★★★★ 2018年/オーストラリア・カナダ・アメリカ 監督/ジェニファー・ケント
19世紀の豪州タスマニア。強姦され夫と赤ん坊を殺されたクレアはアボリジニのビリーを案内人に復讐の旅に出る。極限状態における人間の醜さを容赦ないバイオレンス描写で描く。社会の除け者同士が友情深めるバディものとか思ってると強烈なビンタを食らう。壮絶の一言。
アイルランド流刑囚にアボリジニの虐殺。よくぞまあ、イギリス黒歴史にここまで切り込んだもんだ。また、クレアが見る悪夢はまるでホラーのような禍々しさで、さすが「ババドック」の監督と思い至る。それにしても美青年サム・フランクリン、最近嫌な奴の役が多くて少し気の毒。