arudenteな米

食と映画感想とその他もろもろ個人の趣味と主張のだらだら日記

ダーク・ウォーター

2005年11月12日 | 映画
悪い意味で普通の映画

ダーク・ウォーター(DARK WATER)
http://darkwater.jp/

《公開コピー》
・なぜ、この部屋だけが――?
・1999「シックスセンス」 2001「アザース」そして2005年―― ホラー映画に新たな感性を吹き込む傑作が完成した。

風呂敷広げた言葉もなんですが「なぜ、この部屋だけが――?」も的外れですねぇ。

母親役ジェニファー・コネリーはもちろん子役のアリエル・ゲイドも他の配役も素晴らしいとは思いました。
自分は原作もリメイク元の「仄暗い水の底から」も記憶に薄いのですが「ダーク・ウォーター」はある意味日本的な怖い話ではあると思います。
が、恐怖映画では無いですねぇ…
「ホラー」を観に行く人にはまったく薦めれないんじゃないかと思います。

ネタバレ混じる感想は下に







「ある意味日本的な怖い話」ってのは最近のTVで放映しているような都市伝説系の怪談って意味ですね。身近なありそうな事件の発展みたいな。
TVの「世にも奇妙な物語」なんかはその典型的なもので身近な分だけお手軽だったりします。

ホラー映画ってわざわざ「怖がる」のを堪能する為にお金を払うものです。
怖いってのはいろいろありますが驚かせるおばけ屋敷系も雰囲気で緩急つけるものです。
中にはスプラッター系のような最初から最後までエスカレートしていくものや最後だけゾっとさせるもの全体にしっとり怖がらせるものとか。

この映画の最大の欠点は怖がらせるポイントがない事ですね。
小説の短編の一つやTVのオムニバスの一つなら非常にアクセントになる作りではありますがこれ単品で満足は無理な感じです。

そもそも「ちょっと○○な話」ってもの自体が元は添え物だから良い物だと思います。
この映画が馬鹿アクションか過剰なスプラッターとの2本立てだったら良いバランスだと思います。

映画の出来が悪いわけではありません 役者も画面作りも非常に凝ってました。
自分はジェニファー・コネリーは「フェノミナ」でパパー!すぽーん!としてた時代からですが偏頭痛もちの母親役は非常によかった。
シナリオも悪いわけではありません。

「ちょっ○○な話」、この場合はちょっと怖い話とちょっと親子愛の話と、「ちょっと」が全てなのが単品として不満足なんですね。
「ちょっと」なんてのは隠し味で充分なんです
全部「ちょっと」で構成されているものは「物足りない」と言います。
「リング」だって「らせん」と、「リング2」も「死国」「感染」は「予言」と同時上映だったじゃないですか?
この映画も他の何かと同時上映だったら引き立つか引き立てるかしたとは思います。

最近の宣伝映画全般に言えるのですが正直、コ-ス料理の店に入ってよく出来た前菜だけ食べさせられてコース料金取られた気分です。私は肉か魚のメインが楽しみだったし食いたかった。

あと疑問なんですが本当に元夫は少年を雇って嫌がらせしていたんでしょうか?
主人公亡き後子供が引き取られる親なのにそのへんのフォローの白黒はつけて欲しかった気もします。

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