arudenteな米

食と映画感想とその他もろもろ個人の趣味と主張のだらだら日記

殺戮職人芝刈男

2006年09月28日 | 映画
手抜き多し

殺戮職人芝刈男 (THE GREENSKEEPER)

http://www.albatros-film.com/title.phtml?titleid=164

≪ストーリー≫
母親が経営するカントリークラブでゴルフコースの整備士として働いているアレンは脚本家志望。だが、うだつのあがらぬ日々に物足りなさを感じていた。ある日、アレンは恐ろしい夢を見始めるようになる。それは男が、芝刈り機を振り回し、次々と殺戮を繰り返すというものだった。―深夜、ゴルフ場に忍び込む若者たち。アレンもしぶしぶ参加していた。だが、パーティを始めた彼らに忍び寄る黒い影があった…



内容についてはホラー調のコメディというかコメディ調ホラーというか…
ありきたりな連続殺人鬼モノです。

この映画、あからさまに演出に手を抜いているところが多く、凄く、やっつけ感が漂う。
映像や進行は水準ギリギリより下ではあるがとりたてて叩くほどではない。
しかし、効果・演出が酷いのでなんとなくダラダラとして終わってしまっている。
もったいないとは少しも思わないがもう少しなんとかなったんじゃないかな?とは思う。


ネタバレまじる感想は下に







主人公・アレンの立ち位置が非常に微妙。脚本家志望という設定がまるで意味がない。
また、話の後半の盛りあがり、犯人に追いかけられる展開では出てもこない。
追いかけられるのが彼のガールフレンドでもなければ親しい友人でもない、同じカントリークラブの食堂で働いているウェイトレス。
確かに男が追いかけられて、きゃーきゃー騒ぐよりは女性のほうがビジュアル的にはいいが、彼を犯人だと感違いさせるミスデレクションも謎の真相を解明する役どころでもないので主役の意味がまったくない。

このウェイトレスも死体がある方向に逃げてロングでもわかるほど死んでいるものに近づいては悲鳴を上げるという奇行が情け無い。

途中、何回かカントリークラブの全景がはいる画面があるが夜が舞台なのに昼間のカットを堂々と使っていて時間の推移が一瞬、わからなくなる。しかし、本編にまったく関係ないので単なる手抜きだと思われる。
最初は場面転換の捨てカットかとも思ったが、この映画の場面転換は横にスライドしたり上に別カットかぶせたり、暗転したりとまったく一貫性がない。

中途半端なお色気を振りまく女友達たちとクラックとSEXにしか興味がない馬鹿な友人たちの微妙さは笑いにもいけず困り果てる。
会話の中身のなさも、伏線のように感じられる部分も生かされていなく、劇中劇の『ミルクマン』の方が馬鹿全開な分だけ面白そうに思う。

そもそも犯人の殺害方法があまりゴルフ場関係と関係ない。
姿も養蜂人みたいだし、ゴルフ道具というかそばにあったから使っただけのレベル
けれん味が無さ過ぎる。
最初の殺人にはゴルフクラブで撲殺とかしていたので多少は期待したのだが…
せめて大映ドラマの『プロゴルファー祈子』※みたいに5番アイアンを振りまわしてチャンバラしたり、ゴルフボールを乱反射させて狙い撃ちしたり火のついたボールを打って攻めたりはしてほしかった。

殺しのバリエーション並に貧弱なのが謎解きと犯人の死に様で観てきた時間が本当に無駄に思える。

それでも『悪霊のいけにえ』よりはマシなのだが…記憶には残らない。



『プロゴルファー祈子』(ぷろごるふぁーれいこ)昭和62年放送

父の友平がクラブ撲殺事件にまきこまれ、疑いをはらせぬまま湖に身を投げる。
祈子と母は横浜へいき大衆食堂をひらくが父を尊敬していた祈子は、自殺してしまった父を恨み祈子は非行の道へ…
神奈川県最大の非行グループ北斗七星会会長 アイアンお祈とよばれ自慢の5番アイアン(父の形見)を持って情け容赦なく戦い恐怖の女王と呼ばれる不良少女になった・・・
喧嘩に明け暮れる祈子の必殺技は、ゴルフボールにガソリンをぶっかけて火をつけて、5番アイアンで敵を目掛けて燃えてるボールを打つ、壁や木にわざと何度もボールをバウンドさせて敵に命中させることができる、直接アイアンで殴る。

しかしその後、父の死に裏があることを知った祈子は、真実を求めて父の汚名を晴らすために奮闘するが、自分もまた警察に負わ追われる身となり、少年院へはいる。出所した祈子は、族から足を洗うことに決め、プロゴルファーの道に進んでゆくのであった。

一応、織田裕二のデビュー作らしい(不良の一人)


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