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LAZY HEAD

自分、ホジナシですから・・・

今夜はブギーバック?

2012年10月15日 | Weblog
その夜はバーベキューに花火と、場所柄いささか季節外れな感がしなくもないイベントで更けていきました。

人はなぜ引っ越すとバーベキューをやりたがるのか。

近頃の新築住宅ときたら、分譲住宅なんか特にそうなのですけれども、隣の家との距離がまったくないくらいキツキツに建てられている所が多いようです。
そんな猫の額ほどの狭い所に無理矢理しつらえられた、箱庭みたいなものとはいえ一応「庭」があったりなんかすると、引っ越しを手伝ってくれた皆さんと「お疲れさまー」とバーベキューパーチーを開いてみたりして。
そして隣近所と口論になったりして。

マンションなんか言語道断ですな。

その点、ここ山の中では隣家とはかなり離れていますので、火は焚き放題煙出し放題、夜でもおしゃべりし放題で、都会の中ではあまり味わえなさそうな楽しい時間を過ごすことができました。

食事が済むと、子供たちは待ちかねたように花火へ突進します。
今日のメンバーは、Mちゃん(11歳・♀)、Yくん(11歳・♂)、Dくん(10歳・♂)の3人。
小学生男子なんてのはいつの時代もバカなので(経験談)ほっておくとしまして、妻の話によれば、Mちゃんはさすがにこの年代の女子らしく、男子2人が子供(ガキ)に見えてしまうくらいに大人びてきたとのこと。
「最近では『三国志』を読んでいるらしいわよ」
「へえ。俺なんか初めて読んだのは、少なくとも中学生以降だったのに」
若い頃はいささかおきゃんな娘かと思っていたのに、歳とともに文学少女へ変貌を遂げようとしているのでしょうか。

・・・花火を両手に持って振り回している姿は、年相応の子供に見えますがなあ。

「ねえ、この花火よくなくない?」
と、はしゃぐ声が聞こえてきます。

あれ?

「これよくなくない?」
文学少女かと思ったら、ギャル入っているようです。

「よくなくなくなくなくなくない?」

待て君の歳でそれ知ってるのはおかしいぞ。



ああ、そうだ。
スチャダラパーと言えば、まだ君が生まれる前のことだけど、ひばりが丘パルコが開業した時の宣伝に起用されていたのだよ。
ブレイク前のともさかりえ(当時13歳だか14歳だか)と一緒に。

奈落の底へ

2012年10月15日 | Weblog
落っこちた染五郎丈、大丈夫でしょうか。気がかりです。

「あの女将さん…」
「ん?」
「あの女将さん、駐車場では前によっぽどイヤな思いをしたことがあるのね」
「ああ、そうかもね」

なにせハイキングの基地としては格好の場所。思うに、無断でクルマを停めて山登りに行ってしまい、こっそりと帰ってきては風呂にも入らず逃げて行く、という不心得者が後を絶たなかったのでしょう。
ここがアメリカなら、
「オラの納屋で何やっとるだぁ~!」
と猟銃構えて飛び出してくる農家の親爺、といった役どころでしょうか。
そりゃ神経尖らせたりもするでしょう。
その点では非常に同情すべき、そして、うかつにも無神経に入りこんでしまったことを反省するべき話です。

…と思ったのは、後からの話。
その時の私は、目もくらむ断崖絶壁(大げさ)をどうやって下りるのか、と、眼下の敵に心を奪われていたのでした。
まあ、これから訪れる家の家主様も、この道を通っているに相違ない。"あの"彼女にできてこの私にできないという法はあるまい。
「行っきまーす!」
ままよ、と坂道にヴィッツを乗り入れると、視界から道が消えました。まるで空を飛んでいるよう。
「あ~いむふら~い~んぐ!」
「キャーッ!」
「まいは~とういい~い~るごぉ~お~ん」
ほんの一瞬とはいえ、走るべき道が見えなくなった時の、ほんの一瞬なのに、この壊れっぷり。

どんな坂だよ。

後は坂道をゴトゴトと下りて行きます。それでも、高低差はせいぜい10メートルくらいなものなんでしょうけれどね。距離だってせいぜい50メートルくらいでしょうし。
…20%の急勾配かよ。
奈落の底まで落ちてきた感じがします。
いや、実際にはそこまではキツくないでしょうけど。

前言撤回してもいいですか?

2012年10月15日 | Weblog
温かい気持ちに包まれたのも束の間。

教えられた道を行くと、上から見た時には山腹を巻いているだけかと思ったのに、道はますます狭く、木々はますます鬱蒼としてきます。
「ウッソ~ン♪」
「…」
「お願い、何か言って」
「…」
実は嘘だったんじゃないか、と思い始めた頃、右に道が現れました。しかし、これは…
まさか、この道じゃないよね。こんな道、クルマが入っていい道じゃないもん。てか、そもそも俺の腕じゃこんな角は曲がれないもん。スルースルー♪。

しかし、その先に進んでも、まったく右に行く道はなく。
「やはり、あの道だったのか!?」

Uターンなどできようはずもない道なので、さっきの分岐点までバックでそろりそろりと戻ります。しかし、これは…
まさか、この道じゃないよね。こんな道、クルマが入ったら二度と上がってこれないじゃないか。

ふと見ると、坂の反対側に民宿があり、駐車場が空いています。
「ちょっとあそこに停めさせてもらって、下に降りて調べてくるよ」
「そうね、そうしましょ」
衆議一決、幸いガラガラの駐車場にクルマを入れ、さて歩き出すと…
「お風呂ですか~?お泊まりですか~?」
と叫ぶ声。どうやら民宿の女将のようです。こちらを目指して矢のような勢いでふっ飛んできました。
「いえ、実は○○さんのお宅を探していまして」
と言うやいなや、
「なら、そこに車停めないでよ!」
と、大変な剣幕。
「はあ、すみません。○○さんのお宅を聞こうと思ったものですから」
「○○さん家ならそこ!そこは駐車場なんだからクルマなんか停めないで!早く行って!」

駐車場にクルマを停めるな、と言われても。

まあ、確かに、客でもない者が駐車場にクルマを停める権利など、無いのです。
こちらからすれば、「道を尋ねる」という用事があってその旅館を訪ねようとしたわけで、その限りでは「客」の端くれくらいにはなるだろうと思っていたのですが、世の中、そうそう甘くはありません。
女将さんからすれば、お金を払って施設を利用しない者は「客」ではないわけで、客でもない者には、お客様のためのものである駐車場には立ち入る権利すら無いのです。

素晴らしい。
どうせなら「お風呂でもいかがですか?」と、この無法者どもですら「客」と転じることもできたであろうに、そんなつもりはさらさらないこの商売っ気の無さときたら。
あ、そうか。無法者に客になってもらっては困るのか。

もちろん、女将のおかげで用は済んだので、「客」ではない我々がもはやここに留まる理由はありません。
おまけに、駐車場に入れたおかげで、「あの道」には真っ直ぐに下りられます。してみると、怪我の功名だったのかな?

「ありがとうございました」
丁重に礼を述べると、
「早く出て行ってくださいね、ここは駐車場ですからね」
と笑顔で見送ってくれる女将。
安心してください、ここにはもう二度と来ませんから。「客」としてですら、ね。

田舎の人は優しいなあ

2012年10月15日 | Weblog
「で、その鍼灸師さん家って、どこだっけ?」
「…さあ?」
「『…さあ?』って、キミね」
「あなたは行ったことないの?」
「あるけど、もうかなり昔」
「その時はどうやって行ったの?」
「どうしたっけ?なんか延々と山道を歩いたような記憶が」
「あたしも、なんか道無き道を歩いたような気がするわ」
「あれ?カーナビにはなんかそれらしき建物が出てるけど、道がないよ…まあ、近くまで行って、後は探すか」
「そうね、そうしましょ」

というわけで出発したのでしたが…
この程度のことでは当然すんなり着けるはずもなく(笑)。

「あれえ?こっちかなあ」
「『←登山道』って書いてあるわよ?」
「うわ、なんか超すげー坂。まあ、行ってみるね…って、なぜにここで対向車!?」
「上に道があるってこと?」
「そうかも知れんが、まずはこっちがバックしなきゃ、って、こんな道でバックなんかできるか!」
しましたけど。

後で友人たちと談笑していた嫁さんの述懐によれば、
「『ああ、あたしはここで死ぬんだなあ』って思った(笑)」
とのことで。
笑い話で済んでよかったっすなあ…

気を取り直して元の坂へ進むと、登り切った先で道がなくなりました。やはり登山道だったのです。
「さっきのクルマ、どっから湧いて出たんだろ?」
「あたしたちと同じで道に迷ったのかしらね?」
見ると、民家が1軒。
振り返ると、山が幾重にも折り重なって、その向こうに秩父のシンボル・武甲山がそびえているという、たいへん美しい風景です。
昭和40年代に発行されたハイキングガイドで見たことあるぞ、この感じ、的な。

「なんですかー?」
下の方から声がしたので顔を向けると、この民家の人なのか、急斜面にしつらえられた畑の中から、野良着姿のおばちゃんがこっちを見ています。
「すみませ~ん。○○さんのお宅を探しているんですけど~」
「ああ、○○さんのお宅なら、この『下』よ」
「下ぁ!?」
野良着姿のおばちゃんは、わざわざ仕事の手を止めて、我々のいる所まで上がってきてくれました。
「ほれ、あそこに茶色の屋根が見えるでしょ」
…小さくてよくわかりません。
「ほれ、白い車が停まってるとこだ」
ああ、ありました。
「あれが○○さん家。この道下りて、右に行くと、また右に行く道があるから、それを下りればあの家だ」
「ありがとうございます!」

登山客とも思えない風体の怪しげな2人組にもかかわらず、わざわざ仕事の手を止めて、急斜面を登ってきてまで道を教えてくれるとは…田舎と言っては失礼かも知れないけれど、ここには「昭和」が生きてましたな。優しい人に巡り会えて良かったね、と、2人で温かい気持ちになったのでした。

のっけからいきなり脱線している日記

2012年10月15日 | Weblog
一昨日。
鍼灸師の知人からご招待を受けたので、お宅におじゃますることに。
「バーベキューやるよ~」と聞いていたので、別にそれだけのために秩父の山ン中までわざわざ行かなくても、と思っていたら、ついでにひどい肩こりに悩むウチの嫁さんを診てくれるとの有り難いお申し出に、私も珍しく参加を賛成。

最初はカブに2人乗りして行こうか、などと言っていたものの、2ケツでR299正丸トンネルを無事に抜ける自信がなかったので、荷物もいささかあることだし、と、クルマをレンタル。
軽自動車を除けば唯一運転できるトヨタのヴィッツを選択。

15年前に営業回りでクルマを使う際に、各社の乗用車を乗り比べることができるという機会に恵まれたのですが、カローラが一番運転しやすかったので、以来トヨタ信者(笑)になりました。
日●も三●もマ●ダもなんか乗りにくくて。
「ハンドルもレバーもスイッチも、手を伸ばせば欲しい所に欲しいものがちゃんとある」というのは、私にとってはとても重要なことなのです。その点でトヨタ車とは相性が良かったようです。初代プリウスだけはわけのわからん所に付いているので敬遠してましたが(笑)。

あと、同じ田無店でもトヨタレンタカーの方が家から若干近いのと、ニ●ポンレンタカーは「借りてね~」とメールを送ってくるくせに、借りたいときに借りられないという罠を張る上にすぐにポイントを失効させやがるので、かなり頭に来ているのも一因。

しかし、なぜひばりヶ丘にレンタカー屋がないのかなあ。昔はあったんだけどなあ。
まあ、いいです。

と、いきなり話が脱線したわけですが、まあ、クルマは「無軌道」ですものね、ってことでお許しいただきたい。