風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「福は内、福は内」=名古屋・大須観音の節分会

    

            


「福は内、福は内」

節分の3日。季節の変わり目とはよく言ったもので、名古屋も前日までの冷たい風も止み、春の訪れを感じる好天に恵まれたので、さっそく大須観音の豆まきを見に出かけてきました。

本堂前の特設舞台に、厄除けの豆まきを希望する市民が次々に枡を手に並び「福は内、福は内」の掛け声で豆をまきます。下ではそれを受け止めようと、袋や帽子を掲げた市民がびっしり。どちらも弾けるような笑顔が春の日差しに輝いていました。

ところで、「あれ、この文はおかしい。『鬼は外』がない」と思われた方もおられるのではないですか。
そうです。僕もかつては「福は内、鬼は外」が掛け声の常識だと思っていました。でも、実は掛け声はたくさんあって、大須観音の場合は伊勢神宮から授かった鬼面を宝物にしているので「鬼は外」とは言わない、と知りました。

ちなみにネットなどで調べてみると、全国にはいろいろあるようです。
「福は内、鬼は内」「福は内、鬼も内」「福は内、悪魔外」「福は内、鬼は内、悪魔外」「鬼は内、福は内」
大須観音のように「福は内、福は内」のところも。さらには「福は外、鬼は内」という掛け声もあります。

理由はさまざまです。
「寺に鬼がいて悪者を退治してくれるという言い伝えがある」
「神社が鬼門除けに建立された」
「鬼が町や地域の守り神である」
「町名や地名に鬼の文字が入っている」
「鬼は物事を正しく見る」
「病や災いを退治してくれる神を本尊にしている」
そして「この日は鬼を迎える行事をする」とか「全国から追われた鬼を迎え入れ、改心させる」「悪い鬼を呼んで説教して返す」「鬼は神社に呼んで改心させ、福は外へ出て村々へ」などといった話も紹介されています。

世の中は広くて、文化や風習もさまざまだと改めて思いますね。



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