甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

砂漠の星に生きて

2020年02月15日 16時28分38秒 | 空を見上げて

 ボクは今、砂漠の星に生きています。乾燥していて、空気中にはいろんな細菌が浮遊しています。細菌たちは、この乾燥と強風と人々の無関心によって、人間世界の中に拡大しようとしています。

 誰も信じられないし、すべての人が敵になっています。自分以外はみんな細菌を持ち込むとんでもないエイリアンに見えてしまいます。誰ともまともに話したくないとみんなが思っています。おしゃべりは手元にある小さな画面の中でするものだと、どこかの偉いお方が決めたからなのかなあ。

 いや、おしゃべりはしないけど、安楽な椅子で誰かを非難し、遠くからヤジを飛ばし、自分はそんなことは言わなかったよとしらばっくれる、つまらない言葉の遊びは、横行していますけれども……。

 団体旅行やビッグイベント、大型クルーズ船は、我関せずというフリをして突き進んでいくことでしょう。たくさんの人々が突き進んだら、お金が動くんですから。

 経済は止めてはならないのです。常に動きまわらせ、お金を巡らせ、新しいチャンスを求めて突き進み、儲かる・売れると思ったら、徹底的に、みんながイヤになるまで売り続けるのです。

 売れた時には、すでにそれは終わっているなんて! なんとまあ、一つ一つが軽く扱われる世界なんだろう。

 その存在を、一つ一つの命を、大事に育てようなんて、誰も思っていないのです。すべては使い捨てなのか……。


 ボクは、砂漠の星に生きています。この砂漠の世界で、いつか雨が降って、川ができて、山火事を落ち着かせ、草木を育て、動物たちを助けられたら、人間たちの経済活動とやらを、もう少し穏やかにさせて、そんなにアクセクしないでいいよ、と言ってあげたい。

 でも、残念ながら、ボクの現実世界においては、砂漠は広がり、人々は憎み合い、無表情になり、小さな画面を見つめながら、恐ろしい顔をしていることでしょう。

 ボクの砂漠の星は、どこへ行こうとしているんだろう。もう、すべてを砂漠と海にして、生き物はすべて地上から地下へ移転させるつもりなんだろうか。

 ボクは砂漠の星に生きて、家族を守りたいけど、どうしたらいいのか、わからなくなっている。少しでも仲間と、ボクたちの砂漠のこと、話し合えたらなと、いつも思っています。話しても、何にもならないかもしれない。でも、みんなで、「どうしたらいいかな」と、言葉なんかを交わしたいです。



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