★Casa Galarina★

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

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新感染 ファイナルエクスプレス

2018-03-16 | 洋画(さ行)
★★★★ 2016年/韓国 監督/ヨン・サンホ

(U-NEXT)

列車の車両という器を存分に活かしたアイデアに感心するばかり。
猛スピードで止まらない高速車両の疾走感もいい。
途中で一旦下車、やっぱり戻る。そして、行き止まりになる。
一本調子にならず、どんどん展開がテンポよく変化する脚本が素晴らしい。
ゲットアウトが脚本賞なら、これだって取れると思う。
お約束の「自己中人間がさらに局面を悪化させる」描写もいい具合にハラハラを増長。
ラストのひねりもなかなか。親子愛と事前情報聞いていたけど、それでもうるっときた。

バルタザールどこへ行く

2018-03-15 | 洋画(は行)
★★★★ 1966年/フランス 監督/ロベール・ブレッソン

(U-NEXT)

家畜のロバの人生を通じて、人間の醜さや愚かさを描く。
とにかくロバが可愛い。そして目が愛らしい。
ブレッソンの筆致はあくまでも淡々としており、感情移入しづらいところも多々あるが
飼い主の都合で転々するとロバ、そしてロバが離れたことを契機にロバを可愛がっていたマリーも転落していく。
ロバと女性の哀れさと周囲の男どもの愚かさが静かな怒りで対比されている。

アニー・ホール

2018-03-14 | 洋画(あ行)
★★★★ 1977年/アメリカ 監督/ウディ・アレン

(U-NEXT)

「マンハッタン」と混同しており、今まで見ていなかったことに気づく(笑)。
長回し、観客への問いかけ、分割画面など、さまざまな試みがあふれる楽しい1本。
当時としては、映画のフォーマットからはみだした構成や、
皮肉屋アレンによるキレキレのマシンガントークで非常に革新的な作風であったのは想像に難くない。
ダイアンキートンのファッションもステキ。
大人の男女の愛と別れを軽快に描いた秀作。

泳ぐひと

2018-03-13 | 洋画(あ行)
★★★★ 1969年/アメリカ 監督/フランク・ペリー

(U-NEXT)

1969年、バートランカスター主演。
NY郊外、丘の上の豪邸のプールに突如表われた水着姿の男、ネッド。
彼は隣接する豪邸のプール伝いに泳いで家に帰るという。
摩訶不思議なストーリーなれど、ネッドは家にたどり着けるのかというサスペンスな展開で観客を惹き付ける。
なぜ、プール伝いに家に向かうのか。次々と訪問するセレブたちは何の象徴か。そもそもネッドは狂っているのか。
すべてが暗喩に満ちており、カルト的魅力にあふれている。
自分の想像ではもどかしい部分もあったので、
観賞後に、町山さんの解説(有料配信)を聞き、いろいろと納得。
唯一無二の不思議な手触りの作品。

シェイプ・オブ・ウォーター

2018-03-12 | 洋画(さ行)
★★★★ 2017年/アメリカ 監督/ギレルモ・デル・トロ

(映画館)

もっと、癖の強い作品かと思っていたので、ちょっと予想外。
とてもバランスの取れた作品だなあという印象。
それは、古き良きハリウッドへの目配せがやたらに多いところである。
少数意見かもしれないが、結果的にはアカデミー受けな1本になっているんじゃないだろうか。
半魚人、声なき女性、黒人、ゲイとマイノリティの配置も完璧。
個人的にはこれらのマイノリティの配置が隙がなさすぎて、逆に平凡に見える。
ただし、女性の自慰行為をごく普通の日課として描いていることや
彼らが肉体的にも結ばれることなど、チャレンジングなところも多々あり、そこはすばらしいと思う。
なるほど、彼女の首筋の傷はそうなったか。ラストの展開は感動した。


15時17分、パリ行き

2018-03-11 | 洋画(さ行)
★★★★☆ 2018年/アメリカ 監督/クリント・イーストウッド

(映画館)

物語を伝えるとは何かを究極に追求した結果、行き着いた境地なのか。
とんでもない実験作である。
テロリストを取り押さえた当事者3人のほか、列車に乗り込んでいる乗客も本人だという。
しかし、テロリストの足元から始まるファーストカット、
幼少時代から始まるドラマにインサートされる列車内の緊迫したカットなど、
用意周到に練り上げられた構成であり、これをただの再現ドラマというのは全く当てはまらない。
スペンサーとアレクがキリスト教の厳しい学校で育てられたこと、
旅の途中での「何かの目的に向かっている」というセリフから、
キリスト教的な運命論とも捉えられかねないが、
実は当事者を起用するということによって、むしろそのドラマ性は極力抑えられ、
どんな人にも生きている意味があり、毎日は無駄ではないという普遍的なドラマに仕上がっている。
もし、これを俳優が演じたら、彼らがごく普通の若者であるということは後ろにおいやられ、もっと英雄譚になっていただろう。
軍でも落第生のそこいらのあんちゃんであるからこそ、旅の途中のダラダラ紀行も愛おしく、
プラットホームの15時17分を示す時計のカットに胸を締め付けられた。

ハッピーエンド

2018-03-10 | 洋画(は行)
★★★☆ 2017年/ フランス・ドイツ・オーストリア 監督/ミヒャエル・ハネケ

(映画館)

いつものハネケ過ぎて面白くないといったら矛盾するだろうか。
もっとガツンと来るのを求めていたので、ちょっと肩透かし。
子どもによる動物虐待。死への憧憬。他者に寄り添う心の欠如。
といったモチーフは初期作「ベニーズビデオ」を想起させる。
ただ、ベニーズよりはエグさはぐっとダウン。
この乾いた感じがSNS時代の空虚感といえばそうなのかもしれない。
おそらく自分の母を●●したであろう、また死にたい祖父を冷ややかに見つめるだけのエヴという少女。
彼女の決定的な感情の欠如は現代を生きる我々の映し鏡である。

パルプ・フィクション

2018-03-09 | 洋画(は行)
★★★★ 1994年/アメリカ 監督/クエンティン・タランティーノ

(WOWOW)

再見。
バラバラのピースが最後にピタッと合わさって、大カタルシスが生まれるという。
この手法は本当にいろんな作品に影響を与えてるよなあ。
そして、ユマサーマンがすごくキュートで魅力的。

しかしこれ以降、ユマがワインスタインにセクハラを受けてたのかと思うとなんともやりきれない気分になる。
また、本作の大ヒットが起爆剤でワインスタイン王国が築かれていったわけだし。
だからといって、タランティーノの作品の評価が下がるわけじゃない。
これから彼が映画人としてどういう作品を撮るか興味深い。


ワイルド・アット・ハート

2018-03-08 | 洋画(や・ら・わ行)
★★★ 1990年/アメリカ 監督/デビッド・リンチ

(WOWOW)


再見。
久しぶりに見たら楽しめるかと思ったけど、やはり変わらずリンチで最もノレない作品。
闇社会の描き方や妖しい演出は、ほかのリンチ作品とさして変わらないんだけど
たぶん、ニコラス・ケイジに萌えないからだろうなあ。
それにこのカップルの過剰ないちゃつきが白々しく見えるんよねえ。
あと、プレスリーのラブミーテンダーだなあ。
ブレラン2049にも出てきたけど、
アメリカ人にとってのプレスリーが意味するものに感情移入できないんだなあ。

ウディ・アレンの6つの危ない物語

2018-03-07 | TVドラマ(海外)
★★(Amazonプライム)

まったく、一体どうしたというのだろう。
ウディアレン、すごくつまらない。
売れない元小説家のもとに、過激派の若い女性が訪ねてくることから始まるドタバタ劇。
いつものドタバタではあるが、キレが悪いし、ギャグも滑ってる。
何より演出のメリハリがなくて、ダラダラと始まりダラダラと終わる。
アレンはドラマには向いてないんだなあ。

東京裁判

2018-03-07 | TVドラマ(日本)
★★★★☆(NHKーBS)

ずいぶん前に録画していたものを観賞。
驚くほど地味なドラマである。でも、見応えは抜群にある。
しかも、自分の知らないことばかりで本当に勉強になった。
東京裁判最大の焦点は天皇責任であるが、これだけ世界各国から判事が集められ
それぞれの立場から国際的な視点にならって正当に判決をくだそうとしていたとは。
予想以上の年月がかかり、各判事の疲労も大変なものだったろうと思う。
バラエティー豊かな判事の面々だが各国のお国柄が表われていて、
終戦後の立ち位置もよくわかる。
中でもすべての戦犯は無罪と主張したインド人判事が心に残った。

超高層プロフェッショナル

2018-03-06 | 洋画(た行)
★★☆ 1979年/アメリカ 監督/スティーブ・カーバー

(NHK-BS)

超高層ビルを3週間で9階組み上げなければならないために、
一癖も二癖もある鉄骨の建設プロが集うってことでまあ、七人の侍パターン。
70年代アメリカらしく、豪快な突っ込みどころも多数。
特に責任者である女性が毎回ひらひらのファッショナブルな服装で建築現場に来るところがトホホ。
リーダーとすぐできちゃう、というお決まりパターン含めて、
その荒削りさをどこまで許せるかってとこなんだけど、私にはキツかった。
高所での撮影はすごく気合い入ってるんだろうけど。

リップヴァンウィンクルの花嫁

2018-03-05 | 邦画(や・ら・わ行)
★☆ 2016年/日本 監督/岩井俊二

(Amazonプライム)

もともと岩井俊二は肌に合わないのだが、キネ旬ベスト10に入っていたので観賞。
見始めて5分くらいで嫌な予感が漂う。
黒木華があまりに嫌な女でムカムカして、もう何度止めようと思ったことかわからない。
斜のかかった映像でメイド姿の黒木華とCoccoがあははは、あはははと踊るとか寒い。寒過ぎる。
レンタル家族とか、園子温がとっくの昔にやっとるぞ。
綾野剛の謎めいた雰囲気だけを頼りに最後まで観賞。
結局、奴は天使だったのか、悪魔だったのかとか、そんなんどうでもええわ。
拷問の180分。

ナルコス シーズン1

2018-03-04 | TVドラマ(海外)
★★★★(Netflix)

コロンビアの巨悪麻薬組織メデジンカルテルを築き上げたパブロ・エスコバルの壮絶な人生を描く。
壮大な現地ロケ、ラテン系俳優たちの骨太な演技、リアルな発泡シーンなど、迫力満点。
ただし、とめどなく続く容赦のない暴力描写に見ていて疲れる。
悪い奴らが死ぬのは勝手だが、何の罪もない女や子どもたちがとんでもない数で、
しかも虫けらのように死んでいく。命の軽さに愕然とさせられる。
悪役でも共感させるような作りの作品も多いが、
パブロはあまりに思慮なく殺しをするので、まったく共感できない。
ただ、恐怖に支配されると人間はどんなことも平気でやるのだということは、よおくわかる。
問答無用の弱肉強食の世界が恐ろしすぎて、それはそれで釘付けになる。

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

2018-03-03 | 邦画INDEX
★★★☆ 2015年/アメリカ 監督/ギャビン・フッド

(WOWOW)

ワンシチュエーションでよくもまあ最後まで持たせたなと。
主演のヘレンミレンは、ほとんど戦略室から一歩も出ないもんね。
スリリングな展開はそれなりに楽しめた。
でも、攻撃箇所に一般市民の少女がいるからと躊躇するのはあまりに感傷的や過ぎないか。
ラストの結末はビターなれど、
イギリス、アメリカなどの大国はできるだけ市民を巻き込まないよう、これだけ努力してます!
というプロパガンダ映画のようにも感じた。