Rubber Soul

だんだん身についてきた田舎暮し。草津、小諸に出没する田舎のおばさんになりきってきた。

実はなるけれど

2010-06-12 15:24:03 | flowers
七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞかなしき(後拾遺和歌集)

太田道灌の逸話、少女は山吹の花を添えて、道灌に蓑ひとつさえ貸せない貧しい悲しさを歌に託した


八重の山吹には実はならないらしい
家の白い一重の山吹が今年もたくさん咲いて
ぐんぐん背丈が大きくなった
花が終わるころからバチンバチンと切り落としてしまうのだが

いつのころ付いた実なんだろう
三つ四つつけた真っ黒い実があちこちに

花が終わると



この段階を経て緑色の実になるみたい

この実が落ちて木が増えるということでもないらしい
鳥が食べに来るわけでもないらしい
実になるには相当な養分が使われるのだろうに
あまりにもたくさん付くので余分に感じられる
実が無い方が「悲しい」というより喜ばしくさえ思える

バラが一気に賑やかに咲き始めた


ひそやかに一輪だけの山あやめ