甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

雨の日のあこがれ

2024年04月09日 20時52分20秒 | 俳句や短歌たまには詩

 雨の日は、やれないことが多すぎる。いろんなイメージがあったって、それもやめよう、あれもなしにする。たくさん自分で諦めて、そういう自分がイヤになる。

 「雨でも、好きなことをすればいいさ」と誰かが言ってくれたとしても、「うん、そうなんだけど、それはわかるんだけど、でも、気分が乗らなくなるんだよ」なんて言い訳してしまいそうだ。

 実は、そんなにやりたいと思ってなかったのかもしれない。何となくいいなと思って、何となくやりたかっただけかもしれない。そんないい加減な気持ちだから、雨をやらないことの理由にしてしまうことがある。

 本当は、自分の気持ちを強く持って、やりたいことに突き進めばいいのに、「さあ、やるぞ。やらなきゃ!」と追いつめられると、「いや、何となくお天気悪いし、本当に今やるべきなのか、自分の気持ちに訊いてみないとわからないです。本当は、違うことがしたかったかもしれないですから。」

 次から次とやらない理由を考えてしまう。やらない理由は割と簡単に見つけられるし、「今日は元旦だから」「宝くじで一億当たったから」「ボクの誕生日だから」「君と交際を始めた日だったもんね」とか、いろんな幸せな理由を見つけて、だから、そんなに無理しなくてもいい、なんて自分に言ってしまいそうだ。


 ボクたちは何がしたかったのか?

 とりあえず仲間がしあわせであれば、それは自分もうれしいし、みんなで仲良く騒げたら、それだけでしあわせになれる。そんなに無理しなくても、今しあわせが見つかったら、それをしばらく味わっていたい。

 せっかくサクラは咲いた。とてもきれいだ。雨は降ってしまった。でも、駅舎の中からガラス窓を通してみるサクラは、とても優しいし、ボクたちに勇気を与えてくれる。ボクたちの勇気は、ものすごくくじけやすいけれど、でも、雨に向かって傘さして、どこかに行きたい気持ちにさせてくれる。

 どこかに行ったとしても、何も解決にはならない、のだと思う。でも、それを承知で、雨の中に向かっていきたい。寒くて、お腹が空いて、気持ちも落ち込むし、何もかもがしぼんでしまうけれど、でも、やらない理由を押し込めて、何かをやるきっかけにしていきたい。あこがれはすぐに逃げてしまうから、胸に抱いて、傘さして外に行こう。風も吹くかもしれないけど、頭を下げて風に向かっていきたい。



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