というわけで、東京は上野の国立博物館へ「阿修羅展」を見に行ってまいりました。
国宝の阿修羅像は言わずと知れた国民的アイドルですから、期間中はかなりの人出を覚悟していますが、今回は作戦があります。
日曜日の夕方に行けば多少は空いているのではないかと。
それだけなんですが。
17時過ぎに入場。
入口のチケット売り場には誰も並んでいませんし、迎撃機も上がってこなければ高射砲も撃ってきません。完全に奇襲は成功です。
「我奇襲ニ成功セリ、『トラ・トラ・トラ』や!」
「…なんですか、それ?」
「すいませんすいません」
敷地内にも人の姿はあまり見られないものの、それでも念のため法隆寺宝物館を先に回ってみました。
法隆寺と言うからには「処天」の世界を想像して、期待に胸と股間を膨らませていたのですが、そんなものは当然あるはずもなく、至極真面目な展示品が並んでいるだけでした。はい、勉強になりました。

1時間ほど堪能してからいよいよ今回のメインイベント、平成館へ向かいます。
画像は宝物館の前の桜。素人写真で申し訳ありません。
入ってみると、確かに中は混雑していましたが、「人の頭しか見えないんじゃないか?」と覚悟していたほどのこともなく。
ガラス玉やら銀皿やら銅板やらを眺めた後、八部衆と十大弟子の待つ次の間へ。
八部衆と十大弟子(6人しかいませんが)は並んで向かい合って立っています。一体一体の間隔を広くとってあるのは大混雑に対応してのことでしょうが、この措置は見やすくてよかったですね。
細かいことはよくわかりませんが、木像に麻布を重ねて漆で固めて乾かして、といった工程を踏んでいるそうです。そこまで手間をかけたればこそ、千数百年も保ったのでしょう。光の加減か、木像というよりも陶製といった感じさえしました。
が、八部衆なのに7体しかいません。肝心の阿修羅像はやはり別扱いなのでしょうか。
阿修羅像とは次の間で出会えるかと思いきや、長い廊下で隔てられていました。期待感をさらに煽らんがための過剰な演出と考えると腹が立ちますが、スペースの関係や混雑対策でもあるのでしょう。
広い展示室内にぽつんとたたずむ阿修羅像。
仲間と一緒でなくて寂しくないのかな。これも有名税でしょうか。
人が少ないので後ろから前から見放題でした。阿修羅像を真後ろから見たことはありませんでしたよ。真正面かぶりつきで見ることもできましたし。
そういえば、他の八部衆は皆さん甲冑を身に着けているのに、どうして彼だけは平服なのでしょうか。
なんだか急に『百億の昼と千億の夜』が読みたくなってきました。
もちろん萩尾望都の方で。
国宝の阿修羅像は言わずと知れた国民的アイドルですから、期間中はかなりの人出を覚悟していますが、今回は作戦があります。
日曜日の夕方に行けば多少は空いているのではないかと。
それだけなんですが。
17時過ぎに入場。
入口のチケット売り場には誰も並んでいませんし、迎撃機も上がってこなければ高射砲も撃ってきません。完全に奇襲は成功です。
「我奇襲ニ成功セリ、『トラ・トラ・トラ』や!」
「…なんですか、それ?」
「すいませんすいません」
敷地内にも人の姿はあまり見られないものの、それでも念のため法隆寺宝物館を先に回ってみました。
法隆寺と言うからには「処天」の世界を想像して、期待に胸と股間を膨らませていたのですが、そんなものは当然あるはずもなく、至極真面目な展示品が並んでいるだけでした。はい、勉強になりました。

1時間ほど堪能してからいよいよ今回のメインイベント、平成館へ向かいます。
画像は宝物館の前の桜。素人写真で申し訳ありません。
入ってみると、確かに中は混雑していましたが、「人の頭しか見えないんじゃないか?」と覚悟していたほどのこともなく。
ガラス玉やら銀皿やら銅板やらを眺めた後、八部衆と十大弟子の待つ次の間へ。
八部衆と十大弟子(6人しかいませんが)は並んで向かい合って立っています。一体一体の間隔を広くとってあるのは大混雑に対応してのことでしょうが、この措置は見やすくてよかったですね。
細かいことはよくわかりませんが、木像に麻布を重ねて漆で固めて乾かして、といった工程を踏んでいるそうです。そこまで手間をかけたればこそ、千数百年も保ったのでしょう。光の加減か、木像というよりも陶製といった感じさえしました。
が、八部衆なのに7体しかいません。肝心の阿修羅像はやはり別扱いなのでしょうか。
阿修羅像とは次の間で出会えるかと思いきや、長い廊下で隔てられていました。期待感をさらに煽らんがための過剰な演出と考えると腹が立ちますが、スペースの関係や混雑対策でもあるのでしょう。
広い展示室内にぽつんとたたずむ阿修羅像。
仲間と一緒でなくて寂しくないのかな。これも有名税でしょうか。
人が少ないので後ろから前から見放題でした。阿修羅像を真後ろから見たことはありませんでしたよ。真正面かぶりつきで見ることもできましたし。
そういえば、他の八部衆は皆さん甲冑を身に着けているのに、どうして彼だけは平服なのでしょうか。
なんだか急に『百億の昼と千億の夜』が読みたくなってきました。
もちろん萩尾望都の方で。