歴史・音楽・過ぎゆく日常のこと
日日の幻燈





新宿三丁目の交差点、伊勢丹の角はかつて追分と呼ばれ、甲州街道と青梅街道(成木街道)との分岐点でした。ここに追分の地を記念する「新宿元標」があります。

【新宿元標】

交差点の歩道、ちょうどJTBの前に標柱とモニュメント。平成11年3月設置と記されています。今までに何度となくここを通っていたのに、全く気づきませんでした。
でも、こうしてよくよく見ると、けっこう立派です。

【新宿元標・標柱の上面】


【新宿元標・歩道のモニュメント】

四谷方面から内藤新宿に入った甲州街道は、ここで左に折れ新宿駅南口方面へ。そのまま直進する道は青梅街道で、伊勢丹の前を通り新宿駅東口方面へ続いていきます。
青梅街道は、江戸時代前期は成木街道と呼ばれ、青梅から江戸へ石灰を運ぶ道として整備されたそうです。また甲州への道中が甲州街道よりも短く、関所もなかったことから庶民にも利用されたとのこと。甲州裏街道なんて呼ばれたそうです(…青梅街道についてはWikipediaを参照しました)。

【追分(現在の新宿三丁目交差点)】

日曜の朝早い時間だったため、まだ人通りはまばらでしたが、もう少し時間がたつと人、車ともにものすごい量に。新宿元標に目を留める人なんて、まずいないでしょうね。

【内藤新宿・上町】

追分から、かつての内藤新宿を四谷方面に向かって眺めるとこんな感じ。このあたりは上町。四谷方面に仲町、下町と続いていきます。

【追分だんご本舗】

交差点のすぐそばにある「追分だんご本舗」。
何でも太田道灌がここのお団子を食べた…なんて言い伝えがあるそうです。朝早かったのでまた開店前でした。
このお団子屋さん、実は前からちょっと気になっていたんです。
新宿のど真ん中にお団子屋さん?ちょっと場違いじゃない?って。
今度、食べに行ってみよう。


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