造の記 ~つくりのしるし~

楽居の現場日記や、大工の日々の日記です。。

御引渡

2010-12-27 18:34:12 | 材木座 M邸

 

皆さん年末のお忙しい中どうお過ごしでしょうか?

10月20日のブログ更新を最後にぱったりと音信不通となった楽居 木村です。

 

突然の展開ですが、昨日 材木座M邸の御引渡となりました。

あれから怒涛の2か月が過ぎこの日となりました。

それでは外観完成写真から。

 

勝手口横の梅の頬杖と、銅の樋、そしてかっこいい照明。

 

玄関は千本格子の引き違い戸。葦と藤蔓で編んだ下地窓。
曲った下がり壁が柔らかさを醸し出します。
かっこいい照明と、その横に木庇。

 

居間の掃き出し口には、雨戸も装備。
今では見なくなりました。木製雨戸。

 

裏玄関は升格子の引き違いで、戸袋に引き込めるようになっています。
戸袋は杉の網代。庇には杉皮。垂木にも北山杉海布丸太。杉づくしです。

 

玄関に入ると正面には下駄箱と飾棚が。
舞良戸がかっこいいです。



土間の方を眺める。



内部に入りまして、2階、4畳半。
4枚の引き違いを開け放つと、4畳半が二間続きとなります。
壁は、漆喰押さえ。天井には土佐和紙を貼りました。
 


6畳間。天井には杉中杢稲子天井。美しいです。

 

二階板の間から、トイレ階段方向を眺める。
床板には檜。

 

階段には、段板には松、蹴込板には杉柾目、側桁には檜を使いました。
 


一階置き水屋上の天井。晒し竹の竿縁に杉の白太を稲子張りし、上品に仕上げました。

 

トイレの洗面台。
M様の友人の焼いた備前焼に穴をあけました。



お風呂には、鉄平石を乱張りし温泉気分に。

 

 洗面台にはサワラの木を使いました。


台所にはスタディオンの物を。
檜の枠組みに、檜の扉です。
かっこいいです。
吊り戸棚には造作で舞良戸を仕込みました。




台所天井は焼き杉を大和張りしました。
台所床も檜です。


居間。松柾目の床板に、壁は土壁を中塗仕上げとしました。
天井は磨き丸太の竿縁に、埋め込みの照明。
 


以上、バーと紹介しました。
まだまだ紹介し足りないですが、またの機会に。



ハッと気づくと、もう年末ではないですか?
一年、本当に早いですね。

今年お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
また来年も楽居 木村をよろしくお願い致します。


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