最新の日経ビジネスに、躍進著しい日本マクドナルドの原田社長についての記事がありました。
外資系企業で、数々の成功を収めてきた原田氏。
店長の残業不払い問題を乗り越えての、好業績のストーリーを追います。
甘えを断つ一志貫徹1
日本マクドナルドホールディングス 原田泳幸CEO(最高経営責任者)
1948年長崎県生まれ。東海大学工学部を卒業後、アップルコンピュータ日本法人などを経て2004年日本マクドナルドホールディングスに転じる。現在、社長・会長・CEOを兼ねる。
IT業界から転身、「グローバル経営」を武器に甘えの構造をあぶり出す。
希代のマキャベリストか、あるいは純粋に過ぎる改革者か。おもねらず、恐れず、ただ貫徹するのみ。その意思がV字回復を牽引した。
壇上のスクリーンに、1台の赤いバスのイラストが投影された。
2009年2月26日、日本マクドナルドホールディングスの社員やFC(フランチャイズチェーン)店オーナーなど総勢3500人が神戸コンベンションセンターに集まった。同社の経営戦略を、社内外の関係者が共布するためのイベント「マクドナルド・ジャパン・コンベンション」が開催されていた。
壇上でマイクを握るのは、CEO(最高経営責任者〉原田泳幸、60歳。静かな自信を感じさせる落ち着いた口調で、就任からの5年間を振り返る。
「全店売上高(FC店の売上高を含む全店舗の売上高の総計)、5183億円」。
会場がわっと沸く。日本の外食産業で初めて5000億円の大台に乗せた。「経常利益182憶円、当期純利益123億円」。減収減益は当然のこと、赤字決算すら目立つ外食産業にあっては「独り勝ち」の観がある好業績だ。社員たちから歓声があがった。
売上高の伸びを描いたグラフが、壇上のスクリーンに大写しされる。見事に右肩上がりの弧を描くそのラインの傍らに描かれているのが、「赤いバス」のイラストだ。
同社の社員たちがそのイラストを目にするのは5年ぶりのことだった。強烈な記憶として目に焼きついている赤いバス。原田がそこに込めた真意を、誰もがよく知っている。
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店長の残業不払い問題を乗り越えての、好業績のストーリーを追います。
甘えを断つ一志貫徹1
日本マクドナルドホールディングス 原田泳幸CEO(最高経営責任者)
1948年長崎県生まれ。東海大学工学部を卒業後、アップルコンピュータ日本法人などを経て2004年日本マクドナルドホールディングスに転じる。現在、社長・会長・CEOを兼ねる。
IT業界から転身、「グローバル経営」を武器に甘えの構造をあぶり出す。
希代のマキャベリストか、あるいは純粋に過ぎる改革者か。おもねらず、恐れず、ただ貫徹するのみ。その意思がV字回復を牽引した。
壇上のスクリーンに、1台の赤いバスのイラストが投影された。
2009年2月26日、日本マクドナルドホールディングスの社員やFC(フランチャイズチェーン)店オーナーなど総勢3500人が神戸コンベンションセンターに集まった。同社の経営戦略を、社内外の関係者が共布するためのイベント「マクドナルド・ジャパン・コンベンション」が開催されていた。
壇上でマイクを握るのは、CEO(最高経営責任者〉原田泳幸、60歳。静かな自信を感じさせる落ち着いた口調で、就任からの5年間を振り返る。
「全店売上高(FC店の売上高を含む全店舗の売上高の総計)、5183億円」。
会場がわっと沸く。日本の外食産業で初めて5000億円の大台に乗せた。「経常利益182憶円、当期純利益123億円」。減収減益は当然のこと、赤字決算すら目立つ外食産業にあっては「独り勝ち」の観がある好業績だ。社員たちから歓声があがった。
売上高の伸びを描いたグラフが、壇上のスクリーンに大写しされる。見事に右肩上がりの弧を描くそのラインの傍らに描かれているのが、「赤いバス」のイラストだ。
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