不動産より「汚水管が詰まっているようなので、修繕して欲しい。」と、要請を受けて現場にいったら、この惨状・・・・。 酒を飲んで胃の中の食べ物を全て吐いてしまった時の酸味のある匂いが充満しており、「お先に!!」と、帰りたい衝動に駆られる・・・・。
とは言っても自分の仕事は帰ることではなく直すこと・・・。ユニットバスなので掃除口も存在せず便器を分解して侵入経路を確保するしかない・・・。
便器を取り外すと予想通り、汚水管が詰まっており水が引かない状態。
とりあえず機械を入れるためにシャワーで床を綺麗に洗い流す。 あまり流し過ぎると床にまた汚れが水が溢れるので慎重に・・・。
手探りで詰まっているポイントに電動式ワイヤーを進めていく・・。
抜けた瞬間、音が変わる。 こういう意味でも音楽をやっていて良かったと思う。 微妙な音の変化を察知できるからだ。
詰まりが抜けたので機械をどかしてから、床を綺麗に洗い流す。
汚水管内部の水は、もう無い状態に。 念のためバスタブにも水を張ってから流してみる。 完璧に直っているようだ。
便器下のフランジパテを撤去して
新しいフランジパテを装着する。
連結管を繋いで待機させ、一気に便器を取り付け。いまではすんなりとできるが最初の事は失敗もした。一回きりでうまくできず、パテを変形させたり、落としてしまって潰したり苦戦していた頃を思い出した。
いまでは、完璧にすんなりと作業ができるようになった。その間、試行錯誤の連続。毎回、毎回反省して上を上を目指してきたからこそ今がある。
バスタブも綺麗に洗い流し
依頼人が帰宅しても快適に使用できる状態にまで持っていく。 これこそがサービス業の基本だと思う。
こんなに綺麗になりました。 来た時以上の綺麗にして現場を去るのが自分のプライドであり、こだわりだ!
P.S.
この作業をしている最中にも詰まり修繕の依頼の電話が・・・。「夜10時を過ぎてもいいから、今日来てほしい。」とか。22時過ぎはどう考えても近所迷惑なのでお断りした。 「つまりは、屋外での作業になり、寝静まった夜に音を出すのはこちらの会社としての信頼を地に落とす結果となり(非常識な会社)、と変な噂を立てられたら困るので明日まで待ってくださいとお願いした。毎日毎日これでもかこれでもかと緊急対応の依頼が・・・。私は、消防や救急のような公務員でもなく、いくら頑張っても退職金も、厚生年金も何もない。 でも人助けだと思っているから疲れた体に鞭を打ってでもできる限り対応している。 個人事業主は、体が資本。体を壊してもお客様が保証してくれるわけでもない。すべて自分に入院費とか無駄な出費がかさむ。あまりにも時間が遅い対応は、控えさせていただきます。