素戔嗚尊神話を映像化し、浅野温子のナレーションをつけた20分ほどの作品を見る(どうやらわかりやすい作品名はないらしい)。
素戔鳴のお話といっても、8割方八岐大蛇とのバトルシーンで、これがなかなか現代風な大蛇。
画面いっぱいに迫力ある大蛇が牙を剥き雄叫びを上げ、するとスクリーン前に映像ではなく生の素戔嗚(いや、もちろん役者さん)が現れ、背後の映像に合わせて剣を振るう。
素戔嗚が剣をかざすと、その先端に映像の光が集まるといったタイミングも絶妙で、これはお子様が喜びそうな臨場感だ。
たしか、東映太秦村にもこういうアトラクションがあったと思う。
ただ、かなり激しいバトルのあとに死んだはずの大蛇が甦り、素戔嗚が倒れ、また天上からパワーをもらって第2ラウンドが始まるといった展開が、子供はどうか知らないが、大人にはいささかくどいのだった(_ _;)
昼食に出雲そばを食べてから歴史博物館へ。
京博の〈大出雲展〉では、ある程度の知識のある大人にはよいけれども、予備知識のない子供向けに古代世界や出雲神話をイメージさせる展示が乏しいのではないかと物足りなさを感じていた。
この〈神話博〉のほうは、神話映像館も含めて映像資料がふんだんにあり、どれも面白いので、これらをつぶさに見ているうちに時間が経ってしまったのだと思う。
なんと言っても見応えのあったのは、高層神殿の1/10模型。
高校生が作ったという同じ縮尺の模型が京博には展示されていて、これも素晴らしいものだったけれど、こちらには、これと合わせて異なる学説による高層神殿模型(小型ですが)も並んでいて、おのおの比較することができる。
宇豆柱(うずばしら)の組み方、階の長さなど、根拠にしている史料や解釈によっていくつも説があるそうだ。
とても丁寧で親切な展示だった。
少々疲れたのでカフェで休憩。
カプチーノを頼むと、勾玉型のお皿に勾玉クッキーと一緒に出てくる。
表面に描かれたのは、〈雲太〉くん。
「口遊」(くちずさみ)という書に巨大建築として記された「雲太、和二、京三」(出雲大社、東大寺大仏殿、京の大極殿八省)の雲太くん。
14:00からまた御神楽を屋外ステージで見て、少し時間が空いたので出雲大社に戻ってAR撮影。
iphoneアプリで、カメラの中に巨大神殿が現れるというもの。
GPSと連動していて、決まった場所でしか現れない(〈大出雲展〉会場でも可)。
左は、高層神殿に自分も配置してみたもの(^_^;) 右は、宍道湖に現れる巨大キャラ〈吉田くん〉(なぜ吉田くんなのかは不明)
この日、歴史博物館を何度も何度も出入りしていて、最後に〈神話シアター〉で30分おきに上映されている4種のプログラムのうち3本を見た。
「スサノヲ神話」「オオクニヌシ神話」「風土記神話」どれも見やすくわかりやすかった。
もうひとつ「中世のヲロチ神話」は神話映像館でヲロチに食傷気味だったので見なかったけれども、別の角度からの発見史だったようなので、これも見ておけばよかったかも。
この神話シアターを出たところにもさまざまな映像資料があって、これも見逃せない。
印象的だったのは、古事記を古代の発音で紹介しているヴィデオ。
今で言う「呂律の回らない」ひとのようなしゃべり方だ。
テーマ別展示室の古代の歌垣再現アニメもよかった。
実力者のぼんぼんも歌が下手だと失恋してしまう(^_^;)
出雲大社は平城京を挟んで伊勢神宮の反対側にあるという図にも、へーぇと驚いた。
いろいろなところでへーぇと思うことの多い一日だ。
残念だったのは、〈大社文化プレイスうらら館〉というところで開かれている和紙人形の〈大元神楽と古事記〉展がパンフで見るととても素敵そうなのに、月曜日で休館だったこと。
そんなこんなしている間にも、スタンプラリーに参加していて賞品の絵葉書をいただいたりし、一畑電鉄に乗り込みましたとさ。
ちなみに、出雲市駅の近くの温泉〈らんぷの湯〉はなかなかよかったです♪
先月京博で〈大出雲展〉を見て、これはご本家へ行かねばと出雲大社へ出かけた。
すぐ隣に〈古代出雲歴史博物館〉があり、周辺が神話博特設会場になっている。
朝10時頃現地入りし、参拝を含めて結局午後6時頃までうろうろしていた(@o@;)
そんなに長いこと何をしていたのだろう、会場は決して広くはないのに。
まず最初に出雲大社に御挨拶。
平成の大遷宮ということで、ご本殿は修造中。来年5月まで、神様は仮殿にいらっしゃる。
ここでの参拝は、2礼4拍手1礼。
背後にはすでに新しいご本殿の美しい屋根と破風が見えていた。
遷宮後にもまたお詣りしたくなる。
御朱印をいただき、島根博特設会場へ。
ちょうどステージで出雲神楽「四方剣」が始まったところで、それを拝見。
このステージでは、平日は2回、土日祝日は4回郷土芸能の舞台がある。
今日は11:00に「四方剣」、14:00に「荒神」があった(別項にレポート)。
11:30から〈神話映像館〉へ。
ここでは素戔嗚尊神話を映像化し、浅野温子のナレーションをつけた20分ほどの作品を見る(どうやらわかりやすい作品名はないらしい)。
素戔鳴のお話といっても、8割方八岐大蛇とのバトルシーンで、これがなかなか現代風な大蛇。
画面いっぱいに迫力ある大蛇が牙を剥き雄叫びを上げ、するとスクリーン前に映像ではなく生の素戔嗚(いや、もちろん役者さん)が現れ、背後の映像に合わせて剣を振るう。
素戔嗚が剣をかざすと、その先端に映像の光が集まるといったタイミングも絶妙で、これはお子様が喜びそうな臨場感だ。
たしか、東映太秦村にもこういうアトラクションがあったと思う。
ただ、かなり激しいバトルのあとに死んだはずの大蛇が甦り、素戔嗚が倒れ、また天上からパワーをもらって第2ラウンドが始まるといった展開が、子供はどうか知らないが、大人にはいささかくどいのだった(_ _;)
昼食に出雲そばを食べてから歴史博物館へ。
京博の〈大出雲展〉では、ある程度の知識のある大人にはよいけれども、予備知識のない子供向けに古代世界や出雲神話をイメージさせる展示が乏しいのではないかと物足りなさを感じていた。
この〈神話博〉のほうは、神話映像館も含めて映像資料がふんだんにあり、どれも面白いので、これらをつぶさに見ているうちに時間が経ってしまったのだと思う。
なんと言っても見応えのあったのは、高層神殿の1/10模型。
高校生が作ったという同じ縮尺の模型が京博には展示されていて、これも素晴らしいものだったけれど、こちらには、これと合わせて異なる学説による高層神殿模型(小型ですが)も並んでいて、おのおの比較することができる。
宇豆柱(うずばしら)の組み方、階の長さなど、根拠にしている史料や解釈によっていくつも説があるそうだ。
とても丁寧で親切な展示だった。
少々疲れたのでカフェで休憩。
カプチーノを頼むと、勾玉型のお皿に勾玉クッキーと一緒に出てくる。
表面に描かれたのは、〈雲太〉くん。
「口遊」(くちずさみ)という書に巨大建築として記された「雲太、和二、京三」(出雲大社、東大寺大仏殿、京の大極殿八省)の雲太くん。
14:00からまた御神楽を屋外ステージで見て、少し時間が空いたので出雲大社に戻ってAR撮影。
iphoneアプリで、カメラの中に巨大神殿が現れるというもの。
GPSと連動していて、決まった場所でしか現れない(〈大出雲展〉会場でも可)。
左は、高層神殿に自分も配置してみたもの(^_^;) 右は、宍道湖に現れる巨大キャラ〈吉田くん〉(なぜ吉田くんなのかは不明)
この日、歴史博物館を何度も何度も出入りしていて、最後に〈神話シアター〉で30分おきに上映されている4種のプログラムのうち3本を見た。
「スサノヲ神話」「オオクニヌシ神話」「風土記神話」どれも見やすくわかりやすかった。
もうひとつ「中世のヲロチ神話」は神話映像館でヲロチに食傷気味だったので見なかったけれども、別の角度からの発見史だったようなので、これも見ておけばよかったかも。
この神話シアターを出たところにもさまざまな映像資料があって、これも見逃せない。
印象的だったのは、古事記を古代の発音で紹介しているヴィデオ。
今で言う「呂律の回らない」ひとのようなしゃべり方だ。
テーマ別展示室の古代の歌垣再現アニメもよかった。
実力者のぼんぼんも歌が下手だと失恋してしまう(^_^;)
出雲大社は平城京を挟んで伊勢神宮の反対側にあるという図にも、へーぇと驚いた。
いろいろなところでへーぇと思うことの多い一日だ。
残念だったのは、〈大社文化プレイスうらら館〉というところで開かれている和紙人形の〈大元神楽と古事記〉展がパンフで見るととても素敵そうなのに、月曜日で休館だったこと。
そんなこんなしている間にも、スタンプラリーに参加していて賞品の絵葉書をいただいたりし、一畑電鉄に乗り込みましたとさ。
ちなみに、出雲市駅の近くの温泉〈らんぷの湯〉はなかなかよかったです♪
やっぱり現地に行かないとダメなんですね。興味津々で読ませていただき、思わずここに出てきてしまいました。
古事記1300年なのに、奈良ではあまりパッと盛り上がっていないような・・
平城京をはさんで伊勢と出雲は反対側!思わず地図とにらめっこすると、ほんとに一直線上でした。
すごい!思わず庭に出て両手を広げてしまいました。