arudenteな米

食と映画感想とその他もろもろ個人の趣味と主張のだらだら日記

阿修羅 ミラクルカンフー

2006年01月03日 | 映画
話は定番以下だが出演者を変えるとこうも変わるか…

阿修羅 ミラクルカンフー(THE CRIPPLED HEAVEN)

1980年(香港)日本公開1981年

監督 ロー・ツゥー
出演 シェン・スン・ツェン カン・チャオ・ミン

≪ストーリー≫
両腕を失っているシェン・サン・シェンと両足が無いカン・チャオ・ミンが、肉体のハンディを克服して空手の妙技を見せるドキュメンタリー・タッチのクンフー映画
(gooより抜粋)

gooの映画データベースのストーリーはミスというかニュアンス違いが多いがこれは大嘘。

れっきとした功夫娯楽作品です。

主人公になる二人の男が両腕が無いのと両足が無い(に等しい)のは真実ですが。
その方向だけで回収になったらしく無闇に身障者の活躍の場を奪うモラルに憤りを感じたりもしますがその話は置いときます。

で、映画自体なのですが香港功夫の基本は復讐劇なのですが大抵は理不尽な暴力に対抗する為に修行を積んでというのが多いのですがこの映画には善人も正義もでてこないです。
映画的にはある意味問題は無いのですがどうやらそれも問題らしいです。

ネタバレな感想は下に








主人公の男がいきなり両腕を切られるところから映画が始まります。
なぜか? それは主人公が悪人の仲間だったが組織を裏切った為制裁されているのでした。
両腕を失って組織を追放された男は日頃の行いのせいなのか腕が無いからなのか判別がつきにくい描写の中で一般人に馬鹿にされ堕ちる所までいきますが一部の人のおかげでリハビリに励み一般的な動きが出きるところまで回復します。

一方その頃 悪の組織ではまた制裁が行われていて腕を切り落とした男が今度は怪しげな薬品で両足を干物のようにされて組織を追放され山に捨てられてしまいます。

彼を発見したのが運命の悪戯なのか彼が腕を切った男!

腕無し男は彼をどこかの建物に連れていき助けないでぼこぼこに蹴りをいれていきます。

しかしそこにあった壷の中にヨガの軟体術で潜んでいた老師の言葉、
「争いはやめなされ… 腕が無くて半人前足が無くて半人前二人で一人前なんだから二人で修行するがよい」
といわれ老師の元で功夫の修行をすることになりやがて二人は兄弟子、弟と呼び合うまでに信頼関係を築くまでになり自分達を馬鹿にした食堂で大暴れするくらいにまでになりました。

まぁこんな話なのですが後半老師が悪の組織の狙っている宝石を守らせる為に二人を鍛えたとか夢のない話になりますが二人は悪の組織に復讐できるので特に問題はない(苦笑)

悪の組織の親玉が顔に痣があり中華鍋を背負ったみたいなせむし男っぽいのですがなかなか強い描写でした。
背中の瘤で拳うけても「ガキーン」とか金属音してはじき返しますし。

当然、二人は身体的にハンディがあるので代わる代わる闘いますが決着がつきません。
しかし二人には奥の手が!

足無しの背中から謎の金属片が出て背中合わせに合体!

…ええっと背中あわせだと普通の人と比べても死角がないと言う事なんでしょうか?
矢面に立たされた腕担当の人が厳しそうです。
想定外の行動に驚いた悪のボスは超接近戦を挑みますがそこに罠が!
途中で分離して挟み撃ちにして悪い奴は倒されました。

悪人が倒されたところで 終劇。

この映画、香港では人気だったらしく続編が3作程あるという噂なのですがいつか観る日がくるかもしれません。

自分は身障者が頑張っている映画は娯楽でもドキュメンタリーでも嫌いではありません
映画に限らず色々なものを必要に応じて使う事が必要だと思ってます。

身障者が騙されて見世物になっているのなら問題だが納得しているなら立派な仕事だと思いますよ正直。


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