約二週間ほど前、法廷というもに参加してきました。
裁判中はかなりの緊張間が張り詰めていました。
さて、今回の問題は日本でもよくある“遺産相続”
ある夫婦には三人の子供A,B,Cがいました。A,Bは姉妹、Cは彼女達の弟です。
そしてこの親は遺言に「財産は生きている私達の子供に全て均等に渡したい」
というものでした。しかし、そこに突如、
戦争中に死んだと思われていた子供が「俺にも遺産を受け取る権利がある」
と乗り出してきたのです。これが今回の裁判の起こりです。
Prosecution(起訴側/検察側)「DもA,B,Cと兄弟姉妹である」
Defense(弁護側)「DはA,B,Cと兄弟姉妹ではない」
今回のこの裁判で用いられた証拠品は彼らのDNA鑑定結果。
上にある写真がその証拠1と2です。
この鑑定はCとDの
Y染色体を
電気泳動にかけ比較したものです。
Y染色体は父親から息子だけが受け継ぐもの。つまりAとBにはありません。
1.弁護人が出した証拠
2.検察側が出した証拠
写真を見ながら二つの証拠を見比べてみてください。
まずは1の弁護人の証拠から。
証人1
CとDが示すDNA(黒い横線)の場所と太さに違いはありますか?
一番上の線以外全て一致しません。彼らの父親からのY染色体が
一致しないということは、父親は別であるということになります。
よって、彼はA.B.Cと兄弟ではない。
また検察側の証拠2に対して「CとDの間に切れ目がある。これは不適切
な証拠物件だ。科学的ではない。もしかするとDはただ単にCのコピー
かもしれない」ということ。
では、2の検察側の証拠。
証人2
CとDとDNAの位置、太さ共に同じです。つまりこれは二人が同じ父親の
Y染色体を受け継いでいるということ。だから兄弟です。
そして弁護側の証拠1に対して「このデータからは本当にY染色体を
鑑定したのかわかりかねる。反対にこちらデータにはAとBになにもない。
つまり、これがY染色体のデータであるという証拠です」
審議は1時間強に及びました。
結果、Dは兄弟であるということでした。
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はい、これは私がグループで行った課題のの発表です。
緊張しました。私はDefenseの証人をやったんですけど、
自分の証拠を説明したあとにProsecutionの弁護士役の子
からの質問に回答しないとけなかったんですが、これが
結構楽しかった。鋭い質問・・・・でも負けられない!
結果的に兄弟であるということは他の与えられた証拠とかから
わかりきってたけど、Defenseをしないといけないので、
どうにか理由をつけて「我らが正しいのじゃ」と
突き通さなくては。
他の証拠から、
検察側弁護士「兄弟っていえますよね?」
私「まぁいえるっちゃぁいえるけど」
検察側弁護士「じゃぁいえるんやね!?」
私「うぅぅ」
弁護側弁護士「意義あり!!!!二回も同じ質問した!」
(私「たすかった・・・・。ありがとう!仲間!」)
検察側弁護士「じゃ、次の質問。なんで証拠1のCとDのDNAの数は違うの?」
私「あ~突然変異!(本間かはしらんけど、思うことを口走ってみた)」
検察側弁護士「それってどれくらいの頻度で起こるの?」
私「はぁ?!?!?!」
検察側証人(私らの敵)「意義あり!そんなのわかんないわよ!」
全員爆笑
法廷終了
こんな感じで楽しかったです。緊張したけど。
今回のは別に結果があたったあたってないじゃなくて、
法廷でのやり取りを感じ取るといった感じの課題。
最後に、一緒だったグループのKevinとAndyは天才です。