造の記 ~つくりのしるし~

楽居の現場日記や、大工の日々の日記です。。

湯河原町吉浜K邸

2015-01-30 13:28:08 | おうち
昨日からの雪予報を少々心配しながら 朝をむかえましたが
なんてことはない ただの寒い雨でした!!

というわけで、今日の頑居堂も寒いです。


先日の晴れの日に行った、階段段板の浮作り





コタツの天板 加工
面が広い天板を手で仕上げていくのは、大変な作業なんです。
鉋は小さいため広い天板に刃がとおった跡を残さないようにするには
熟年の技が必要なんです。





こちらは下屋  太鼓梁の仕上げです。
太鼓引きした面を鉋で仕上げていきます。 
荒削り用の鉋 中削り用の鉋 仕上げ用の鉋 と
鉋がけには最低 3種類の鉋を使用します。





一番奥の太鼓梁が、仕上がったもの・・・・
手前のものよりも 光ってますね! 触った感じも つるつる すべすべ なんですよ。
 







コート掛け?!

2015-01-26 14:01:08 | おうち
神奈川区K邸です。

湯河原の山の工房 頑居堂に立て掛けてあったこの枝のついた木!!



階段の下のこんなスペースに こんな形で設置しました。



コート掛けです!!



結構な高さのある木でしたが、このように取り付けると存在感があるのですが
最初から、そこにあったかのようですね とてもなじんでいます。



コート掛けですが、その他にも可愛い飾りなどかけてみたりと楽しみですね。

下屋の加工

2015-01-26 13:52:41 | おうち
湯河原町吉浜K邸です。
下屋の加工が続いています。

墨を付けるのも、加工するのも
全て大工の手で行う、とても丁寧な仕事です。。









大きくとりたいときには、こんな感じで丸鋸を使いたくさんの切れ込みを入れていくと





このように気持ちのいいほど、とれていきます。



仕上に鉋で面をきれいにして・・・



また 美しい仕口ができましたね。




下屋の加工

2015-01-15 14:25:13 | おうち
雨の頑居では、湯河原町吉浜K邸の下屋の加工が始まりました。

先日ご紹介した、北山杉磨き丸太の加工です。
キレイな材料ですね。

寒さの中、材料に直接あたらないようにホットガンを弱にして。。





大工の長島さん 長勝さんに加工していただいた鋸での加工です。
後ろから、加工している様子を見ていたら、とても気持ちが良さそうだったので

「やっぱり切れるんだ?」と質問してみると

「切れるね。。」と 

加工している姿も楽しそうです。







仕口に鉋をあてて仕上がりです。







下屋の墨付け

2015-01-08 09:51:45 | おうち
湯河原町吉浜K邸です。


湯河原山の工房 頑居堂(がんこどう)にて下屋の墨付けがスタート
しています。



この季節は寒いので、現場にも頑居堂にも皆さん 傍らにティッシュを常備しています(笑)



この材料、あまり見たことないな~杉かなぁ?と 田中さんにこの材料は何?と尋ねると

「トガ」

「・・・・?」 聞いたことないな~

よくよく聞いてみると、栂(ツガ)を 別名(トガ)というらしい。
関西方面ではツガとは言わずトガというようです。

今回はこの材料を桁として使います。

そしてその桁を受ける柱はこちら



北山杉の磨き丸太です。
北山杉は、昔から茶室や数寄屋などの建築に使われてきた材料で
今の時代では、あまり使われることがないので貴重な材料、仕事ですね。



こちらは、客間の床材の加工です。
一枚一枚丁寧に加工+塗装を施していきます。この床出来上がったら結構よくなります♪

何かと楽しみの多いお家になってきました!