甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

さあ、出雲大社へ

2022年10月17日 08時53分24秒 | 山陽道・山陰道への旅!

 1973年10月のダイヤ改正をされた時刻表によりますと、大阪を904発の急行・だいせん1号は、福知山に1158着で、3時間ほどかけて福知山着。鳥取が1443でもう昼過ぎ。米子が1624、二時間ほどかけて鳥取を横断、松江、玉造温泉を経由して出雲市に1731。ほぼ1日乗ってるけど、まだ出雲大社に着きません。あと20分乗ってやっと1751大社駅着。数字だけ見ても、壮大な旅だったのだなあと思われます。

 当時は、大阪を800に出発して山陰線経由で博多まで走る特急・まつかぜ1号というのがあって、これだと出雲市は1430ですから六時間半。いや、それでも大変だけど、特急だから速かったんでしょうね。そうした距離感で私たちは暮らしていたようです。

 今、2022年であれば、クルマでもそんな感じです。三重からなら新名神・名神・中国道・米子道で六時間で行く見当でしょうか。昔よりは少しカジュアルになってるかもしれません。行こうと思えば、自力で行けてしまう。でも、わざわざ行くのだったら、何かテーマが必要な感じです。

 私は、行ったことがない県をなくそうというテーマがありました。島根県に足を踏み入れたことがなかったんです。今回の島根県到達により、未踏県は茨城県だけになりました。だから、いつか茨城県にも行きたいとは思っています。でも、茨城にどんなテーマで行けばいいんだろう。クルマかな? 電車かな? 益子にはクルマで行きたい気分はあるので、そのついでに筑波山あたりに行こうかな。そうしたら、日本全国行ってない県はなくなります。それが何になるのかというと、何にもならないけど、気持ちの問題ですね。

 そうなれば、日本全国で寝てみようをテーマに、寝ていない県を探しますか。九州だったら、佐賀県と宮崎県では寝ていないかもしれません。あとは全部寝たことがあります。まあ、どうでもいいテーマですけどね。



 というので、表紙の写真は、急行・だいせんというのを借りてきました。客車のだいせんもあったようですから、これはいつの時代に走っていただいせんなんでしょう。1973年もこれだったのかなあ。

 出雲市駅から大社駅まで7.5km。もう今ではレールもないけれど、駅舎は保存されていて、この夏は工事中でした。そう、2015年に門司港駅舎を見に行こうと行ってみたら、工事中でしたし、2022年の夏、大社駅は工事中でした。もっとちゃんと調べていくべきか、それとも、せっかくなんだから、リニューアル工事が完了した時に「またおいで」ということなのか、私はどちらかというと、「またおいで」派で、のんきに構えてますけど、それがいつになるのか、わかりません。


 駅舎は、とりあえず見ました。あとは先ほどクルマを止める前にチラッと見た入口までしばらく歩いて、お参りしなくてなりません。




 もう少し東側にある島根ワイナリーからも島根半島が見えましたが、これも今回数少ない島根半島写真で、私はこの夏、このなだらかな半島みたいな、昔の島みたいな、そういうところに魅入られたようでした。



 大社駅跡から歩いて20分ほどで大きな鳥居までたどり着きます。でも、お社まではもうしばらく歩きます。お店は、この鳥居の向こうからいくつかあるようで、お店を冷かしながら参拝気分を盛り上げるためには、この鳥居をくぐります。暑かったはずですが、もう必死になっているから、そんなに感じなかったかもしれません。


 参道の途中に、一畑電車の出雲大社駅があって、古い車両が展示されています。これは動けるのだと思いますが、利用はされていないみたいで、屋根付きのところに置かれている。隣の車両は始発駅だから、お客さんが発車を待っているようで、私も電車で来たんなら、ここで乗り降りしたんですけど、横目に見るだけです。少し残念な気持ち。



 境内に入ると、一度くぼんだ所を下がり上がり、やっと神様に近づけます。これは少し変わっています。もともと海だったところが少しずつ陸地になったのだから、お社の背後の島根半島が高くて、参道が低いのはわかります。でも、取っ掛かりから一度下がってまた上がるというのは、たまたま地形がそうだったから、そのように参道を作ったんですけど、不思議な仕掛けです。



 右側を歩かせていただき、少しずつ神様に近づきます。


 大きなしめ縄の拝殿・社殿など、国宝という建物を遠巻きにしてグルッとお参りさせてもらって、縁結びはいいから、とにかく平和と家族の安泰をお祈りして、さて、私はあっさりと旅のフィナーレを迎えてしまった。



 もう旅の目的地はなくなりました。お昼は、コンビニのおにぎり二つを食べてしまったし、夕食は大阪の実家にたどり着いたら、母が何か食べさせてくれるでしょう。それまでは必死になって帰るしかなかった。


 ウサギさんがお話してても、神様が国を引っ張ってても、私は私の現実を生きるしかありませんでした。

 寄り道もせず、ひたすら高速を走り、宝塚の手前でかなり渋滞し、ウンザリして、やっと大阪ドームのところにまでたどり着き、ふるさとの大正区にたどり着いたんでした。


 この夜、ドームではタイガースがDeNAと対戦し、負けてしまったんじゃなかったかなぁ。まあ、いいです。旅して帰ってこれたのだから。旅は楽しかったのだから。

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