昨日、電車通勤しました。まあ、ディーゼルなんですけど、電車です。
帰りに、時間があったので、近くの本屋さんに行ってみました。すごいですね、時間調整のために本屋さんに行けるなんて、本屋さんで電車を待つなんて、三重県で32年間過ごしてるけど、そういうこと、初めてかもしれない。
そもそも、県内の駅近くに本屋さんがあるなんて、たいていはつぶれてしまったから、待ち時間を本屋で過ごすというのは、ものすごく贅沢なことでした。
そうか、初めてそういうことができたんですね。同じ頃に大阪から三重県に来た友人は、原付か電車で通勤しているそうで、彼なら本屋で待ち時間をつぶすことなんて、何度も経験してきたんでしょう。要は心がけ次第なのかもしれないな。私は初めて経験できたし、これからもどんどんしていきたいです！
それに、今回は、探している本があるから、本屋さんに行ったけれど、これからも、探すものはないけど本屋に行きたいなんて思うだろうか。少し危ないです。それよりも、近所を歩こうとか、サクラ探そうとか、変なことを考えてウロチョロする方が好きかもしれない。落ち着かないのです。
というので、昨日は池澤夏樹さんの本を探してたんですけど、それはありませんでした。それから、先日アマゾンで買った、角川文庫から出たばかりの『南国太平記』もありませんでした。出たばかりとはいえ、簡単に何でも出回るものではありませんでした。そもそも世の中に出回っているものは、私には関係のないものが多くて、私の欲しいものはたいてい世の中に出回っていないようです。難しいですね。
だから、本屋さんだって、本当は、自分の好みの本屋さんというものがあってくれるといいんだけど、そんな本屋さんがあちらこちらにあるわけではないし、メチャクチャ大きいのに、探す本は大抵そこにはない。気になる本屋さんはあるけど、駐車場がないとか、あれこれ理由をつけて、本屋さんには行かないことが多かったですね。
とにかく、本屋さんが駅近くにあるということは有り難いことでした。
昨日、あと5分というところで本屋さんを出て、歩いて駅まで行くと、まだ余裕で、これからも、5分前でも間に合うという待ち合わせをしたいものだと思いました。
つまらないことでうれしがっているでしょ！
というんで、西村佳哲（にしむらよしあき）さんの『自分の仕事をつくる』という本を買いました。2003年に出て、話題になったそうで、それを新聞が今さらながら紹介してくれて、今さらながら買いました。
ひょっとしたら、古本屋さんにもあったかもしれません。そうでした。駅近くにブックオフがあるとか、田舎では考えられないけど、そういう環境のある駅って、利用できるならしあわせですけど、残念ながら、そういうないものねだりしても仕方ないです。
その本の最初ところにこんな文章がありました。
人間は「あなたは大切な存在で、生きている価値がある」というメッセージを、つねに探し求めている生き物だと思う。そして、それが足りなくなると、どんどん元気がなくなり、時には精神のバランスを崩してしまう。
「こんなのでいい」と思いながらつくられたものは、それを手にする人の存在を否定する。とくに幼児期に、こうした棘に囲まれて育つことは、人の成長にどんなダメージを与えるだろう。
最初の文章、それは確かにそうだと思います。自分たちの生きてるのって、手ごたえがないのは確かです（そもそも手ごたえって何だろう。そんなの要らないけどね！）。どんなに手ごたえのある人生を生きてる人も（どれだけの人がそういうのを感じているのかなあ？）、いつも不安でしょう。
でも、そばにいる人たちが、おもしろがってくれたら、それで単純にしあわせになれたりするから、やはり、私たちはまわりの人があれこれ言ってくれる環境が必要だなと思いました。
2つ目の文章は、世の中には「適当でいいや」とか、妥協した仕事をする人がいるかもしれないんだけど、そういう出来合いのもので満足させられている子どもたちは、どんな風に育つのか、という提言ですけど、出来合いのもの、妥協の産物、適当なもので満足している人も、ホンモノを見つけた時、そういうモノの方がいいやって思えるかもしれないから、小さい時からトゲだらけ、というのではないのではないの？ と思うけど、わかりませんね。
とにかく、みんなが声をかけあう、励まし合う、これは私のテーマでもあり、課題でもあるんですけど、大事だなと思います。これからのテーマにしていきます！
