LIPRIVERの部屋 (フォトブログ)

1日数枚の写真を掲載 花の写真、神戸の素敵な所、関西を中心とした写真を紹介。ただ、写真と記事とは余り連携していません。

あれから12年

2007年01月17日 | 神戸
あれから12年、早いものですね。こんな月日が経つのかと思うと、音とともに下から押し上げられ、時間にしてはさほど長くはなかったけど、時間以上に長く感じた激しい揺れ、飛行機か近くに落ちたのではないかという感覚。暗すぎて、余りあたりが見えず、最初は把握すら出来なかった。夜が明ける頃少しずつわかってきて、何度もウソやろ!ウソやろとつぶやいた。丁度、自分が厄年にあたり、次の日に厄払いを行こうとしたその日、会社も行けず、両方の両親の家が押しつぶされ、ガスの匂いが立ち込めた中での作業。余震がくる度に恐怖と驚き、そのたびにガレキの家から飛び出した。大人の私でさえ、変な気持ちになり、息苦しかった。あの日の朝、親の家が心配になり、電話をかけても呼び鈴はなるけど出る様子はない。心配、不安。その道中の行くまでの光景は戦争を知らない自分が、爆弾でもおとされたのといった錯覚。あれから12年。街は嘘のように形だけは復興。心までは、まだまだ遠い道のり、この経験も日が経つにつれ薄れ、何処か忘れ去る自分。家を見渡せれば、又、頭の上に落ちてきそうな荷物が山積み。人間って何処かで安心をするのかな。反省、反省。今から考えてみると、写真を趣味としていた自分が、あの時の光景。仕事では得意先のつぶれた家、周りの写真を収めた以外はカメラを持っていない。不思議ですね。自分自身は写真を収めた感覚があり、家中捜したけど1枚も見つからない。どうして撮らなかったのだろう。ルミナリエがはじまった時においても、写真は撮っていない事に初めて気づいた。自分の中には何時も写真を撮っていたと思っていたが、6、7年はカメラを持っていない空白期間。自分の何かがそうさせたのでしょうか?・・・・・・。