夕陽丘

時事問題とロースクールの日常など

5月28日 H21短答の感想

2009年05月28日 23時26分39秒 | ロースクール日記
ロースクールの講義の合間を縫って、今年の問題を解き終わりました。問題を解いた率直な印象としては、「かなり旧試験の傾向に近づいている」ということでしょうか。

一昨年や昨年のような、単純に知識の有無を聞いているような問題が激減し、基礎知識を前提とした推論を求める問題が一気に増えたような気がします。

WEB上では、今年の短答は難しいという意見と易しくなったという意見があるようですが、感覚的に、前者の意見は旧試験経験に乏しい人、後者の意見は旧試験の経験者や問題を解いたことがある人ではないかと思えます。

去年までの問題であれば、旧試験の旧傾向(わかる人は相当業界人)の勉強方法がベターだと思っていました。しかし、今年の問題の傾向が続くのだとすれば、旧試験でいえば新傾向の問題、いわゆる平成以降の短答問題(細かく言えばそれより前ですが)に見られた傾向に対応する勉強方法が求められている気がします。

さすがに、刑法のパズル問題は、今後も復活しないとは思いますが、短答で相当数の受験者を絞り込む(排除する)ための手段として、問題の構造が知識の有無を確認するところから一歩先に進んだということは否定できないように思えます。

それにしても、もはや、新試験=旧試験じゃないんですかね。

先日記したように、実質的な競争率としての合格率は同じような気がしますし、試験としての方法論も接近しつつある。

確かに、答案を準備するという方法論が使えなくなったこと、既存論証を吐き出せば合格という発想が無意味になったこと、三振制度があること、その他旧試験と異なる点も多いわけですが、基軸となることはかわらない。そういう気がします。

ではどうするか。

短答に関していえば、基礎知識を絶えず確認する作業と、旧試験の問題を含めた問題演習量の多さが決め手かなと思います。

過去問という視点でいえば、新試験の問題数は限られています。そして、旧試験の傾向が部分的にでも復活するのであれば、旧試験の問題を利用しない手はない。

あとは、例の「逆転の発想」で問題を解くことでしょうか。

結局、短答は学習量が決め手の試験形態ということでしょうか。

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