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新・からっぽ禅蔵

上座部仏教僧としてタイで修行の後、日本の禅僧となった、水辺を愛するサーファー僧侶のブログ。

初春のお慶びを申し上げます

2017-01-01 15:29:32 | 日記
明けましておめでとうございます。

僕は、昨年12月30日まで ご葬儀で忙しかった。

毎年、葬式で開けて、葬式で暮れる、それが僕の日常だ。

しかし、さすがに1月1日~3日は僧侶としてのご供養のお勤めは休みだ。

なぜか?

一、正月の三が日に法事を希望する家は まず無いから。

ニ、正月の三が日は火葬場も休みなので、火葬を伴う葬式は出来ないから。

である。

そういうわけで、僕は元旦からプライベートで、またまた海にいた。

写真は、その時のヒトコマ。

見ての通り東京湾だが、そもそも この近辺で生まれ育った僕が、生まれて初めて見た海も この東京湾だった。
僕が18歳でサーフィンを知るまでは、海と言えば、第一に “東京湾” であった。

僕が、小学校に入学した時に、親に買ってもらった日本地図を見て、生まれて初めて(地図上で)「あっ、俺んちって海(東京湾)に近いんだあ」と知った。

その後、小学4年生の頃に、親に買ってもらったスポーツタイプの自転車に乗って、真っ直ぐ南に向かって走った。

しばらく行くと、あっという間に海に出た。
それが東京湾だった。

テレビなどで見る砂浜のある自然のなかの海とは違って、コンクリートで固められた人工物に打ち寄せる波は、しかし確かに自然の海の息吹きだった。

これは、いま現在の僕らのようだ。

僕らは、自然の一部であるが、しかし都会のコンクリートの中で生きている。

その中にあって、都会に染まるニセモノと、自然のままでいられる本質を忘れない者とに別れるのでは?

では、何が「ニセモノ」か?何が「本質」か?

そんな “不自由” な話しは、正月そうそう やめておこうよ(笑)




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