新聞報道等によると,カルビーの子会社であるカルビーポテト(北海道帯広市)が防疫未検査の種芋を農家に供給していたという植物防疫法違反容疑で,北海道警が,カルビー及びカルビーポテトの家宅捜索を行った。新聞報道等による現在までの経過は以下の通り。
① カルビーポテトは,1992年頃,米国から「スノーデン」と呼ばれる種芋を輸入し,北海道芽室町の研究施設で試験栽培を開始した。そして,この施設で収穫した種芋を1997年頃から南富良野町などの契約農家で栽培させていた。
② カルビーポテトは,植物防疫法に基づく検査等を実施せず,この種芋を使い,道内の契約農家数百軒にポテトチップス用等のジャガイモを栽培させていた。
③ カルビーポテトは,昨年11月,南富良野町の農家の畑で,病害虫「ジャガイモシストセンチュウ」が発生したことを確認し,北海道に報告。農水省が14日,道警に刑事告発した。
食の安全に対する意識が強い現在,原材料の安全性に関する法令違反を犯したことによる企業イメージの低下,製品に対するイメージの低下は避けられそうもない。問題発覚は昨年11月であり,その後,マスコミ発表や今後の防止策等の対応をとる時間的余裕は十分にあったはずだが,とくに対応することもなく農水省の告発・道警の強制捜査となった。コンプライアンス意識が低いことの証左といえるだろう。
① カルビーポテトは,1992年頃,米国から「スノーデン」と呼ばれる種芋を輸入し,北海道芽室町の研究施設で試験栽培を開始した。そして,この施設で収穫した種芋を1997年頃から南富良野町などの契約農家で栽培させていた。
② カルビーポテトは,植物防疫法に基づく検査等を実施せず,この種芋を使い,道内の契約農家数百軒にポテトチップス用等のジャガイモを栽培させていた。
③ カルビーポテトは,昨年11月,南富良野町の農家の畑で,病害虫「ジャガイモシストセンチュウ」が発生したことを確認し,北海道に報告。農水省が14日,道警に刑事告発した。
食の安全に対する意識が強い現在,原材料の安全性に関する法令違反を犯したことによる企業イメージの低下,製品に対するイメージの低下は避けられそうもない。問題発覚は昨年11月であり,その後,マスコミ発表や今後の防止策等の対応をとる時間的余裕は十分にあったはずだが,とくに対応することもなく農水省の告発・道警の強制捜査となった。コンプライアンス意識が低いことの証左といえるだろう。