杜撰なエアコンクリーニング

　最近、石垣島でもエアコンクリーニング業者が増えて、価格競争になりつつあります。
以下は、ある業者が二週間前にエアコンクリーニングをした話しです。

　『エアコンが冷えが悪いから見てほしい』が発端です。吹き出し口の中も綺麗で一見素人が見たら何の問題も無いように見えます。
ただ、動作チェックをすると異常がありました。


①クリーニング後１０日しか経っていないにも関わらず、吹き出し口から『バッバッバッバッ』と、風切り音がする。(熱交換器洗浄がまだ目詰まりしているから)　ダイキンに多い症例

②吹き出し口からくる風がかび臭い。

③熱交換器が部分的に目詰まりしている。(所謂、虎刈り状態)

④ドレンパン(室内側吹き出し口上部の結露受け)に滑りの塊が多数ある。

⑤熱交換器の背面から回り込んで前面に来る通路が殆ど滑りで詰まりかけている。

⑥吹き出し口の風の強さが右、左、真ん中がまばら。

　私の方でクリーニングを実施した結果が以下の写真です。




これが二週間前にエアコンクリーニングをしたと信じられますか？

依頼により、リビングサポートでエアコンクリーニングをした後は、吹き出し口の『バッバッバッバッ』という風切り音も臭いも完全になくなりました。解決して良かったです。


また、エアコンが水漏れを起こしたら、メーカーの技術サポートに電話しても絶対に解決出来ません。経験から言っています。電装部品のアドバイスは出来ても、クリーニングがらみだと技術は、経験が無いからお手上げなのです。詰まりの原因は、様々で機種によって詰まる場所が変わります。

　私もこの仕事を始めた頃は、水漏れ箇所を特定するため試行錯誤し、三時間、四時間と時間を割いて、徹底的に向き合いました。

　だから、今があります。現場で試行錯誤して実践で身に付けるしかありません。

　少しクリーニングをかじって『儲かりそう』と、経験を積まずにエアコンクリーニングをしても必ず躓きます。医大を卒業インターンをへて、直ぐに開業医になるのと同じレベルの話しです。逃げてもダメです。とことん向き合わないと解決しません。


　以前某テレビ局でエアコンクリーニングの特集があり、DUSKINに勤めるある男の人が出ていました。旦那さんが家に帰った時に、奥さんが『うちの人は、仕事ではクリーニングをやるけど、うちでは何もしないんですよ。』と、
　やや批判的にコメントしていました。　
　結局、性格的に綺麗好きじゃないと、いい仕事はできないと思いました。

　私は、家の換気扇も風呂場も自主的にクリーニングします。これは、母からの遺伝で徹底的に綺麗にします。(クリーニングって誰がやるのかも重要だと思います。性格が出ますから。)

仕事に於いても、自分の家、他人の家とか関係ありません。綺麗にすることが生き甲斐や遣り甲斐に感じます。

今回のエアコンもパッと見て、中途半端な作業だと直ぐに分かりました。

価格も6000円かかったそうですが、他の業者が二週間後にやり直すようでは、業者としてはどうかと思います。

過去には、エアコンクリーニング後に、水漏れを何時間かけても直せず、『このエアコンは、致命的な欠陥商品だ！』と、直すことなく帰った業者もいます。

お客様のご依頼で結果的にそのあとその『欠陥商品』と呼ばれたエアコンを直しました。これも経験値の差です。

今回は、ハッキリ言わないと解らないから敢えてハッキリ書いています。業者名は敢えて書きませんが。　


個人的に、全ては縁で繋がっていると感じます。

今回のお話しは、現実に起きていることであり、虚言ではありません。何年も前から存在している紛れもない事実です。

　エアコンクリーニング、ただ安いという価格差だけではなく、質にも目を向けて頂きたいと思い、投稿させて頂きました。