川越雑記帳2(川越見て歩き)

南院 石仏むせる 除草剤(南院跡)


中院から喜多院へ向かうと、最初の交差点の手前右側に、石仏が並んでいる所がある。

いつもは誰もいないが、この日は、噴霧器を担いだ男性2人が、石仏の間を歩きながら薬剤を撒いていた。

そういえば、雑草が茂るのを見たことがないが、だれが管理しているのか考えたこともなかった。

この写真は、一度行き過ぎてから振り返って撮った。

後方の建物は、県立川越綜合高校の校舎である。



中央部に大きな石碑があり、「閻魔堂記念碑」と刻まれている。



周囲は有刺鉄線で囲われているが、1本の杭に3枚のパネルがある。

一番下の木彫りの板には「南院遺蹟」とある。




中断には「武蔵国川越仙波喜多院東照宮中院之図」という俯瞰図がある。

平成13年6月16日 川越 小仙波 松岡章次 さんの作である。



この図の下の方中央、東照宮の門を出た正面に「星野山南院」と書かれている。

その部分を切り取ってみる。




その下に説明文がある。

「天台宗星野山無量寿寺は中院・北院・南院の三院があり、中院が関東天台の総代でした。

北院の院代天海僧正は、徳川の庇護のもと北院を喜多院と改称して家康の法会を行い、寛永十年(1633)中院を現在の処に移築して仙波東照宮を建立しました。

南院は多聞院という名刹でしたが、明治ニ年神仏分離勅令と廃仏毀釈に遭遇し、遺跡のみとなっています。」


以前は交差点の角に平屋があり、3方を囲まれたこの場所は、うっかりすると通り過ぎていた。

その後、角の家が取り壊されて更地になったので、道路まで見通せるようになり、だいぶ目立つようなった。

それでも、ここで立ち止まらず、素通りしてしまう人が多い。

喜多院・中院だけでなく、せっかくなので、南院の遺跡も見てほしい気がする。

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