日日の幻燈

歴史・音楽・過ぎゆく日常のこと

【music】「The Great Promenade of Fools & Ghosts」 by Marquis of Vaudeville

2015-04-30 | jukebox


Marquis of Vaudevilleはアメリカのバンド。スチームパンクやゴシックに括られるようですが、何曲か聴いた感じでは、いろんな雰囲気の音楽を作っているようです。バンドというよりも、パフォーマンス集団といったほうがいいのかも?

なにしろ、たまたまこの動画にたどり着いたので、まだまだ彼らのことはよく知らないのです。しかもネットで調べても日本語でのサイトや紹介は皆無でしたので、まだ日本では無名なのかと。

謎。

さて、この「The Great Promenade of Fools & Ghosts」は彼らのアルバムのタイトル。アルバム全体をイメージしたMVということでしょう。演奏されている楽曲はインストですが、不思議の国のアリスを連想させる(…それとスチームパンク)雰囲気と、見事に調和しています。

そうそう、バンド名を日本語に訳すと「ボードビル(歌、ダンス、寸劇、アクロバット、漫才などを組み合わせた演劇形式)の女侯爵(または侯爵夫人)」。
このMV、そんな彼らにピッタリだと思うのです。


にほんブログ村 歴史ブログ 江戸時代へ    





【note】新宿歴史博物館に行ってきました

2015-04-29 | 日日の幻燈

ちょっと理由があって内藤新宿について知りたかったのですが、ネットではなかなかピンとこなかったので、これは、現地に行くしかない。
地元の博物館なり資料館に行けば、なにか得るものがあるかと。
調べるといっても、ホント、基本的な知識だけなんですけど。

で、行ってきました、新宿歴史博物館。


ちょうど、地元で発掘された縄文人の特別展が開催されていました。
大学時代は、考古学研究会(サークル)なるものに所属していた私ですが、考古学にはあんまり興味なし。
一応、見学しましたが。

さて博物館ですが、ローカルとはいえ新宿区立。なかなか立派な構えです。
1階はフロントで、ここで受付してから地階へおります。地下が展示スペース。新宿の古代から昭和まで順を追って展示されています。
江戸時代の商家や大正時代の住宅が復元されていて(もちろん実物大ですが、家屋の一部です)、資料をガラスケース越しに眺めるだけではなく、もっと身近に歴史を感じられるように作られています。


内藤新宿のジオラマもこのとおり。
館内には何か所か撮影OKの場所があり(標示が出ています)、このジオラマも撮影スポットでした。


都電も撮影ポイントのひとつ。
実際に乗ったことはないのですが、こういうレトロな雰囲気の電車、憧れます。「三丁目の夕日」みたい。


戦利品。
内藤新宿開設300年を記念したシンポジウムの記録集「内藤新宿-歴史と文化の新視点-」、内藤新宿・四ツ谷あたりの切絵図。あと絵葉書数枚。
シンポジウムの記録集は、講演をまとめたものですが、素人の私でも読んでいて面白かったです。宿場開設後20年でいったん廃絶した内藤新宿が、再度公認されるに至る過程とか。
やはりこういうものは、現地に足を運ばないと手に入らないですよね。


博物館そばの路上のマンホールの蓋。しっかり内藤新宿のデザインが。他にも、いくつかパターンがありました。
ネットも便利だけど、その地のことを知るには、やっぱり現地に行ってみるのがいちばんですね。

満足。





にほんブログ村 歴史ブログ 江戸時代へ    





【classic50】「悲愴(チャイコフスキー)」-クラシック50番勝負(3)-

2015-04-26 | my classix



「聴いておきたいクラシック音楽50の名曲」(中川右介著・河出書房新社)にもとづくクラシック50番勝負、3曲目は、チャイコフスキーの「悲愴」。
チャイコフスキーは知っているし、「悲愴」というタイトルも聞いたことがある。でも、曲は浮かんでこない。でも、どこかで何気なく耳にしていて、曲を聴けば、ああ、これか、知ってる…となるかなと思いきや、まったく聴いた覚えなし。

「悲愴」というタイトルから思い浮かべるようなイメージ、悲愴感はあまりないように思うのですが、聴きこみがまだまだ浅いからでしょうか?
「聴いておきたいクラシック音楽50の名曲」では、この曲について「暗い」を連発しているけど、そう?明るくはないけれど、かといって連発するほど暗いとも思えない。クラシックの常識、というか一般的な雰囲気からすると暗いということなのかな?確かに曲の終わり方だけとれば、暗いというか沈鬱だけど。
それとも、自分が普段聴いている曲が度を越して暗すぎるのだろうか?いやいや、本人としては、そんな暗い曲ばかり聴いているわけでもないと思うのだが。


そうそう、前回のシューベルトの「未完成交響曲」のところで、音楽家のイメージって、悲劇的で暗くて貧しくて…どこで刷り込まれたんだ?と書きました。

思い出した。

そのイメージを植え付けたのが、家にあった子供向けの百科事典の中のチャイコフスキーの伝記。
「演奏会の後に飲んだ一杯の水が原因でコレラに感染し亡くなった、云々」
とあって、幼心にも、水を飲んだだけでコレラにかかって死んじゃうんだ…って、本気で恐怖したのでした。小さいころ、コレラと言えば得体の知れない恐怖の病気No.1でした。百科事典のページも、カラーじゃなくて、なんだか暗い配色の2色刷りだったのもいけなかったんだと思いますが、そのチャイコフスキーとコレラのイメージが、ず~っと残っていたんです。
幼いころのイメージの刷り込みというか、ダメージというか、恐ろしいものです。

なんでも死因については自殺説もあるのだとか。
チャイコフスキー、曲はともかく、人生には暗い、それこそ悲愴なイメージが付きまとう…。


ということで、3戦目もあえなく黒星。次回、五分の星に戻したいものです。


クラシック50番勝負・戦績-1勝2敗-
【03】×「悲愴」 チャイコフスキー
【02】×「未完成交響曲」 シューベルト
【01】○「運命」 ベートーベン


にほんブログ村 歴史ブログ 江戸時代へ    





【note】はじめての浅草(3) 隅田公園はまだまだ花盛り

2015-04-20 | 江戸の面影


隅田川の両サイドに広がる隅田公園。
隅田川を挟んで台東区と墨田区にまたがっていたんですね。
さてその墨田区側の隅田公園。
桜の季節は終わってしまって、閑散としてはいたのですが、ソメイヨシノだけが花じゃない!
まだまだ、花盛りだったのでした。




そもそも、(墨田区側の)隅田公園は水戸藩の屋敷だったとか。
新宿御苑もそうだけど、やはりそれなりの規模の公園は、かつての大名屋敷の跡地が多いんでしょうね。


花にはまったく疎い私、名前をプレートで確認しても、みんな同じに見えてしまう。
風流を解さないがゆえ?
いいじゃないの、綺麗だなぁ…って眺めているだけでもさ。


ちなみに、後方にぼんやりと写っているのはスカイツリー。
ここまで来たらスカイツリーも、ほんと、目と鼻の先だ。
でも、どういうわけか、私は東京タワー派(そんな派閥的なものがあるのか定かではないが)。
とくに思い入れがあるわけでもないんだけど。


にほんブログ村 歴史ブログ 江戸時代へ    





【note】はじめての浅草(2) お昼は天ぷらの老舗・三定で

2015-04-19 | 江戸の面影


浅草に行ったら、お昼は天ぷらの老舗・三定で。
これは前から思っていたことで、念願かないました。

「三定の創業は、天保八年(1837年)江戸時代の事でした。以来170年以上に渡り、天ぷら屋として最も古い暖簾を継承しております」(三定ホームページより)

江戸時代の創業。
天ぷら屋として最も古い暖簾。
この謳い文句に魅かれてしまいます。

ではでは、恋い焦がれた天ぷらを食しに、いざ、雷門脇のお店へ。


おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!


ここも外国人で埋まっている。
並ぶのはある程度覚悟していたけど、ここまで外国人が「占拠」しているとは。たぶん、旅行業者と提携しているほかに、海外のガイドブックにも載っているのでしょうね。
それでも、15分くらいで席へ案内されました。


【上天丼(三定ホームページ内、メニューより)】

私が食べたのは、上天丼。1820円也。
これが待ちに待った老舗の味。美味しくいただきました。

さて。

いちおう、事前に三定について下調べをしていったのですが、食べログなどのレビューを読むと、けっこう辛辣な評価が目に付いたのです。

天ぷらが油を吸っていて、サクッとしていないとか。
店員さんのサービスが良くないとか。
コスパが悪いとか。


で、実際にお店で食べての感想。

天ぷらの食感については、これは個人の好き嫌いだな、と。
サクッとした天ぷらが今の主流のようですが、私はしっとり派なのでまったく問題なし。カップ蕎麦の天ぷらも、「あとのせサクサク」じゃなくてお湯を注ぐと同時に入れて、3分後、しっとりしたのを味わうのが好きですし。

店員さんのサービスも、これだけ混んでいるなら、ある程度仕方ないかと。大雑把な感じもなきにしもあらず…でしたが、べつにどうのこうの言うほどでもなく、許容範囲。
不満だった人は、天ぷらの老舗というイメージから料亭なみのサービスを期待していたのかな?

コスパについては、そうですね、ちょっと値段設定が高めかと。
でも、ディズニーランドのレストランもそうだけど、こういう観光地や行楽地のお店はある程度仕方ないと割り切るべし。

あえて言わせてもらうなら、店員さんの応対。
私も何度か声をかけても、混んでいてなかなか席に来てもらえなかったのですが(個人的には仕方ないと思っているのですが)、外国人はどう思ったのかな?ツアコンが仕切ってくれる団体様御一行はいいとして、個人グループで来ている観光客も大勢いたので、こういった人たちは、ちょっと不満、というか不安だったのでは。言葉が通じない国でのお店で注文、海外旅行の経験がある人は、よくわかると思います。
これから、ますます増える外国人観光客に対して、このあたりは改善したほうが…と思ったのでした。


…ご馳走さまでした。


にほんブログ村 歴史ブログ 江戸時代へ