Letters from nowhere

ライター斉藤恵美の日々の活動や掲載情報

企業も注目するブログによる情報発信

2005年09月26日 | 近況

 この間、NHKのニュースを見ていたら、企業がブログによる情報発信に注目しているという特集をやっていた。ブログといえば、私も旅コラムのサイトやこの日記で使い始めたばかり。「なになに?」と思って、注目して聞いた。

 それによると、ブログは実際使ってみてよかった商品を勧めていたりするので、普通の広告と違って信頼性が高い。そのため、ブログの書き込みをもとに、商品を選んだり、宿を選んだりなどする人が増えている。企業によっては、商品の売上げの何割かが、ブログの情報を見た人からの注文によるという。

 特集では、商品の開発者がネット上で利用者の意見を募ってニーズを読み取り、改善に生かした例や、商品開発の苦労話を掲載して、それがたくさんの人の注目を集めた例などを紹介していた。

 私も、ブログを開設してみて、「これまでのメディアと違って、面白い媒体だなぁ」というのは感じていた。まず、一番大きな特長だと思うのは、ブログには書いた記事に対して、読んだ人がコメントを寄せられる機能があり、読者の反応がすぐに得られること。

 前の会社では、月刊誌と季刊誌を作っていたが、読者の反応を知ることができるのは、大分後になってから。しかも、わざわざ感想を葉書などで送ってくれる人は、そんなにたくさんいるわけではない。

 ブログを使い始めて驚いたのは、マレーシア政府観光局のニュースを載せたところ、10分もしないうちに、読者の人が「コタキナバルのスパに行ってみたい。今度の休みはマレーシアですね」というコメントをくれたこと。それに対して、私がオススメのホテルについて書くと、またその人がアクセスしてくれて、コメントを書いてくれる。このように、読者と気軽に交流できるというのは、これまでなかった。

 そして、アクセス解析があるので、どのページにアクセスが多かったか、つまり、読者がどういうトピックに関心を持っているかもすぐに分かる。そのため、ニーズに合わせて、記事を構成することが可能だ。

 月刊誌などになると、取材してから執筆、編集、レイアウト、印刷などを経て、記事が出るのは大分先になる。ところが、ブログは取材してから記事を書けば、すぐに掲載することができて、最新ニュースもすばやく伝えることができる

 ブログというと、個人の人が趣味的に使っているケースがほとんどと思っていたが、ビジネスの世界にも大きな影響を与えているというのを初めて知って、とても興味深かった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿