甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

温泉津に行きたかった!

2024年08月04日 06時37分25秒 | 山陽道・山陰道への旅!

 勝手にイメージをふくらませて、島根県の大田市の温泉津(ゆのつ)温泉に行けば、なんだかすごい風情のある写真が撮れる、なんて思っていた。

 そんなの、写真を撮る人が自分なのだから、のっぺりとした味わいのない、ありふれた古い町が見えるだろだろう。

 それはわかっているし、こんなに毎日暑いのだから、どこを歩いてても余裕はないだろうなと思う。

 近ごろ思うことは、パリのオリンピック会場にいようとも、南米のパタゴニアを歩いてたとしても、グリーンランドにいても、東京の町中を歩いていても、どこにいても、私はそこにいるかもしれないし、空気を吸っているのに、そこを味わったような気になれないというのか、何だか中途半端で、写真は撮るかもしれないが、そんなのまやかしで、すぐに忘れてしまうだろう、ということ。


 記憶・記録や思い出はできても、それが何になるのかと虚無感に襲われたりする。それよりは、奥さんとお買い物に出かけたり、お花を見たり、メダカにえさをあげたり、そういうことの方が大事という気がする。

 大事ではあるけれど、ひとつひとつがあまりにありすぎて、どれがだれだけ大事であったのか、なんていうことは憶えられない。ものすごく印象に残る事件が起きたとしても、それもすぐに忘れるかもしれない。

 何もかも曖昧に生きていて、記憶は何一つ残らない。こんなだから、一切何もしないで、お金儲けに励んだり、仕事に打ち込んだりすることもありかもしれない。ただ、変な気・私の中の変なものが、「こんな毎日で何が楽しいんだよ」と声を上げる。そうなると、落ち着いていられない。


 どっちにしろ人というのは、そぞろ神にそそのかされて、ああでもない、こうでもないと、ずっと落ち着かない日々を送るのだ。ただ、ゆったりとした時間は、いつもの日々の中にあるはずだろう。


 旅先でフラフラしている私が言えることではないが、私はどこかをフラフラしたい。どんなに暑くても寒くても。けれども、家で穏やかに何もしないで過ごしたい。お金にならなくて、ゴハンの心配(大抵は奥さんにしてもらっている)をしなくてはならなくても。

 矛盾した気持ちを抱えて生きていくんだろう。あとどれくらいか。とにかく元気なうちは。

 だから、島根県にいるんだったら、今、玉造温泉にいるんだったら、そこから一時間か二時間で着ける温泉津のお風呂に入るというのもいいだろう。

 けれども、夕方には大阪の実家に行かねばならず、あちらこちらフラフラすることは許されず、ゴハン食べたら、さっさと大阪に向かうことにする。

1・二年ぶり島根鳥取クルマ旅あいかわらず人とも話さずにいる

2・湖の花火見物やや暑し小さな男の子に場所を譲りて

3・松江城守る人たちその力で国宝指定酷暑訪問

4・宍道湖をグルリ一周走ってみた錦江湾か琵琶湖か海か

5・あこがれの温泉津持ち越し引き返す実家に行けば母はいるだろう

6・ともだちの青春の町訪ねたがあまりに暑く歩行は禁止

7・どこにいても私はあまり変化せずだらしない大人でいるばかり

 めずらしく三十一文字を書いてみました。やりましたねえ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。