Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

家族を想うとき

2019-12-25 | 外国映画(か行)
★★★★★☆ 2019年/イギリス・フランス・ベルギー 監督/ケン・ローチ

妻の車を売って請負業を始める冒頭から「何か違うのでは」というモヤモヤが渦巻き最後まで心は晴れない。俺が何とかしなければと思い込んでいるリッキーの頑さは一体どこから来るのか。夫婦で乗り切る発想がまるでない。貧困と搾取の話だが家族をどう構築するかという話だとも思う。

もちろん多忙を極めると、周囲に目を向ける余裕が全くなくなり負のスパイラルになるだろう。しかし家族と一緒にいる時間さえあれば、家族はうまくいくのか?本当にそうか?忙しいことを言い訳にしているだけではないのか。どこが間違ってる?どこから間違えた?そんなことばかり鑑賞後考えてしまった。