日日の幻燈

歴史・音楽・過ぎゆく日常のこと

【music】「切断ダリア」 by ストロベリーソングオーケストラ

2014-12-31 | jukebox


今年、いちばんよく聴いた音楽は?
部屋でじっくりと音楽鑑賞するよりも、通勤電車の中で携帯プレーヤーで聴くことが多いためか、やはりメタル系。

間違いなく1位は
「Motherland」(Dark Lunacy)
今年最後の締めにこれをUPしようと思ったら、オフィシャルな動画がなかったので断念。
2位は
「Fight」(Amberian Dawn)
こちらもオフィシャル動画なしで断念。

で、3位がこの
「切断ダリア」(ストロベリーソングオーケストラ)。
もう数年前の楽曲だけど、昭和アングラ的雰囲気がたまらない。
ストロベリーソングオーケストラは、バンドと劇団を融合させたパフォーマンス集団。だからPVも単なるミュージックビデオ的ではない。1998年に結成されたというから、メンバーチェンジはあったにしろ長いですね。
この曲を朝から聴いて仕事に臨めば、その日一日、つつがなく過ごせるというものなのだ。

でも…。
来年はもう少しじっくりと音楽「鑑賞」ができればいいなぁ…とも思うのでした。


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豪徳寺に来たなら世田谷代官屋敷

2014-12-30 | 江戸の面影

豪徳寺に来た以上、すぐそばの世田谷代官屋敷に行かない手はない。
…なんて偉そうに言いますが、豪徳寺をネットで調べていて、初めてその存在を知った私でした。
ということで、11月15日、豪徳寺のあとに行ってきました。

世田谷代官屋敷は、彦根藩井伊家の世田谷領を差配した大場家の役宅。大場家は世田谷吉良氏の重臣でしたが、小田原北条氏滅亡の際に吉良氏も没落すると、大場信久はこの地で帰農しました。農民になったといっても土地の名士であるわけで、家康の関東入国に際しては検地の代行を命じられています。
世田谷が井伊家所領となった1633年、信久の孫・盛長が代官に任じられ、その後、明治に至るまで大場一族がその職を世襲しました(一時期、他家と2人制だったそうです)。
屋敷は江戸初期からここにあったのでしょうが、普請記録として確認できるのは1737年に7代・盛政が建て替えた時が最初で、明治までに何度か増改築が行われているそうです。

【世田谷代官屋敷・表門】

道路に面して表門。この表門、国の重要文化財に指定されています。この表門の横に駐車場と管理人詰所みたいな建物があります。ここから入りますが入場無料、しっかりしたパンフレットまでもらえます。

【玄関】

表門からは入れないので、主屋の玄関へ行くにはぐるっと建物をまわらなければなりません。ちなみにこの主屋も重要文化財です。

【主屋・西側庭園1】

玄関とは反対側の庭園。様々な木や花が植えられているのですが、多分、これは後年整備されたものだと思います。

【主屋・西側庭園2】

世田谷代官としての主な職務は年貢の徴収や治安維持でしたが、その他、豪徳寺での井伊家の葬儀・法要の差配、井伊家江戸屋敷での必需品の調達なども課せられていたそうです。

【主屋・内部】

玄関からは上がれませんが横の土間には入れます。そこから室内を見渡せます。手前の板の間は名主詰所、その向こうの畳敷きの部屋は代官居間。いちばん奥はその名も「切腹の間」。いつでも腹を切る覚悟で職務に当たるという、大場家代々の覚悟のほどを示しているのだとか。

【白州通用門】

世田谷領の治安維持も職務であった以上、犯罪人捕縛のため道具も常備されていましたし、江戸上屋敷で開かれる裁判の下調べも行われました。犯罪人(今風に言うならこの時点では容疑者?)が通り、お白州へ向かったのがこの門でしょうかね。

【白州跡】

お白州も残っていました。ただし、場所が若干違うとか。でも玉砂利はまさしく当時のものだそうです。

【白州の玉砂利】

ここに正座させられたらけっこう痛そう。一応は平べったい石が敷かれているけど、やっぱり痛いよな…。


敷地内には郷土資料館もあります。こちらも無料。大場家に伝わる古文書や書画など、世田谷近辺の歴史を知るにはとても勉強になります。





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招き猫発祥の寺(かもしれない)・豪徳寺

2014-12-29 | 江戸の面影

12月26日の「はじめの一歩。江戸文化歴史検定3級合格 」でチラッと書きましたが、豪徳寺に行ったんですよ、11月15日に。
ちょっと前ですが書き留めておきます。
発端は江戸文化歴史検定の「豪徳寺に縁のある動物な~に?」という問題。四択で犬、蛙、亀、猫から選択だったのですが、私が選んだのは(全くわからないけど)犬!正解は猫…。
なんでもその猫こそ、元祖・招き猫なのだとか…。
ならば、招き猫伝承の残る豪徳寺へ行ってみよう!ということで。

【豪徳寺山門】

豪徳寺はもともと臨済宗の弘徳院といい、1480年に世田谷を治めていた吉良政忠によって建立されました。戦国時代になってから曹洞宗の寺院となったそうです。江戸時代にこの地を領した井伊直孝が、この寺に猫に招き入れられたことが縁で井伊氏の菩提寺になり、直孝の法号(「久昌院殿豪徳天英大居士」)にちなみ豪徳寺と称することになった云々…だそうです。
井伊直孝は、徳川四天王として有名な井伊直政の子供ですね。直孝は猫に招き入れられたことにより、和尚のありがたい説法を聞けて感激したとか、雨に濡れずに済んだとか、それまで雨宿りしていた木の下を離れた直後にその木に落雷があり、難を逃れたことに感謝したとか…そのあたりが招き猫伝承として伝わっているようです。

【仏殿】

昭和になってから本堂は鉄筋コンクリートによって建て直されたとのこと。こちらの仏殿は1677年に建立され、昔の雰囲気を今に伝えています。

【三重塔】

もっと小さな、こじんまりとしたお寺を想像していた私は、その規模の大きさにビックリ。しかも立派な三重塔まである。これは小田急も各駅停車ではなく急行停車駅に格上げしないと…(?)

【井伊直弼の墓】

奥まった一画に彦根藩主井伊家墓所(国指定史跡)があり、そのさらに奥のほうに幕末の大老・井伊直弼の墓。小学生の頃、直弼の伝記(もちろん小学生向け)を読んでから、あまり悪い印象はないんですよね。でも図書館に井伊直弼の伝記を置いてあった小学校も渋い…と、今さらながらに思う。私の出身地は別に井伊氏と縁もゆかりもないのに。あ、「赤備え」か…。

【招福庵】

そしてこちらが招き猫伝承の核心(?)松福庵(招福庵)。招猫殿とも言われているようで、中にお祀りされているのは招き猫、いや招猫観音という観音様。豪徳寺では招き猫を招猫観音の眷属として「招福猫児(まねぎねこ)」と称しているそうです。

【奉納された招き猫】

豪徳寺では招き猫を販売していて、願掛けしてその願いが叶うと奉納するようです。絵馬みたいなものですね。ちなみに小判は抱えていないです。すごく素朴な招き猫です。

【リアル招き猫(?)】

お寺から出てすぐ、参道に出現した猫。のんびりと日向ぼっこでもしていたのかな。ここで猫に出会えるなんて、なんか縁起がいいぞ…と、思ってしまいます。

【世田谷城跡】

位置的に豪徳寺は、戦国時代の吉良氏の本拠・世田谷城の城内にあたるようです。すぐ近くに世田谷城址公園があるのでその位置関係もよくわかると思います。城の遺構は素人にはほとんどわかりません。若干、土塁が残っているとかいないとか…。まぁ、住宅街のど真ん中ですからね、仕方ない。


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【music】「Two Roses」 by Demether

2014-12-28 | jukebox



Demetherはセルビアのバンド。
日本ではほとんど知られていないと思う。2年くらい前、たまたま動画で流れ着いたのが、私がこのバンドを知るきっかけでした。
ゴシック、パワーメタルバンドと一般的には評されているようですが、2002年に結成されてから徐々にメタル要素はなくなってきている気がする。
2004年の「Within The Mirror」(デビューアルバム)はディスクユニオンで偶然に発見、2007年のセカンドアルバム「Beautiful」はネットで探しに探して購入。デビュー作はメタル的疾走感に溢れていますが、2作目は「民族的」な雰囲気を強く感じました。ほとんどが英語による歌唱です。
その後、音源的に音沙汰なかったのでもう解散したのかなぁ…と思ってたら、メンバーチェンジして復活です。7年間は活動休止みたいな感じだったらしい(「We're Back」とオフィシャルホームページで報告しています)
最初の頃のPVは音にも映像にもぎこちなさ(?)が残っていましたが、今回は随分と洗練されています。昔の素朴さもまたよかったのですけどね。


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今年観た映画のまとめ

2014-12-27 | 日日の幻燈

今年見た映画、全部で8作品でした。
面白かったものもあり、期待外れだったものもあり。でも、イマイチだなぁ~と思った映画でも、別の人の評価は高かったり。
映画館で見る迫力ある映像と音、臨場感はやはり部屋では味わえない。
来年も面白い映画をたくさん見たいものです。確か、スターウォーズ、やるんじゃなかったけ?


【ホビット 竜に奪われた王国】
ホビット3部作の第2作目。3部作の中ではこの作品が個人的にはいちばん好きでした。日本人がイメージする竜と向こうの竜は随分違うものですね。


【ナショナル・シアター・ライブ コリオレイナス】
シェイクスピアの舞台を映画用に映像化した作品。こういうのを観るのがはじめてだったのでちょっと戸惑った。一緒に観に行った連れは大絶賛。


【超高速参勤交代】
深キョン目当てで観に行ったら予想以上に面白かった。ここはやっぱり深キョンの飯盛女に1票!
途中で路銀が尽きて動けなくなったとか、実際の参勤交代もたいへんだったようです。


【マレフィセント】
「眠れる森の美女」を悪い妖精の立場から描いた作品。
あえて「眠れる森の美女」と絡めなくてもオリジナルの作品として出せばよかったのに…なんて思ったり思わなかったり。


【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー】
アライグマが主人公?というところで、かなりのギャグ映画か…と思いきやけっこうまじめにSFしてました。映画の中で流れる80年代の歌の数々(…知らないのが多かったけど)が耳に残る。ウガチャチャウガチャ…。


【荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて】
「TED」の監督(主演もしてます)による作品だけあってお下劣シーン満載。でも開拓時代の西部ってよく言えば自由、悪く言えばお下劣でお下品なところだったんでしょうね。アマンダ・セイフライドのイヤ~な女振りにも萌えたし、途中と最後に出てくるあの人・あの場面にも、おお!って感じ(ネタバレしないように書くのは難しいぞ)。


【美女と野獣】
1740年に初めて書かれた本を基にフランスで実写化。実は「美女と野獣」、どんな物語か知らないので、へんな先入観なしに観られたので純粋に面白かったです。ディズニーのアニメに思い入れがある人にとってはどうだったのかな?


【ホビット 決戦のゆくえ】
ホビット3部作の最終作。冒険モノとして純粋に楽しむなら、「ロード・オブ・ザ・リング」よりこっちだなぁと思いました。原作とはちょっとイメージが違うようだけど、読んでみようかな…。


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