新・からっぽ禅蔵

上座部仏教僧としてタイで修行の後、日本の禅僧となった、水辺を愛するサーファー僧侶のブログ。

僕らの坐禅シーンがテレビで!

2010-02-25 00:56:57 | 日記
18日(木)夜8時から、テレビ東京の番組「空から日本を見てみよう」の中で、我が大学が紹介されていた。

我が大学は、7学部17学科、全ての学部が1つのキャンパス内で学ぶ総合大学なのだが、「禅の大学」みたいな紹介のされかたで、大学内の禅博物館と坐禅堂が映された。

それは昨年12月に、僕らが坐禅授業を受けている時に撮影されたもので、僕も映っていた。

と言っても、面壁坐禅中なので、斜め後ろから撮られていて、僅かに横顔がわかる程度だったがw。


さて、先週「ある方」が亡くなった日の晩に、都内某寺の老師に、じきとつ(お袈裟)の着方を教えていただいた事は前回書いた。

それ以降、僕は、自宅でも じきとつを着て坐禅をしている。
「自宅でも坐禅の時などに、毎日着たり脱いだり繰り返して慣れておきなさい」と、老師から有り難い御指導をちょうだいしての事である。

但し、七条袈裟を作法通り搭袈裟するのは難しく、途中でわからなくなりそうなので、大衣の上に、七条袈裟ではなく、九寸絡子をして坐禅している。

もう少し慣れたら、自宅でも七条袈裟の搭袈裟に挑戦してみたい。


24日(水)は、いつもの坐禅会に参加。

坐禅会終了後、また、老師と少しお話しさせていただいた。

ところで、最近僕は、老師のお弟子にあたる山口の方丈様と頻繁に連絡を取らせていただいている。

勿論、僕の出家得度式に関する内容のお話しである。

更に、我が大学の参禅部で一緒だったSSさんは、この春卒業し、山口県のお隣の県で出家するのだが、どうやらSSさんと僕は、一日違いで出家する事になりそうなのだ。

そこで、僕とSSさんはお互いの出家得度式にも出席しようと話し合っていて、既にお互いのお師匠様(僕の場合は山口の方丈様)にもその旨、了解をいただいた。

これもまた、有り難いご縁である。

ただ、出家得度式は ほぼ同じ時期でも、SSさんは直ぐに専門僧堂へ上山。
僕は、まだあと2年間大学で学ぶ。

でも、SSさんとは今後とも連絡を取り合って、お互い曹洞宗僧侶として協力し合っていきたい。




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再会!そして特別な日のお袈裟!

2010-02-18 10:48:17 | 日記
17日(水)都内某所。
タイで、共に出家修行したNちゃんと、ノリに再会した!

彼らとは、約半年前にタイで別れて以来の再会である。
なんだか、彼らと日本で会うと不思議な気がしたが、とても嬉しい再会だった。

僕たち3人はインドカレーを食べながら楽しく談笑していた。
その時、ある人から僕の携帯にメールが来て、何気なく開けてみると、ある方が亡くなったという突然の知らせだった。

亡くなったその方は、とても社会的地位の高い方で、実は僕は直接お会いした事はない。

間接的な知り合いなのだが、曹洞宗僧侶を志して大学で勉強中の僕の事を、とても気にかけてくださっていた。

曹洞宗寺院でお生まれになられたその方は、お寺は嗣がずに一般社会で大変な成功を納められた。
そればかりではなく、日本曹洞宗をはじめ、様々な所に惜しみ無い協力をなさっていた。


僕は大学を卒業後、専門僧堂で修行も終えたら、必ず一度はお目にかかり、ご挨拶したいと思っていたが、残念ながら間に合わなかった…。

心からご冥福をお祈りしたい。合掌。


その晩、先週に引き続きE老師のお寺の坐禅会に参加した。
実はこの晩、老師にお袈裟の着方を教えていただくため、僕は、じきとつ(お袈裟)持参で伺った。


坐禅会終了後の本堂で、老師はマンツーマンで、お袈裟の着方を教えてくださった。
大変有り難い事である。
しかも僕が持参した、じきとつ類には2~3点不足しているものがあって、老師は「これを使いなさい。」とおっしゃって、僕にくださった。
本当に心から感謝している。

老師は、手取り足取り大変丁寧に着方を教えてくださったが、作法通りお袈裟を身に付けるのは簡単ではなく、特に袈裟の紐の結び方が難しく感じた。

なんとかかんとかお袈裟を着た僕が顔を上げると、心なしか本堂のご本尊様が、いつもと違って見えた。

この日、タイでの出家修行仲間と再会し、曹洞宗寺院でお生まれになったあの方がお亡くなりになった。

そんなこの日に僕は、曹洞宗のお袈裟を身に付けた。

僕はきっとこの日を忘れない。

本堂の、心地よい線香の香りが、身体の芯まで染み込んでくるような気がした。



【仏教系大学生として禅・仏教の勉強や、出家を見据えた身の回りの事等々に集中していきたいので、今後、このブログ記事の更新回数を減らす予定です。尚、「禅の系譜」シリーズの記事も中止します。】


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坐禅会と成績発表!

2010-02-12 16:43:36 | 日記
【「禅の系譜」の続きは、また今度という事にして、今回は以下のような内容。】


月曜日に続いて、10日(水)も、都内某寺の坐禅会に参加した。

今回坐らせていただいたのはE老師のお寺である。

僕を弟子にしてくださる予定の山口の方丈様のお師匠様がE老師である事は、既に何度かブログにも書いた通りである。

つまり、予定通りに出家すると、僕はE老師の孫弟子という事になる。


坐禅会終了後に、E老師と少しお話が出来た。
出家に関連する事で、ご相談申し上げたところ、老師はとても親身になってお話下さった。

たいへん有り難い事である。
合掌。


話し変わって12日(金)、2年次の成績が発表された。

先ず、1年次の成績を振り返っておこう。
禅・仏教系科目の場合で言えば、1教科を除いて 全てA、またはSであった。
とはいえ、最高評価のSは2つに とどまった。
その後、同級生のI君は僕以上にSが多い事を知り、Mさんは更にSが多い事を知って、僕はヘコんだわけであるw。

そして、12日(金)2年次の成績発表!

S(90~100点)4つ、A(80~89点)2つ、B(70~79点)3つ、C(60~69点)1つだった。

Sが1年次の時の倍、4つ取れた事は嬉しい。
だけどBが3つと、Cが1つあった事は ちょっとショックだなぁ…。

因みに、Cだった科目は、参禅部・前副部長K君と一緒に取っていた授業で、K君はSだったという。

くぅ~~っ!参りました…w

いつも僕より成績がいいI君やMさんも確実に僕より良い成績を取っているだろうなぁ…。

4月から3年生だ。
っしゃあ!頑張るぞ!!


同日、山口の方丈様にお電話して、諸々、近況報告申し上げた。




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久々の坐禅会エピソード

2010-02-09 08:37:52 | 日記
先日、レンタルDVDで、映画『クローズゼロⅡ』を観た。
面白かった。
というより、(高校ではなく)中学生の頃を思い出して懐かしかったw(今度『ドロップ』も観ようかなw)

その次の日、いつもの六本木ヒルズの映画館で『インビクタス・負けざる者たち』を観た。
こちらも、なかなか良かった。
この前観た『アバター』より人気はないようで、空いていたけど、僕としては結構感動した。



さて、8日(月)は久しぶりに坐禅会に行った。

こちらも、比較的 六本木に近い、都内某寺院での坐禅会である。

まず、顔見知りの方々と軽く挨拶をしてから僧堂へ向かう。

都内の場合、もうどこの坐禅会へ行っても顔見知りの方々とお会いする事が多い。

これも「ご縁」。
有り難いことである。


1ちゅう目(ちゅう=“火主”と書く)。

止静鐘が鳴ったとたん、僕の左側に坐っていたオジサンが、催眠術にかかったように眠りはじめた。

コックリコックリと…。
いや、ライブハウスでノリノリのニイチャンみたいに頭をガンガン縦に振りまくっているw。

仕事か何かでよっぽどお疲れなのだろう。

一方、僕の右側のオジサンは、どうやら呼吸器系統のご病気らしく、止静鐘が鳴ったとたん、かなりの音量で「ハァー、ハァー、ヒィーヒィー!」と言い出した。

エンドレスに続くその呼吸音にノッテ、左側の方がノリノリで頭を縦に振っているかのようだwww


いやしかし、左側の方は眠るほどお疲れで、右側の方はご病気なのに こうして熱心に坐禅会に参禅なさっている。


僕はこのお2人に、心から「ご苦労様でございます。」と心の中で念じていた。

以前の僕だったら「なんだよ、うるせぇなぁ~!そんなんだったら内単に入ってくんなよなぁ。外単に坐れよなぁ。」と思っていたかも知れない。

だが最近の僕は違う。
何故か本当に穏やかな気持ちになれちゃうのだw

また、それとは関連がないかも知れないが、最近、坐禅している時間が極端に短く感じるのだ。
以前から時々、時間が短く感じる事はあった。
だが最近は、何故か毎回必ず、極端に短時間に感じるようになった。
自宅で坐る45分間も、あっという間に過ぎる。


さて話しをその日の坐禅会に戻そう。
左右の方々がどんなに騒がしくても、穏やかで優しい気持ちになっていた僕だったが、さすがに2ちゅう(火主)目は、そっと、別の単に移らせていただいたw。

因みに、便宜上「坐禅をする」と書いているが、実は僕は「坐禅」をしているつもりはあまり無くて、ただ坐っているというか…。

「僕(我)」を立てた上で、「(外在的)坐禅」をするのは面倒くさいのであるw。




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1周年・総決算!

2010-02-07 00:50:05 | 日記
お陰さまで、このブログを書き始めて今月で1周年になります。

昨年の2月に何気なくこのブログを始めました。
その内容は、大学での参禅部の活動や坐禅授業、寺院での坐禅会、更に毎朝自宅での坐禅等々についての話題を中心に書いてきました。

そして、出家を志している僕に、このブログ内コメントにて、励ましのお言葉やアドバイスをくださった藤原様や玉宗様には今も心から感謝しております。

アドバイスを受けて、僕は夏休み中にタイへ渡り、上座仏教での出家修行をしました。
それは、一生思い出に残る体験でしたし、その経験は、そこで知り合った方々の事も含めて、僕の誇りです。

そこで学んだ事は、大学で学んでいる事とともに、今後活かしていきたいと思っています。


更に、大学の先輩Kさんの紹介で、ついに私の師匠になってくださる方丈様ともご縁を結ぶことが出来ました。
今は、(今度は国内での)出家得度式が待ち遠しいです。


とにかく実りある1年でした。
そしてそれは全て「ご“縁”」のお陰だと思っています。

何人かの仏教の専門家の先生方がおっしゃっている通り、僕自身も「仏教の中心概念は“縁起”である」。と思っています。

そう思って生活しておりますと「自我」を立てることなく、心から感謝出来る僕が 今ここにおります。
本当に“有り難い”(有る事が難しい=なかなか無い事)だと思っています。


さて、これからのブログの展開ですが、今までは大学で学んでいる禅・仏教の授業内容には頼らず、非公開にしてきました。

しかしそれは、僕にはそろそろ限界かも知れません。

これからは、大学で学んだ内容にも頼る場合もあるかも知れません。

ただし、基本的にはこのブログは、専門書や論文の類いではなく、「僕なりの視点」で書く、自由なブログである事には変わりはありません。




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