JEITAの意識調査は「大変良い調査」
会見ではこのほか、日本音楽著作権協会(JASRAC)の菅原瑞夫氏が、28日に公開されたJEITAの私的録音録画に関する意識調査について、「大変良い調査をしていただいた」とコメントした。
JEITAの意識調査は、地上デジタル放送環境下では「自由に複製できないので補償金は支払う必要がない」という回答が78.4%に上ったほか、音楽CDに購入・レンタル料金を支払う一方で、さらにデジタル携帯オーディオプレーヤーに補償金をかけるべきかどうかを質問したところ、「補償金をかけるべきではない」が85.0%と圧倒的に多かった。
この結果について菅原氏は、「携帯音楽プレーヤーに補償金かけるべきではないというが、その前提には、『レンタルCDと音楽CDに私的録音の対価が含まれていれば』とある。この問題は小委員会でも議論され、『含まれていない』とはっきり説明されている。また、地デジ環境の補償金についても、調査を見ると利用実態の大半は『タイムシフト』。それならば、コピーワンスのままで十分だったという話。しかし、ダビング10では消費者の利用の可能性が広がるが、そこに対する補償をどう考えるかという話になる」とコメントした。
「ダビング10を人質にはしていない」権利者側が補償金問題で会見
こういったポジショントークを真に受けるのもどうかと思うが、この発言はちょっとねぇ。
『レンタルCDと音楽CDには私的録音の補償金は含まれてないし w』って、一般消費者の視点からすればそっちに必要な対価を上乗せすればいいんじゃね?と思えるのですが。CDの販売枚数はカウント可能だし、レンタルCDの回転数もカウント可能だろ。そちらに必要な対価を上乗せしたほうが、正確な還元がしやすいに決まってる。
そういった視点を抜きに、安易に補償金の拡大を迫る権利者団体の主張は、曖昧などんぶり勘定を死守したいと言っているようにしか見えない。
そもそも国内のCD販売価格は海外に比べてもめちゃ高いじゃないか。その高コスト負担をリスナーに強いているのに、実演家や原著作者の実入りが少ないというのは、中間で搾取されてる構造があるからじゃないのか?消費者に補償金という負担を強いる前に、そこらあたりをクリアにしてもらわないと。
CDだって、欧米並みの価格水準ならもっと買いやすいはず。こう言うと、日本国内にはレンタルが認められてるからって言い訳をされると思うけど、CDが高いからこそレンタルという商売が成立するワケで。