★★★★ 2019年/アメリカ 監督/マリエル・ヘラー
取材する側が取材される側の導きによってヒーリングされるという実に奇妙な話。何度もインサートされるジオラマや番組内ミュージカルなど、一体自分は何を見せられているのだという感覚に。映画の語り口は無限ということを知らしめる。ハートフルな感じかと思ってたら全然違う。
怒りを抑えるにはどうすればいいか。聖人君子みたいなフレッドも欠落があり、良く生きるための努力をしている。それしてもだ。トムハンクスのあの作り笑顔が頭から離れない。フレッドの複雑な内面を感じさせるトムハンクスの演技が味わい深い。