川越雑記帳2(川越見て歩き)

オフロードヴィレッジ

 入間川と荒川の間、川越上尾線の南側に奇妙な形の市境がある。
テニスのラケットともハエたたきとも思えるような形をしている。
荒川に注ぐ小さな川に沿う部分が柄で、その先が膨らんでいる。

 住所は、上尾市平方、飛び地である。

 地図で見るとラケット面に当たるところに、渦を巻くような線が描かれている。
そばにはオフドーロヴィレッジと書かれている。



 入間大橋を渡りきり、土手の上からその方向を撮った。
中央を横切る道路の手前は川越市、向こう側が上尾市と思われた。

 地図ではオフロードは、上尾市内だけに描かれていたが、実際は、川越市側にも広がっている。
この日は、土ぼこりをあげながら、何台ものバイクが走りまわっていた。
土ぼこりは、風にのって、土手上の自転車道の方まで流れていた。



 土手を下り、道路の向こう側へ行ってみた。
赤いテープを張られたオフロードコースがあり、何台かのバイクが走っていた。



 さらに南側へ行き、コースの外へ行くと、小さな川があった。
一方はコースの中を通って、土手の方へ向かっており、一方は、荒川の方へ行く。
この川に沿う、細い地域が上尾市らしい。



 その先はゴルフ場になっており、小川はその中を進んでいた。
その先で荒川に注いでいるはずであった。

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コメント一覧

Unknown
u
少なくとも昭和4年(1929)の地図では「屏風沼」として
確認できますね。
おそらく戦後になってから埋め立てられたのだろうと思います。
川越原人
おもしろいですね
あの場所が沼だったとは驚きです。
いつ頃埋め立てられたのでしょうか?
沼として残っていれば、ここもビオトープになっていたかもしれませんね。
山竜
私の仮説ですが…
飛地というのは、ある村の住人が他所に遠征して
開墾や利用を行い、その既成事実がもとになって、
その村の領地として認められるケースが多いのです。
そこで昔の地図を見ると「ラケット面」は沼だったことが分かります。
したがって、かつて上尾側の人々が「柄」の川を通過して、
「ラケット面」の沼を利用していたのだろうと想像できます。
そのような活動の痕跡が、あの奇妙な境界線として
残ったのではないでしょうか?
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