夕陽丘

時事問題とロースクールの日常など

◆コンプライアンスの心構え

2007年11月20日 02時23分45秒 | 企業法務学習日記
「何か問題が起きたときには、何が正しいかを考える。普通、何か問題を起こすと損得を先に考える。損をしたくないから物を隠したり、いろんな手当てをするが、私は、何が正しいかを考えて、もし間違ったなら正しい道を行く。必ず損得はそのあとに考える。何が正しいかということが先であって、損得はそのあとにあるということを心掛ければ不祥事は起きないと思う。」

今週のカンブリア宮殿における鳥羽博道ドトール名誉会長の言葉である。

この言葉は、コンプライアンスを実践する際の心構えを端的に示したもののように思える。コンプライアンスといえば、法令を守ることととらえられがちではあるが、その実質は、企業行動を社会の要請に適合させることであろう。

そうすると、コンプライアンスは、実は、CSRやビジネスエシックスとも連関している概念であることになる。そして、それは究極的には、経営者個人の道徳や倫理に規定されるものになりうる。鳥羽会長の言葉には、そのことを端的にあらわしていると感じる。

そんなことをする人がいるなんて

2007年11月09日 02時22分03秒 | ロースクール日記
法務省のHPにて、司法試験委員会会議(第39回)の議事要旨を見たわけです。

それで知ったのですが、新司法試験でカンニング行為をした人がいたんですね。司法試験でそんなことを考える人がいるとは…

以下引用

(7) 平成19年新司法試験における不正受験者の取扱いについて(協議)
○ 平成19年新司法試験における不正受験者について,行政手続法に基づく弁明の機会を付与したが,回答期限までに弁明がなされなかったことについて、事務当局から報告がなされた。協議の結果,短答式試験の試験時間中,使用が許可されていない法文を持ち込み,答案作成に利用した当該受験生を,3年間の受験禁止処分とすることが決定された。

引用終わり

要は、持ち込み禁止の六法を持ち込んで見ながら解答したということでしょうか?

慶応の漏洩といい、おかしなことが多いです。